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家計簿の項目一覧|エクセルでの家計簿作成時の項目設定・分類方法

更新日:2024年11月16日

ライフスタイル

家計簿は「節約」や「現状分析」などのためもので、「つけ続ける」には、「面倒ではない家計簿」が必要があり、そのためには「入力しやすい項目」と「入力しやすいしくみ」が必要です。項目の構成は家族構成などに合わせ、家計簿をエクセルで作ると、非常に便利なものが作れます。

エクセルでつくるのですから、項目の入力は簡単で、予算を入力したら使用の経過を累計して、予算残額を表示する、という便利なものが考えられます。さらにこの家計簿は、12か月分で1セットであり、前月の残高が当月月初に引き継がれます。下図の場合は当初25万円あって、予算を使い切っていないので、月末残高は421,600円であり、これが翌月に引き継がれます。この家計簿では、薄緑のセルは見出しなどであり、白いセルに入力し、黄色いセルは計算結果が表示されます。

ユーザーの操作

最初は左の「月次予算表」に「月次予算」を入力し、右の「家計簿」で最初の月だけ「年」と「月」を入力します。すると、翌月以降のシートに「年」と「月」が自動入力されます。「家計簿」では、「日」を入力すると曜日が自動表示され、「コード」を入力すると「項目」が自動表示され、明細の入力は任意であり、あとは入金と出金だけは入力する列を選んで金額を入力します。ユーザーの操作はたったこれだけです。これだけの操作で、全額が計算され、項目ごとの集計が左の「月次予算表」に表示されるので、予算の消費状況がリアルタイムで確認できます。

次のシートが5月分です。「年」と「月」が自動入力されていることと、残高がシート間で引継がれていることが確認できると思います。

家計簿の折り込み

上の家計簿は、アウトライン表示を利用して織り込んだ部分に、いろいろなものを配置してあります。これらは、普通は使わないので折り込んでおき、使うときのみ開くというものです。アウトライン表示の使い方を、月次予算表を隠すプロセスで説明しておきます。 A列からF列を選択し、[データ][アウトライン][グループ化]をクリックすると、

A列からF列がグループ化されるので、現れた長いバーをクリックすると、

月次予算表が織り込まれます。

まず下段には、設定した項目に属する費用の一覧表を折り込んであり、右側には項目ごとの出金を集計する票が織り込んであります。

設定した項目に属する費用の一覧表を折り込んでおくと、項目が含む内容を、いつでも確認することができます。

家計簿の作成…その1 「家計簿」の作成

日付と曜日の入力と表示と非表示

G列のセルG5に日付を表す数字を入力すると、H列のセルH5に曜日が表示されます。これはまず、セルG2に入力されている「年」と、セルI2に入力されている「月」と、次の関数によって、セルG5に入力されている「日」から日付を計算し、H列のセルH5に日付が表示されます。 =DATE($G$2,$I$2,G5) この日付に対して、[ホーム][数値][ユーザー定義][その他の表示形式]を選択して[セルの書式設定]ダイアログボックスを開き、[種類]の下のボックスに「aaa」と入力すると、漢字の曜日表示の書式が設定されます。後はセルH5に入力した内容を、セル範囲H6:H33にコピーします。 ただしこれだけでは、未入力の行にも曜日が表示されてしまって醜いので、ここでは「条件付き書式」のテクニックで未入力の行の曜日表示を回避します。 [ホーム][スタイル][条件付き書式][新しいルール]を選択して[新しい書式ルール]ダイアログボックスを表示し、ルールの種類から[数式を利用して書式設定するセルを決定]を選択し、

ルールの内容には、「=G5=""」と入力し、

[書式]をクリックして、[フォント]パネルで文字の色を[白]に設定します。

すると、背景の黄色の上に白文字で表示されても、ほとんど目には邪魔になりません。これだと、よく見れば見えるので、入力されていることだけは確認できます。文字色を黄色に設定すれば、文字はまったく見えません。

項目の自動表示

一番のキーポイントは、セルJ5に入力されている内容であり、これは、左隣りのコードのI列のセルI5に項目に対応する1~14の数字が入力されていない場合は空白を返し、セルI5に数字が入力されている場合はその数に対応する項目名を、P2:AC3のセル範囲を絶対参照している「名前」(範囲名)である「費目表」で検索します。この「費目表」は右上のセル範囲に、上段に数字、下段に項目名が並べてあります。 このHLOOKUP関数によって、セルI5にコードが何も入力されていない場合は空白を維持し、セルI5がセルL2と同じの場合、すなわちセルI5に「0」が入力されている場合はセルL3に入力されている「入金」の言葉を返し、セルI5がセルL2と同じではない場合は、セルI5に入力されている数字「4」に対応する項目名「交通費」を返すわけです。後はセルJ5に入力した内容を、セル範囲J6:J33にコピーします。 =IF(I5="","",IF(I5=$L$2,$L$3,HLOOKUP(I5,費目表,2,0))) 下図には、[数式][名前の管理]をクリックして表示される[名前の管理]ダイアログボックスを示してあります。

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初回公開日:2017年03月18日

記載されている内容は2017年03月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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