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手紙や挨拶文での「日頃より」の使い方と例文・平素との使い分け

更新日:2024年03月12日

メール・手紙

手紙や、挨拶文を書く時に最も重要な最初の書き出しなのですが、以外と普段よりも丁寧書いているつもりでも、ビジネスマナーを知っていないと、相手に対して失礼になりますし、印象も悪くなってしまいます。ですのでもう一度しっかりと把握してみませんか。

日頃よりという言葉は?いったい何を意味するのか? ☞普段・日常・平生 ☞ある程度の日数・数日 ☞この頃・近頃・数日来 といった意味なのですが、深い関係の取引のある会社や、ここ最近ではなく、ここ数十年という長い月日で関わり合いを持っている会社などには日頃よりという言葉が適切ではあるが、あまり知り合って長くはない時には、日頃よりという言葉は不適切ですので、日頃、お世話になっています・・・・と始めの言葉で続けた手紙、挨拶文と書いていけばいいと思います。 何気ない毎日の中で、関りを持っていること、繋がっていること。そしてこれからもこの縁が切れないように・・という意味を込めているように感じます。いつも通りで変わられることがないことを願っています・・という意味合いを含んでいるのではないでしょうか。 それでは、手紙や挨拶文などで、日頃より・・で書き出す前に知っておきたいマナーがありますのでご紹介します。 手紙や挨拶文などを書く時のマナーとして、頭語と結語の組み合わせがあります。つまり、いきなりお世話になってます・・という言葉で始まっても決まり文句みたいですよね。ですので、言葉上の付き合いではなく心と心の付き合いができるような気持ちを込めて使われます。 ビジネスとして一般的に用いられるのは(立場が自分より目上以上にあたる人) 頭語➡謹啓  謹んで申し上げます。          結語➡敬白    謹んで申し上げました。   ➡粛啓  謹んで申し上げます。            ➡敬白    謹んで申し上げました。   ➡粛呈  謹んで申し上げます。            ➡頓首再拝  謹んで申し上げました。                                     再拝 相手を敬う気持ちと自分の立場を謙遜する姿勢を現し、言葉にしています。日本人には、生まれながらの謙遜という・・人前では常に控えめな面持ちでいる姿が見られていたのですが、今はその言葉の影さえなくなりつつあります。ですから、相手に不快な思いをさせないためにも、このような言葉で一文を飾るとより丁寧な気持ちが伝わります。

最後に・・‟日頃より”と‟日頃から”のどちらが正しいの?

手紙や挨拶文で、日頃から・・で始まる文章を使ってはいけないの? 日頃よりで始まる文章が多く見かけられると思いますが、間違っているともいいきれません。ただ、相手に不快に思われないことを念頭に置きながら書かなくてはなりません。ですので、日頃から・・のからという言葉使いでは、軽い感じのイメージがあります。 よりという言葉は・・ ➡何かを比較しようとしたり、手段だったリ、または、ここから何かが始まる時点を表そうとしている。 からという言葉は・・ ➡時間的な要素を含む、つまり、ある動作をしようとする地点だったり、その時点を表します。 このようなことから、同じ意味合いを持っていることが考えられますし、使うことができますが、よりという言葉の方が、文章としてみれば丁寧さが伝わってきますが、からという言葉はスピーチなどの挨拶では相応しいかもしれません。慣れ親しんでいる相手でも礼儀あり・・伝える気持ちの手段ではよりの方が文面で見ても綺麗に見えます。 でも、から・・という言葉が間違っているわけではありません。常識が無いというわけでもありません。気持ち的に、手紙や挨拶文を受け取る側の相手も、からという言葉より、よりという言葉の方が受け入れやすいのでしょうね。

初回公開日:2017年02月09日

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