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手紙や挨拶文での「日頃より」の使い方と例文・平素との使い分け

更新日:2024年08月27日

メール・手紙

手紙や、挨拶文を書く時に最も重要な最初の書き出しなのですが、以外と普段よりも丁寧書いているつもりでも、ビジネスマナーを知っていないと、相手に対して失礼になりますし、印象も悪くなってしまいます。ですのでもう一度しっかりと把握してみませんか。

日頃よりと平素よりという言葉の違いはあるの?

日頃よりと平素よりという言葉は同じ意味合いを持ちますが、ただ、日頃よりは平素よりという言葉の方がより相手に対して敬意を表しているので、とても丁寧な言葉です。 いつもと変わらない気持ちで相手に接することを表す意味であり、またこれからも変わらず同じような気持ちで精進していきますのでご支援を承りたいと謙遜しつつ、相手を敬う気持ちを含めた内容を表現した言葉です。

では、なぜ日頃より・・平素よりと使い分けるのだろうか?

日頃よりと平素よりという言葉の意味の違いはないので相手に出す手紙や挨拶文の内容によって異なります。 例えば、改めったお願い事だったり、お詫び事、ご紹介やお知らせなどといった重要かつ大切なことを伝えるような時には、より丁寧を極めた内容にすることが望ましいと思います。 ➡平素より・・と言った言葉で文章を書き進めていく事をお勧めします。 今述べたのとは反対に、ごくごく一般的で、自分よりも目上の人ではなく、親しい間柄であるような人には、言葉に重々しさや煩わしさを感じさせない内容にすることが望ましいと思います。 ➡日頃より・・と言った言葉で文章を書き進めていく事をお勧めします。 ですので、手紙や挨拶文などの基本的なマナーとしては、‟日頃より”‟平素より”という言葉のどちらを選択した方が常識的というこだわりがあるというわけではありません。より上手く、より丁寧な言葉で繋げていけばいいのです。 ですから、日頃より・・で始まり手紙や挨拶文でも十分相手に気持ちが伝わります。 そこで、日頃より・・で始まる手紙や挨拶文などについてご紹介しようと思います。

普段から。いつも。「平素」は普段、日ごろ、といった意味の表現。

‟日頃より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。” 使い方と意味して・・

相手の身分を高貴な人物として敬う時に使う言葉です。つまり、自分より地位が高い取引先の相手や、同等の立場の会社などに対して使うものもあり、一個人といった自分より地位の低い相手や取引先でも使いません。 取引先である相手が自分に対して親切な応対をしていることに感謝を表す表現として使います。

‟日頃よりご愛顧下くださり誠に有難うございます。” 使い方と意味として・・

お客や商人などいった相手や芸人、自分より地位が低かったり、自分よりも年下の相手などといったごくごく一般的に世間話を交わすような感じで特別な人でもない人に対して使っていた言葉だったのです。でも、いつからかビジネス対象である会社、商品などの売買を目的とする小売店やそのお客さんなどに対しても使うようになりました。 ご愛顧という言葉の表現を探ってみると・・ ご贔屓・引き立てる・目をかけられるといった、とても好意を感じられ、また注目を浴びているような期待を持たれている存在であることに対して感謝の意を表現して使います。

‟日頃より大変お世話になっております。” 使い方と意味として・・

「お世話になっております」という言葉は、相手の厚意を引き立てると共に感謝の言葉を相手に伝える表現として使うと思いますが、自分よりも相手が上になる目線で伝えなければなりません。本来は、持ちつ持たれつの関係なのですが、決してそんなことは言えませんので、両者間をしっかり取り持つ言葉になります。 貴社の支えがあるから、今の御社は成り立っています・・このように言葉で表現しているのです。 それと共に表現されているのが・・、 いつもいつも自分たちの会社に対しての配慮などの気遣いに対する感謝を表現していること、それからお互いの会社がより良い関係を保てるようにしてもらっていることに対しての感謝を表現していることです。

ものすごく単純な文面だと思いますよね。言葉の意味も簡単で、伝えやすい言葉ですので、ちょっとした手紙や挨拶文などで使うことが多いかと思います。ですが、すべてにおいてどのような相手でも伝える言葉ではありません。 例えば・・長い付き合いがあり、お互いに良く知り合える仲の関係であり、既に取引が継続しているような人に対しては適切な文ですが、これとは逆に、これから相手に取引をお願いしようとしているのに、ましてやより良い関係を結ぼうとしているのに、相手にとっていきなりお世話になっております・・という言葉を聞かされても、目にしても印象が悪くなります。絶対にNOです。 このような場合は、一言添えてあげると、この場の雰囲気も和みます。 例えば・・お初にお目にかかります。      お初に存じます。      突然のメールで失礼します。などといった文面で始めればいいと思います。

日頃という言葉に託された思いとは・・

次のページ:最後に・・‟日頃より”と‟日頃から”のどちらが正しいの?
初回公開日:2017年02月09日

記載されている内容は2017年02月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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