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更新日:2024年11月13日
勤勉性は単なる個性というだけでなく、特に日本社会では社会的に重要視されている性質であり、ゆえに仕事の場面で重要なファクターとなりうる。勤勉性の獲得のためには①社会が自分に期待していることを把握し②それを定常的に実行することが必要である。
例え小さなこと(デスクの掃除など)でも、勤勉にやっていることが伝われば周囲の評価は上がります。それが自己有能感につながりますし、いつものことが当たり前のように出来ている自分、というのは自信に繋がります 出社して、すぐ定期的タスクを完遂することが、その日一日の仕事をスムーズに進めるための条件付けルーチンワークとなれば最高ですね。
エリクソンによれば、勤勉性の獲得のために自分が課した課題をうまくクリアできなかった場合、自分はダメなんだ、能力が無いんだ…と、自信を喪失し、悩むことになります。これが「劣等感」です。勤勉性と劣等感は表裏一体で、切っても切れないものとされています。
しかしここで間違ってほしくないのは「劣等感を持つことも大事」ということです。失敗をしない人はいません。自分が失敗した経験は、他の人が失敗したときに相手の気持ちを自然と理解するためにも必要なものです。 できない自分がいれば、できる人への憧れが生まれます。そしてそこへ近づこうと努力する気持ちがさらなる進歩を産む原動力になります。 もちろん、大きすぎる劣等感は消極性を産むので良くありません。かといって自己有能感ばかり大きくても社会でうまくやっていけません。何事もバランスなのです。
劣等感を持っていることを隠すとそれは弱みになり、いい結果を産みません。自分ができなかったことをしっかり受け止め、自分の立ち位置や能力を正しく把握すること。自分より能力がある人を妬まず、尊敬し共感する能力は、社会で自己の健全性を保つ重要なファクターであると同時に勤勉性の獲得のために必要なことです。 現代は失敗を極端に嫌う傾向があるため、皆が失敗しないように生きる癖がついており、自分の失敗を直視しないようにしています。そういう人は正しい劣等感が育たないため、一度の失敗で立ち直れなくなったり、失敗を認めたくなくて泣いたり怒ったりしてしまい、周囲の評価を著しく下げています。 自分の失敗だけでなく他の人の成功や失敗に一喜一憂したりする場面も多く見られます。こういった傾向の人は精神の振れ幅が大きくなりコンスタントに自身の能力を発揮できません。 結果として気分が乗らないと仕事がうまくできない、つまり勤勉性を獲得できていないということになります。劣等感のコントロールがいかに大事であるかお分かりいただけるでしょうか。
日常においても例えば「毎日日記を付ける」といった簡単なことですら三日坊主になってしまうという人は多いですよね(私もその一人です)。しかしそれだけで「自分は勤勉ではない、そう思われてもいない、だからいいや」と考えてしまうのは早計です。人事評価にも大きく影響すると考えれば少し気合が入ってきませんか? まずは自分に期待されている定期的タスクを洗い出すことから始めてみてはいかがでしょう。
記載されている内容は2017年02月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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