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「加虐心」の意味や使い方は?「嗜虐心」との違いや例文も紹介

更新日:2024年11月03日

言葉の意味・例文

「加虐心」の意味や使い方はご存知でしょうか。この記事では「加虐心」という言葉を正しく理解し、適切な場面で使えるよう、言葉の意味、使い方、例文、さらには類語、対義語、英語表現も紹介しています。「加虐心」という言葉の意味が知りたい方はご覧ください。

「加虐心をくすぐられる」という表現は、すでに生じている加虐心が刺激されたり、助長されたりする状態を表しています。 「くすぐる」と同じ意味合いの表現では「煽られる」という言葉もあります。

加虐心の対義語

ここまでで「加虐心」と類語の意味、使い方、使い分けを紹介してきました。 次に「加虐心」の対義語を紹介します。対になる言葉を知ることでさらに「加虐心」に関する理解が深まります。対義語の例文も紹介しますので参考にしてください。

被虐

「加虐心」の対義語、ひとつめは「被虐」です。 「被虐」は「ひぎゃく」と読みます。 「被」という漢字は「こうむる、受ける」という意味で、「虐」は「いじめる、いためる」という意味がある漢字です。 この漢字からでも察しがつきますが、「被虐」は「残虐な扱いを受けること、いじめられること」を意味する言葉です。 「加虐」は、苦しみや屈辱を与える側であることに対して、「被虐」はその苦しみや屈辱を受ける側、と言う意味での対義語です。 「被虐心」はいじめられる側の心情ということになります。他、「被虐趣味」「被虐性愛」という熟語もあり、この場合は「いじめられたい・いじめられることに快楽を感じる心情」を表す言葉になります。

自虐

次の「加虐」の対義語は「自虐」です。 「自虐」は「じぎゃく」と読みます。 昨今では「自虐的」「自虐ネタ」などという使い方で、話したり、聞いたりしたことがある人も多い単語ではないでしょうか。 「自虐」は「自分で自分を苦しめたり、いじめたりすること」を意味します。 「加虐」や「被虐」はいじめる側といじめられる側に分かれますが、「自虐」はいじめるのもいじめられるのも自分自身です。 「加虐」は対象が他者ですが、「自虐」は対象が自分自身という点で、対をなす対義語です。

マゾヒズム

「加虐」の対義語、次は「マゾヒズム」です。 「マゾヒズム」は、日本語では「被虐性欲」といい、「相手から肉体的・精神的な苦痛を与えられることに性的快感を覚える異常性欲」を意味し、被虐性欲を題材にした小説を発表したオーストリアの小説家ザッヘル・マゾッホ(1836~1895)の名前が由来の言葉です。 「苦痛を与える側(加虐心)」と「苦痛を与えられて性的快感を覚える側(マゾヒズム)」という意味で対をなす対義語です。

加虐心の英語表現

ここまでは日本語の「加虐心」の意味、使い方、類語・対義語の意味や使い方を紹介してきましたが、英語で「加虐」同じような意味の言葉はあるのでしょうか。ここからは英語表現の「加虐心」を紹介します。

sadistic feelings

「加虐心」の英語表現ひとつめは「sadistic feelings」です。 単語に分けて説明します。 「sadistic」は「サディスト的な」と言う意味の英単語です。「サディスト」というのは、先で紹介した「マゾヒスト」と対をなす言葉で、相手に苦痛を与えることで性的な満足を得る異常性欲者のことを指します。相手へ苦痛を与えることで満足感を得る、と言う意味では日本語の加虐に通じる英単語です。 「feelings」は「feeling」の複数形で、「感覚、触感」の他に「喜怒哀楽などの感情、気持ち、感情」という意味がある英単語です。 これらふたつの英単語の組み合わせで「サディスト的な感情」となり、「加虐心」を表す英語表現になります。

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初回公開日:2022年08月19日

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