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三段論法とは・三段論法の問題例・よくある間違い

更新日:2024年04月14日

雑学・歴史

なかなか分かりづらい三段論法について書いていきたいと思います。三段論法とは、思考過程を大きく3個に分けその論理の道筋をたどることで論理的な結論を導き出せるというものです。三段論法は論理的思考力を示す際にも用いられるので要チェックです。

三段論法の成り立ちと例

では、まず「三段論法」を説明していきたいと思います。

三段論法の成り立ち

「三段論法」は、論理的に物事を思考する時や、論理的な文章を作成する時に利用される法則になります。 【大前提】には、”一般的な事象” を定義 【小前提】には、各々の具体的な事実を定義 【結論】には、前提情報から導き出したもの

【大前提】:全ての人間は死すべきものである。 【小前提】:ソクラテスは人間である。 【結論】:ゆえにソクラテスは死すべきものである 上記例でいえば、「人間は死ぬ」という事は、誰もが当たり前の常識として認識していますよね。なので、「大前提」として定義できます。 また「ソクラテスは人間である」というのは、ソクラテスの事を知っている当事者でないと認識しない事実です。「小前提」に定義します。 そして、これらの前提情報から導き出したのが「ソクラテスは死ぬ」という「結論」になります。 このように、三段構成で物事を考える法則が「三段論法」です。

例文①

人である以上は必ず何かを消費しなければ生きていけない。 論理構成: 【大前提】:私は人である。ゆえに私は何かを消費する。 【小前提】:人である以上は食事をする必要がある。私は人である。 【結論】:私も人である以上食事などの消費の上で成り立っている。

例文②

ありとあらゆる生命体には必ず死がおとずれる。そして、私は生命体である。ゆえに、私はいつか死ぬことになるだろう。 論理構成: 【大前提】:すべての生命体はいつか死ぬ 【小前提】:私は生命体である 【結論】:私はいつか死ぬだろう このように、文章を分解してみると論理的だとわかりますよね。

三段論法でよくある間違い

間違い例

【大前提】:寝るのにもカロリーを使うからどれだけ食べても太らない 【小前提】:田中はきちんとした睡眠を毎日とっている 【結論】:田中は、太らない。

ということです。これは、論理的には合っているように見えます。ですが、述べている内容は間違っていますよね。寝るだけで太らないといったことは通常ありえません。

三段論法の問題を考えてみよう

では、さっそく「三段論法」を使って問題とその解を示していきたいと思います。あまり難しく考えずに見ていきましょう。

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初回公開日:2017年03月15日

記載されている内容は2017年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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