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家計簿の項目一覧|エクセルでの家計簿作成時の項目設定・分類方法

更新日:2024年11月16日

ライフスタイル

家計簿は「節約」や「現状分析」などのためもので、「つけ続ける」には、「面倒ではない家計簿」が必要があり、そのためには「入力しやすい項目」と「入力しやすいしくみ」が必要です。項目の構成は家族構成などに合わせ、家計簿をエクセルで作ると、非常に便利なものが作れます。

家計簿の項目はどう決める

家計簿をつけ続けるために

家計簿をつける目的は、「節約」や「現状分析」などさまざまでしょうが、家計簿に何よりも大事なことは「つけ続けること」です。最低半年は続けないと、何の効果も得られません。半年続ければ、何かの効果が得られます。ところがこの「続けること」の最大の障害になるのが、「面倒」ということであり、その最大の要素が「項目の構成」です。

家計簿の項目への要件

項目が多いと入力が面倒であり、三日坊主の原因になります。しかしながら逆に、これが不適切だと、せっかく入力したのに「結果から何もわからない」、「何のために家計簿をつけてるのか?」ということになります。家計簿を続けるコツは「習慣化すること」に加えて「項目の最適化」が大事です。 さらに、入力を簡単にすることも必須事項です。本稿では「エクセルの家計簿」を前提としているので、できるだけ、漢字変換も最小限に抑えた入力方法を考えます。

家計簿の変動費と固定費

「節約」の観点から費目をみると、「固定的費用は比較的節約しにくい」「変動費的費用は比較的節約しやすい」ということがあります。例えば、節約するために「引越しをする」というのは、もっとも実現しにくい話でしょう。敷金・礼金もかかり、引越費用も手間もかかります。しかし、「外食を減らす」「レジャー費用を減らす」というのは比較的容易です。また「意外に多くかかっていた費用」を探す場合、これはほぼ「変動的費用」の範囲です。 固定費・変動費の区別は、家族構成にもよります。水道光熱費はよく固定費とされますが、電気代・ガス代など、月によって数千円も異なるなら、これは十分変動費です。

家計簿の大項目と小項目

まずは項目を列挙する場合は大項目と小項目を利用しますが、実際に利用するものは、この大項目と小項目の区分けを忘れて「10項目程度」にすべきでしょう。項目数が少ない方が簡単なのですが、本稿ではエクセルの利用を前提としているので、「数字キーワンプッシュ」で入力できる10項目に、できるだけ近いところで考えます。

家計簿項目一覧

ではまず、ざっと項目を並べてみましょう。項目にも絶対的な正解はありません。家族構成や所得、生活の仕方によって当然最適な項目は変わります。じっと眺めて、「ウチはこれが多い」「これを減らしたい」というものを探しながら、眺めてください。 (1) 大項目     小項目 (2) 食費      食材費、お菓子、飲料、外食費 (3) 水道光熱費   電気代、ガス代、上下水道代 (4) 通信費     携帯電話、固定電話、インターネット費用、その他通信費 (5) 郵便配送費   郵便、宅配便 (6) 交通費     定期代、電車賃、バス代、タクシー代、ガソリン、その他交通費 (7) 遊興費     レジャー費用、交通費、宿泊費、外食費、映画、飲み会、その他遊興費 (8) 教養娯楽費   DVD・CD、書籍・雑誌、参考書 (9) 理美容費    理容院・美容院、エステ費用、化粧品・整髪料費 (10) 医療費     病院代、医薬品費、鍼灸マッサージ費 (11) 被服費     服、靴、バッグ、アクセサリ、クリーニング費、その他被服費 (12) 日用品     家具、雑貨、日用品、文房具 (13) 家電・PC    家電、PC (14) 教育費     授業料、塾費用、習い事、部活費、その他教育費、参考書、書籍 (15) 交際費     交際費、慶弔費、その他交際費 (16) 住宅費     家賃、住宅ローン、修繕費、その他住宅費用 (17) ペット費用   食費、美容費、医療費、その他ペット費用 (18) 保険      生命保険、医療保険、学資保険、自動車保険、その他保険 (19) 社会保険    国民年金、厚生年金、共済年金、企業年金、健康保険、雇用保険 (20) 税金      所得税、住民税、固定資産税、自動車重量税、その他税金 (21) 貯金 (22) その他費用   その他 これで22項目であり、最後の「その他」は必須なので、残りを9項目程度にまとめなければなりません。

新しい家計簿の項目リスト

同じものが複数の場所にあるものもあります。どちらに含めるかは、家族構成などによって決めてください。たとえば、子供の買う書籍は教育費、親の買う本は教養娯楽費といった具合です。固定費という項目を作って、その中に項目を集めるのも1つの方法です。外食費は、食材費と違って削減が容易なので、遊興娯楽費に入れるべきです。比率の小さい費用は雑費としてまとめました。すると次のようになります。 大項目     小項目 (1) 食費      食材費、お菓子、飲料 (2) 水道光熱費   電気代、ガス代、上下水道代(準固定費) (3) 通信費     携帯電話、固定電話、インターネット費用、その他通信費 (4) 交通費     定期代、電車賃、バス代、タクシー代、ガソリン、その他交通費 (5) 医療費     病院代、医薬品費、鍼灸マッサージ費 (6) 教育費     授業料、塾費用、習い事、部活費、その他教育費、参考書、書籍 (7) 理美容費    理容院・美容院、エステ費用、化粧品・整髪料費 (8) 遊興娯楽費   レジャー費用、交通費、宿泊費、外食費、映画、飲み会、DVD・CD、書籍・雑誌他 (9) 被服費     服、靴、バッグ、アクセサリ、クリーニング費、その他被服費 (10) 交際費     交際費、慶弔費、その他交際費 (11) 雑費      郵便、宅配便、日用品、ペット費用 (12) 固定費     家賃、保険、社会保険、生命保険、医療保険、学資保険、自動車保険、その他保険 (13) 貯金 (14) その他費用   家電、PC、その他 この結果、どうしても14項目は必要となりました。

数字キーの配置を考える

下に示すキーボードの図を見るとお分かりいただけますが、致し方ないところでしょう。[1]~[4]までは近い位置にあるので、入力は比較的容易です。

エクセルでつくる家計簿

便利な家計簿

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初回公開日:2017年03月18日

記載されている内容は2017年03月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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