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間違いも多い敬語「尊敬の念」の意味と使い方例文

更新日:2024年05月15日

敬語表現

尊敬の念を抱くことは私たちの人生を豊かにします。尊敬の念を抱く人がたくさんいるということは人格を成長する指針を明確に持ち、良好な人間関係を保っていることになります。そのような尊敬の念についての哲学的な部分とともに、尊敬の念に関わる例文をいくつか記載しました。

「尊敬の念」の意味と使い方を覚えたら、相手を尊敬する思いを伝えたいときにさっそく使ってみましょう。 「尊敬の念」の意味と使い方をしっかり理解できていれば、誤用してしまうリスクはありませんが、あいまいな知識のままでは相手に対して失礼になる使い方もあるため、注意しましょう。 「畏敬の念」は、たった1文字違うだけですが、敬意を抱く対象が異なります。ほかにも「敬意の念」を誤用している人も多いため、誤った表現であることを覚えておきましょう。

「敬意の念」は誤用

「尊敬の念」と「畏敬の念」に共通している「敬」「念」を用いて、「敬意の念」を使う方も見受けられますが、誤った使い方です。「意」と「念」は「気持ち」を表す文字であり、「敬意の念」は同じ言葉を重ねた重複表現とみなされます。 「尊敬の念」の類語と勘違いして使うことがないように、「誤用されやすい表現」として覚えておいてください。

「尊敬の念」の類語・言い換え

「尊敬の念」を示すときに、もっとカジュアルな言葉で伝えたいという場合や、相手が理解しやすい言葉で伝えたい場合などは、「尊敬の念」の類語で言い換えることが可能です。 ただし、類語を使った場合は、「尊敬の念」と完全に同じ意味が伝わるとは限らないため、言い換える類語の意味を明確に知っておく必要があります。 ここでは、「尊敬の念」の類語を使った言い換えの方法を、例文を交えて解説します。

リスペクトする

「リスペクト」は英語「respect」に由来する「尊敬」を意味する言葉です。尊敬し、影響も受けているというニュアンスを含めて使われるため「尊敬の念」の意味でも使えます。 リスペクトは外来語として定着しつつありますが、年配の人には通じにくい可能性もあり、また、ビジネスユースには適していません。 プライベートの会話ではカジュアルに「尊敬の念」の言い換えで使えますが、ビジネス関係の目上の方に向けて使うことは控えた方がよいでしょう。 「サークルの先輩にリスペクトしている人がいる」「あのアーティストはリスペクトに値する」などの使い方があります。

敬意を払う

「敬意を払う」は「相手に対する尊敬の気持ちなどを、話し方や行動などで表現すること」という意味です。 「尊敬の念」と同じように、尊敬する対象は「人」であることから、言い換え表現として使えますが、「敬意」の方が「尊敬の念」よりも形式的なニュアンスになります。 「目上の人に対しては敬意を払う」と「目上の人に対して尊敬の念を抱く」の類似点と相違点を感じ取ってみましょう。 参考サイトURL

敬意を表す

「敬意を表す」は、「けいいをひょうす」とも「けいいをあらわす」とも読める言葉です。「敬意を表する」「表敬」と表現されることもあります。「敬意を表す」とは、「相手を敬い、重んじるという態度を表明する」という意味です。 「尊敬の念」の類似・言い換え語として「敬意を払う」を紹介しましたが、「敬意を表す」は「敬意を払う」よりも尊敬の気持ちが態度に現れているというニュアンスを含んでいます。「退職される小林さんの業績に深く敬意を表する」のように使えます。

尊敬の気持ちでいっぱい

「尊敬の気持ちでいっぱい」は「尊敬の念に堪えません」の意味を説明するときにも使われるため、言い換えで使える類義語といえます。 「尊敬の念に堪えません」に比べると、誰でも使う簡単な言葉で構成されているので、誰にでもわかりやすい表現といえるでしょう。わかりやすい言葉であることから、稚拙な表現と受け取られる可能性もあるため、ビジネスシーンにはあまり適していません。 「自らの道を切り開いた偉人の功績は、尊敬の念に堪えません」は「自ら道を切り開いた偉人に対して、尊敬の気持ちでいっぱいになりました」と言い換えられます。

「尊敬の念」の英語表現

日本語で「尊敬の念」と表現している気持ちを英語で伝えたいときには、どのような単語、あるいはイディオムを使えばよいのでしょう。 ここでは、「尊敬の念」を表現できる英語表現を紹介します。英語で表現するときに最適な表現を選択できるように、覚えておきましょう。

look up to...

「look up to」は、「見上げる」という意味で使われていますが、転じて「尊敬する」の意味でも使われます。「I look up to my teacher.」で「先生のことを尊敬している」を表現できます。「尊敬の念」の英語表現としても使ってみましょう。

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初回公開日:2017年02月05日

記載されている内容は2017年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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