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「加虐心」の意味や使い方は?「嗜虐心」との違いや例文も紹介

更新日:2024年11月03日

言葉の意味・例文

「加虐心」の意味や使い方はご存知でしょうか。この記事では「加虐心」という言葉を正しく理解し、適切な場面で使えるよう、言葉の意味、使い方、例文、さらには類語、対義語、英語表現も紹介しています。「加虐心」という言葉の意味が知りたい方はご覧ください。

加虐心を感じてしまう人の特徴3点
  1. 相手を蹴落として自分が優位な立場にいたいと思っている
  2. コンプレックスや劣等感を強く持っている
  3. 自分より弱い相手を攻撃してスッキリしたいと思っている

上記3点のうちひとつだけが原因になる場合もありますし、複合的に絡み合って加虐心の原因になることもあります。 1と2は「自分と他人を比較することでしか自分の存在価値を見出せない」ことが原因です。 自己肯定感が低かったり、自己評価ができていなかったりする人は、自分と誰かを比較して「自分の方がマシ」「自分のほうが優れている」と思いたい、という心理が働きます。そういう時、他者を自分よりも「劣っている」「格下」「目下」と思える存在に仕立て上げたい、という気持ちが働き「加虐心」が生じます。 また3は、色々な原因で溜まったストレスを、健康的な方法で解消できない人が加虐によって解消する場合があります。 このケースは相手が怯んだり、傷ついたりする様子を見ることで、安心したり、相手を自分のコントロール下に置くことに快感を覚えたりして、スカッと良い気分になることで、自分のストレスを解消しようとします。 1、2、3に共通して言えることは、絶対評価ではなく相対評価でしか自己評価できない人が「加虐心」を感じやすい傾向があるということです。 「加虐心」を感じたくない・持ちたくないという人は、自分を評価するために他人と比較することをやめる努力から始めると良いでしょう。

加虐心の使い方

「加虐心」について、意味や類義の言葉を把握し、「加虐心」はどんな人が持ちやすい感情なのかを紹介してきました。 次は「加虐心」という言葉の使い方を紹介します。合わせて類義語も紹介し、「加虐心」と使い分ける時のポイントもご紹介します。 まずは「加虐心」の使い方です。 ここまで説明した通り、「加虐心」は「相手へ酷い仕打ちをしたり、いじめて苦しめたり、屈辱を与えたいという気持ち」のことを指します。 「加虐心」が向かう対象は人です。

  • 自分より心身ともに弱い人間
  • 認めたくないが自分より優れた点を持つ人間
  • 蹴落としてやりたいと思うような人間

など、上記のような人をいじめたい、辱めたいという気持ちが生じた時に「加虐心」という言葉を使います。

加虐心と暴虐心の使い分け

続いては、類語で紹介した「暴虐心」との使い分けです。 「暴虐」とは「むごいことをして人を苦しめる行為」自体を指す言葉です。その言葉に「心」が付くので、「暴虐心」というのは「むごい・相手が苦しむ手段で苦しめたい心情」ということになります。 「暴虐心」は「加虐心」よりも手段に焦点があたり、ただ単に人をいじめたい、苦しめたい、というよりは、より凶暴で残忍な手段を用いて、相手を傷つけたい心情の時に使う言葉です。 「加虐心」との使い分ける場合は、手段のむごたらしさの度合いを考え、凶暴さ・残忍さを感じる場合は「暴虐心」を使うとよいでしょう。

加虐心と残虐心の使い分け

続いては「加虐心」と「残虐心」の使い分けです。 「加虐」の場合、対象は主に人です。 一方「残虐」は、人だけでなく動物も対象となります。また「残虐」は、「無慈悲でむごたらしいというニュアンスも含む言葉です。 先に紹介した「暴虐心」と似ていますが、より無慈悲で残忍さが増し、対象が人だけでなく動物などにも向くのが「残虐心」です。 「加虐心」と使い分ける場合は、対象が人かそれ以外の動物も含むか、残忍さの度合いで区別をするとよいでしょう。

加虐心の例文

「加虐心」やその類語についての理解を深めてきましたが、ここからは「加虐心」という言葉の具体的な使い方を、例文を使って紹介します。

加虐心が見え隠れする

最初は「加虐心が見え隠れする」という表現です。まずは例文を見てみましょう。

例文
  • 就職氷河期を乗り越え、厳しい出世レースを勝ち抜いてきたA課長は、自信家で加虐心が見え隠れし、私が苦手とする上司だ。
  • なにもかも恵まれて見えるCくんですが、時に同級生に対して加虐心が見え隠れする態度を取ることがある。
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初回公開日:2022年08月19日

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