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間違いも多い「来られる/来れる」の敬語の違い・使い方と例文

更新日:2024年03月03日

敬語表現

ビジネスの場で使われる敬語。中でも「来られる」「来れる」という表現はよく使われている言葉です。しかし、その言葉の意味をきちんと理解していないと、敬語を使ったのに相手逆に失礼になるケースもあります。「来られる」「来れる」の正しい使い方を理解しましょう!

敬語の使い方:「来られる」

「お客様が来られました」

「来られる」は「来る」の尊敬語です。敬語表現で間違いやすいのが、尊敬語と謙譲語が混じってしまうことです。「来る」の謙譲語は「参る」ですが、尊敬語として使っている人が見受けられます。自分をへりくだって使うのが「参る」なので、「来られる」「来れる」と間違えないように気を付けましょう。

「来れる」は間違い?

「来れる」は「来られる」から「ら」を取った、いわゆる「ら抜き言葉」です。ら抜き言葉は、動詞を可能形にした際に「ら」が抜けてしまった言葉です。「来れる」以外でも以下のような言葉があります。 (例) 「食べられる」→「食べれる」 「変えられる」→「変えれる」 「見られる」→「見れる」 「着られる」→「着れる」 こうした「ら抜き言葉」は日本語の誤った使い方として指摘されることが多く、不快に思われる人も多い言葉です。その一方、言葉の進化と捉える人もいて、議論が多く重ねられている言葉でもあります。 助動詞である「られる」には可能、受け身、自発、尊敬という意味があります。「来れる」については「可能の意味だけに用いる場合は問題ない」という意見もあります。しかし、現時点では共通語において誤りとされています。話し言葉では容認されているという見方もできますが、なるべく使わない方が無難です。

敬語の使い方:「お見えになる」

「お客様がお見えになりました」

「お見えになる」は「お~になる」と「見える」という尊敬語を重ねています。いわゆる「二重敬語」ですが、文化庁の敬語の方針でも掲げられており一般に使用が認められています。似たような使い方で「お客様がお見えです」という言い方もできます。

敬語の使い方:「お越しになる」

「お客様がお越しになりました」

「お越しになる」は、「来る」「行く」を敬った言葉です。似たような使い方で「お越しになられる」という言葉がありますが、二重敬語となり間違った表現だとされていますので注意しましょう。

敬語の使い方:「いらっしゃる」

「お客様がいらっしゃいました」

「いらっしゃる」は「行く」「来る」「居る」の尊敬語です。応用範囲の広い言葉で、敬語の基本中の基本ともいえます。「課長は席にいらっしゃる」「こちらにいらっしゃいませんか」「とてもお話し上手でいらっしゃる」などの表現があります。

「来れる」「来られる」はなるべく使わないようにしましょう

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初回公開日:2016年11月08日

記載されている内容は2016年11月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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