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間違いも多い敬語「尊敬の念」の意味と使い方例文

更新日:2022年08月31日

敬語表現

尊敬の念を抱くことは私たちの人生を豊かにします。尊敬の念を抱く人がたくさんいるということは人格を成長する指針を明確に持ち、良好な人間関係を保っていることになります。そのような尊敬の念についての哲学的な部分とともに、尊敬の念に関わる例文をいくつか記載しました。

「尊敬の念」の意味をしっかりと知らなくても、なんとなく相手に敬意を抱いている言葉だと理解している方もいることでしょう。なんとなく意味を理解していても、いざ自分が使ってみようというときには、日本語として正しい使い方ができるとは限りません。 本記事では「尊敬の念」の意味と、使う状況や例文を解説しています。例文を参考に学ぶことで、自分が使いこなせる語彙として身に着きます。自分が「尊敬の念」を感じる状況や伝えたい場面などを想像しながら、理解を深めていきましょう。 正しい意味を覚え、自分の言葉として使いこなすためには、「尊敬の念」だけでなく、漢字やニュアンスが近い言葉との違いも理解しておく必要があります。日本語として理解できたら、英語の言い換えも一緒に覚えましょう。

「尊敬の念」の意味・読み方

「尊敬の念」の意味・読み方

「尊敬の念」は「そんけいのねん」と読みます。意味は文字どおり「敬い尊う気持ち」のことで、「念」とは気持ちや心を表しています。そして対象は「人物」です。「尊敬の念」は、「誰かの人格や行いなどを優れたものとして敬うこと」として知られています。 誰かに対し尊敬の念を抱くことは、当人にとっても成長の指針となり、人生の智恵として恵み豊かになるとされています。

尊敬の念 読み方:そんけいのねん 相手を尊敬する気持ち。「念」は、思いや気持ちのこと。「尊敬の念を抱く」などのように用いる。

「尊敬の念」は人物に対して敬意を示して使用する言葉

「尊敬の念」は「人格」や行動を敬う意味で使われるため、人間以外の動物や機械などを尊敬対象として使うことはできません。 人間であれば、相手が目下の者であっても「尊敬の念」を示せますが、動物やロボットに対し「尊敬の念」という言葉は使えません。 「新入社員なのに何でもできるので、尊敬の念を抱いてしまう」という使い方は可能ですが、「ダメな人間に付き合っている犬の姿には、尊敬の念を抱いてしまう」とはいえません。

「尊敬の念」と「畏敬の念」「尊敬の意」の違い

「尊敬の念」と「畏敬の念」は共通の漢字も多く、意味や使い方を混同してしまいがちな熟語です。誤って使ってしまうと、自分が伝えたい思いとは異なる意味で伝わってしまうので、それぞれの意味を正しく理解しておきましょう。 「畏敬の念」は「おそれて敬う心情」の意味です。「畏敬の念」の「おそれ」とは、「恐れ」ではなく「畏れ」であり、かしこまる対象に抱く心情です。「尊敬の念」は人に対して感じるもの、「畏敬の念」は神仏に対して感じるものと覚えておきましょう。 「尊敬の意」は「尊敬の意図がある」という意味です。「尊敬の念」よりは思いが弱く、ほとんどの場合「尊敬の意を込める」という形で使われます。

畏敬の念 読み方:いけいのねん 畏れ(おそれ)て敬う心情のこと。「畏れる」はつつしみをもって相対する心情。主に神仏などに対して用いる。

「尊敬の念」の使い方・例文

「尊敬の念」の意味を理解できたでしょうか。「尊敬の念」の正しい意味を覚えたあとは、状況を思い浮かべながら例文を交えて、使い方を見ていきましょう。 ここでは、例文を交えて「尊敬の念」に続く言葉のバリエーションを紹介します。紹介している例文をいろいろな「尊敬の念」のバリエーションに言い換えて、耳になじむ言い方となるか確認してみましょう。

「尊敬の念を抱く」「尊敬の念を示す」「尊敬の念が湧く」は「尊敬の気持ちを持つ」

「尊敬の念を抱く」「尊敬の念を示す」「尊敬の念が湧く」のように「尊敬の念」に動詞を続けて「尊敬の気持ちを持っている」ことを表現できます。 相手に対する尊敬の気持ちがあるときは「抱く」を、指し表すことを表現するときは「示す」を、湧き上がってくるときには「湧く」を使います。 例文を参考に、「尊敬の念」を感じている様子と「尊敬の念を抱く」「尊敬の念を示す」「尊敬の念が湧く」の使い方や違いをつかみましょう。

  • 先生の初心を貫く姿勢に尊敬の念を抱きました。
  • 作品を見事に完成させたアーティストに尊敬の念を抱きました。
  • 取引先の社長に尊敬の念を示しました。
  • 心で思うだけでなく、相手に対する尊敬の念を示すことも時には重要です。
  • 新入社員の真摯な取り組み方に、尊敬の念が湧いてきました。
  • 職員のみなさんの輝かしい活躍に、深い感銘と尊敬の念が湧いてきます。

「尊敬の念しかありません」

「尊敬の念しかありません」は、「尊敬の気持ちしかない」という意味で使われます。尊敬している相手に対して使われ、「感謝の念」や「畏敬の念」などでも、同様の使い方があります。例文を参考にニュアンスを読み取りましょう。

  • 職人意識の高さには、尊敬の念しかありません。
  • 新入社員の業務に対する真摯な取り組みには、尊敬の念しかありません。
  • 山田さんの忍耐強い取組みによりこのような結果が得られたことには、尊敬の念しかありません。
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初回公開日:2017年02月04日

記載されている内容は2017年02月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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