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知っておきたいオンブズマン制度の問題点|日本と世界での例

更新日:2024年11月10日

社会人常識

日本ではあまり聞くことのない「オンブズマン制度」ですが、欧米では早い段階から取り入れられています。意外にも私たちの生活や社会でも活躍されており、いまや実生活で欠かせない存在となりつつあります。これを機にオンブズマン制度について知ってみてはいかがでしょうか。

明石市のオンブズマン制度は広聴制度の一つとして取り入れられいます。そしてオンブズマンとしての活動についてですが、議会や職員の勤怠、そしてオンブズマン自身の行動については受け付けず、またオンブズマンへの面接と相談には予約が必要となり、どこかひっそりとした印象です。他のオンブズマンと同じく中立な立場で調査がされており、市政の信頼を上げることが目的です。

世界でのオンブズマン制度の例

オンブズマン制度と言えば、まず欧米を中心に展開されていったのは先にも述べたかと思います。スウェーデンをきっかけに始まったこの制度は、遠いアジアの国である日本にも影響を与えました。ここでは、世界で導入されているオンブズマン制度を幾つかピックアップしてご紹介します。

スウェーデン

オンブズマン制度といえばスウェーデンであり、この国から誕生した制度です。スウェーデンのオンブズマン制度は議会によって計6名のオンブズマンが任命され、4年の任期の中で活動します。監視対象は裁判所を含む行政機関と公務員で、最悪の場合には起訴する権限が付与されています。

デンマーク

スウェーデンの3番目にオンブズマン制度を導入した国です。国会により一名のオンブズマンが任命され、任期はありません。監視対象となるのは首相や大臣を含まれていますが、裁判所は司法権の独立のために対象になっていません。

フランス

フランスのオンブズマンの選定には、大統領により閣議決定から国会議員の中から一名を選出してオンブズマンに任命します。任期は6年で、他のオンブズマン制度と違うところは再任が不可能です。国民が直接申請を出すことが出来ず、国会議員を仲介しなくてはいけません。最近だと大統領により直接任命され、より強力な権限を与えられたとされますが、不明な部分が多いです。

オンブズマン制度のこれから

いかがでしょうか? 日本だけでなく世界のオンブズマン制度まで知って頂けたら幸いです。このようにオンブズマン制度は市民と行政の中間の立場に立ちながら国民の権利と利益を侵害しないために適切な行政の運営を補助しています。日本ではまだ認知も遅れ、本格的な普及にまで至っていませんが、今後各国の流れに乗りオンブズマン制度が公的に設置される機会があるかもしれません。その時、オンブズマン制度について正しい認識を持つことが出来れば世間の波に流されずに適切な判断を下せるはずです。まだ早いかもしれませんが、是非オンブズマン制度についての認識をもっておきましょう。

初回公開日:2017年02月15日

記載されている内容は2017年02月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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