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間違いも多い「来られる/来れる」の敬語の違い・使い方と例文

初回公開日:2016年11月07日

更新日:2020年06月01日

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敬語

ビジネスの場で使われる敬語。中でも「来られる」「来れる」という表現はよく使われている言葉です。しかし、その言葉の意味をきちんと理解していないと、敬語を使ったのに相手逆に失礼になるケースもあります。「来られる」「来れる」の正しい使い方を理解しましょう!

「来られる」「来れる」の正しい使い方とは?

あなたは取引先の人が「来た」と上司に告げる際、どのような言葉を使っていますか? 「お客様が来られました」という表現を使うこともあるでしょう。この「来られる」と似た言葉に「来れる」があります。どちらも敬語として使われたりしますが、この2つの言葉の正しい意味や違い、使い方をご存知でしょうか。

敬語の種類について

敬語は、相手と語り手(書き手)との関係に応じて使い分けされる言葉です。一般に敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類に分けると言われてきましたが、文化庁はさらに「丁重語」「美化語」を加えた5種類に分類する指針を出しています。

1. 尊敬語

相手の物や動作、状態などを高めて表現することで、その人に対する敬意を表しています。 (例)「いらっしゃる」「おっしゃる」「なさる」など

2. 謙譲語

自分の物や動作、状態などをへりくだって表現することで、相手に対する敬意を表しています。その動作をする人よりも、その動作を受ける相手が上の場合に用います。 (例)「伺う」「差し上げる」「申し上げる」など

3. 丁重語

謙譲語と同様、へりくだって表現することで、相手に対する敬意を表します。その話の聞き手(読み手)が、語り手(書き手)よりも上の場合に用います。 (例)「まいる」「存じる」「申す」など

4. 丁寧語

語り手(書き手)の丁寧な気持ちを直接表現するために用います。 (例)「です」「ます」「ございます」など

5. 美化語

上品で丁寧になるとされる言葉遣いです。 (例)「お茶」「お料理」「ご近所」「ご祝儀」など

「来る」の尊敬語は「来られる」だけではない

目上の人が「来る」ことを敬って表現する尊敬語は「来られる」「お見えになる」「おこしになる」「いらっしゃる」の4種類があります。これらの表現の中で、最もあらたまった印象を与えるのが「お見えになる」です。

敬語の使い方:「来られる」

「お客様が来られました」

「来られる」は「来る」の尊敬語です。敬語表現で間違いやすいのが、尊敬語と謙譲語が混じってしまうことです。「来る」の謙譲語は「参る」ですが、尊敬語として使っている人が見受けられます。自分をへりくだって使うのが「参る」なので、「来られる」「来れる」と間違えないように気を付けましょう。

「来れる」は間違い?

「来れる」は「来られる」から「ら」を取った、いわゆる「ら抜き言葉」です。ら抜き言葉は、動詞を可能形にした際に「ら」が抜けてしまった言葉です。「来れる」以外でも以下のような言葉があります。 (例) 「食べられる」→「食べれる」 「変えられる」→「変えれる」 「見られる」→「見れる」 「着られる」→「着れる」 こうした「ら抜き言葉」は日本語の誤った使い方として指摘されることが多く、不快に思われる人も多い言葉です。その一方、言葉の進化と捉える人もいて、議論が多く重ねられている言葉でもあります。 助動詞である「られる」には可能、受け身、自発、尊敬という意味があります。「来れる」については「可能の意味だけに用いる場合は問題ない」という意見もあります。しかし、現時点では共通語において誤りとされています。話し言葉では容認されているという見方もできますが、なるべく使わない方が無難です。

敬語の使い方:「お見えになる」

「お客様がお見えになりました」

「お見えになる」は「お~になる」と「見える」という尊敬語を重ねています。いわゆる「二重敬語」ですが、文化庁の敬語の方針でも掲げられており一般に使用が認められています。似たような使い方で「お客様がお見えです」という言い方もできます。

敬語の使い方:「お越しになる」

「お客様がお越しになりました」

「お越しになる」は、「来る」「行く」を敬った言葉です。似たような使い方で「お越しになられる」という言葉がありますが、二重敬語となり間違った表現だとされていますので注意しましょう。

敬語の使い方:「いらっしゃる」

「お客様がいらっしゃいました」

「いらっしゃる」は「行く」「来る」「居る」の尊敬語です。応用範囲の広い言葉で、敬語の基本中の基本ともいえます。「課長は席にいらっしゃる」「こちらにいらっしゃいませんか」「とてもお話し上手でいらっしゃる」などの表現があります。

「来れる」「来られる」はなるべく使わないようにしましょう

いかがでしたか。多くの動詞は「れる」「られる」を付けると尊敬語になります。しかし、どんな言葉にも「れる」「られる」を使うことは、特にビジネスの場においては幼い印象を与えかねないので注意が必要です。「来られる」「来れる」という表現はなるべく使わないようにした方がよいと言えます。「来る」の尊敬語にはたくさんの使い方がありますので、使いやすい表現を身につけましょう。

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