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「大丈夫です」はビジネスシーンで敬語として使える?注意点を紹介

更新日:2023年10月28日

敬語表現

日常会話で回答に「大丈夫です」という表現を使うことはありませんか。敬語として目上の人に対しても使っていませんか。本記事では「大丈夫です」の意味や使い方、敬語としての位置づけなどを解説しています。本記事を参考に、正しい使い方を覚えておきましょう。

「頼んでおいた資料はできているかな」という問いかけに対して「大丈夫です」と答えたいときの言い換えを考えてみましょう。「大丈夫」の内容を具体化して、「できています」や「承っております」、「承知しております」などの言い換えが可能です。 「大丈夫です」で伝えたい内容を具体的に考え、「承知いたしました」の他、「かしこまりました」「賜っております」などの敬語表現を使って言い換えましょう。これらの言葉は目上の人に問題なく使える敬語です。「了解いたしました」は目上の人に使う言葉としては適切ではないとされているため、注意してください。

問題ありません

対応できるのかできないのかを尋ねられている場合には、「大丈夫です」の代わりに「問題ありません」が使えます。「問題ない」と断言しているため、あやふやなニュアンスはなく回答が明確になります。 「問題ありません」でも丁寧な表現ですが、さらに丁寧な敬語を使って伝えたい場合は、「問題ございません」を使いましょう。「問題ないです」は一見「です」を使った丁寧な敬語に見えますが、丁寧さに欠ける表現とされています。目上の人に使う敬語としては「問題ありません」の方が適切です。

わかりました

「〇〇をやっておいてもらえますか」と尋ねられたときに「大丈夫です」と答える代わりに「わかりました」と答えるのもおすすめです。「大丈夫です」よりもあいまいさがなく、了解したことを相手に明確に伝えられます。 「わかりました」も目上の人に敬語として使える言葉ですが、もう少しビジネスらしい言葉に言い換えたいときは「承知いたしました」になります。

【否定の場合】「大丈夫です」の言い換え表現

問いかけに対する否定の意味で「大丈夫です」を使いたいときには、会話の内容に適切な言葉に置き換えて回答しましょう。 ここでは、否定を意味する「大丈夫です」の言い換えに使える、ビジネスシーンでも活用できる敬語を紹介します。

見送らせていただきます

しつこく商品を勧められたときに、「いえ大丈夫です」と断ったという経験はありませんか。このようなときは「見送る」という言葉に言い換えが可能です。敬語表現では「見送らせていただきます」になります。 「今回の購入は送ります」や「家にまだあるので、今日のところは見送らせていただきます」のように使ってみましょう。

遠慮しておきます

「見送る」と同じように「遠慮する」という言葉も誘いを断る言葉として使えます。飲み会にしつこく誘われたときに、「私は参加しなくて大丈夫です」ではなく、「今日は遠慮しておきます」といえば、上司に対する回答としても使える敬語表現です。 「遠慮する」を敬語表現にすると「遠慮しておきます」「遠慮させていただきます」になります。 いるかいらないかを問われたときは、遠慮しておきますという婉曲的な表現の他、「不要です」「いりません」という直接的な敬語も使えます。

「大丈夫です」の英語表現

「大丈夫です」を英語表現で伝えたい場合は、肯定の意志を伝えたいのか、否定の意志を伝えたいのかを明確に判断してください。 肯定を伝えたい場合は、日本語の「問題ない」「承知した」などを英語表現にして伝えましょう。「No problem.」「It's all right.」「It's OK.」などが使えます。 否定を伝えたい場合は、「必要ない」に該当する英語を使います。「No thank you.」「It is not necessary.」「I won't need that.」などを使いましょう。

「大丈夫です」という表現に含まれる意味を知ろう

「大丈夫です」は問いかけに対する肯定としても否定としても使えるため、便利に多用している方も多く見受けられます。肯定・否定どちらにも使えるということは、あいまいな表現になってしまうというリスクもあります。 また、「大丈夫です」は目上の人に使う敬語としては適切ではありません。「大丈夫です」の意味と使い方をしっかりと覚え、適切に使えるように心がけていきましょう。

初回公開日:2016年11月08日

記載されている内容は2022年12月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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