「やらなきゃ意味ないよ」の意味｜使い方や例文・英語表現も解説

最近では「やらなきゃ意味ないよ」という言葉は、悪い表現に捉えられるようになってしまっていますが、本来は相手を鼓舞し、前向きになってもらうために発する言葉です。 好きな子ができたのですが、なかなか相手に告白する勇気が出てきません。その時友人に相談したところ、「やらなきゃ意味ないよ」と励まされます。背中を押され勇気を出して告白をしたところ、お付き合いが成立することができました。 このように友人に励まされて成功するといったケースに用いられることもあります。

本来、「やらなきゃ意味ないよ」という言葉は、叱咤激励や鼓舞など前向きな発言として使用されていました。 しかし2018年の大学アメフト事件以降、悪いイメージがついてしまったためか、近年では不謹慎と言わざるを得ませんが、ネット上でネタとして使われてくるようになりました。 念を押す時に使う表現で、「分かった。後で必ずやるから」という発言などに対し、「やらなきゃ意味ないよw」と語尾に嘲笑する表現を付けて、相手を見下したような態度で表現する際などで使用されています。

出典: 社員の不正を暴く監査役の写真素材 - ぱくたそ

「やらなきゃ意味ないよ」といった表現は、日常生活の様々な場面で見ることができます。 上司と部下などの上下関係での立場や、友人同士などの対等な立場でも使用されることがあります。 しかし使用される場面のほとんどは、何か後ろめたい気持ちがあるときに相手から言われてしまうことが多いようです。 ここではどのような場面で使われるかいくつか例文にして紹介していきます。

ある時書類を任された仕事で行き詰まってしまうことがありました。本人にとってそれはとても嫌な仕事なのですが、その仕事をこなさないと次の仕事へ進むことができません。 いやな仕事なので、その仕事を外して書類を上司に提出したところ、外したことがばれて認可してもらえませんでした。 その仕事がなくても次の仕事へ進むことができると話したのですが、上司に「その仕事をやらなきゃ意味ないよ」と言われてしまいます。 結局、嫌なことをやらなかったことがばれてしまい、仕事が振出しに戻ってしまうのです。

最近太り気味だったので、ダイエットしようと決意。ご飯の量を半分に減らしたり、高価なダイエットフードを購入して食べるようにしたりしたのですが、誘惑には勝てず、甘いものを食べてしまう人がいます。 本来、ダイエットを確実に成功させたいのならば、運動を取り入れるべきなのですが、運動嫌いでそれができずに愚痴をこぼしてばかりいるとある日突然こう言われてしまうのです。 ダイエットしたいなら適度な食事と適度な運動を心掛けましょう。

ある時、仕事で大きな失敗をしてしまいます。失敗の原因としてはその人が本来やらなくてはいけないことをやらなかったのがいけませんでした。 しかし本人は忙しくて時間が取れなかった、人手が足りないのでその仕事をする余裕がなかったなど、自身を守るための言い訳ばかり。相手にもそのことが伝わってきます。 相手に自身のやっていることを見透かされ、結局恥ずかしい思いをしながら同じ仕事をやり直すことになるのです。

2018年の日大タックル事件で発した「やらなきゃ意味ないよ」という言葉は、まさに受けた相手がプレッシャーを受ける発言でした。 該当の選手は当時、レギュラー入りギリギリという微妙なポジションでした。相手の選手に反則も辞さないプレーをするなら試合に出しても良いと監督やコーチから言われたそうです。そのことで味方が有利になるからです。 実際にプレッシャーを受けた選手は味方のためにと反則行為を実行してしまい、問題が表面化してしまいました。 必ずやるようにという意味で、「やらなきゃ意味ないよ」と釘を刺されたと、事後の記者会見で語っていました。