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「さんずいに斬る」と書く「漸く」の意味と使い方|例文も解説

更新日:2024年10月24日

言葉の意味・例文

「さんずいに斬る」と書く「漸く」の読み方を知っていますか。また、意味や使い方をご存じでしょうか。本記事では「漸く」の読み方や意味について解説しています。加えて、類義語や対義語、ビジネスや日常で使える英語表現などもあわせて記載していますので、参考にしてください。

  • 「漸くすべての案件が完了する」
  • 「やっと目標を達成できた」

のように使えます。つまり、長らく待っていた事柄が決着し、その先に待っている出来事がやってくる様を表しています。

徐々に状況が変化する様

「さんずいに斬る」と書く「漸く」のもう1つの意味は「徐々に状況が変化する様」です。 「漸く」は達成感といった感情表現だけに使われるのではありません。例えば、客観的に状況が変化している際にも「漸く」を使います。

  • 「漸く暑さも落ち着いてきましたね」
  • 「朝から出かけていたが漸く帰ってきたようだ」

というように使えます。 前者は、暑い状況が少しずつ変化し暑さが和らいでいく様子を、後者は、自分以外の誰かが出かけていて帰ってくる様子を表現しています。 現在の状況から徐々に変化する様を表現する際には「漸く」を使ってみましょう。

「さんずいに斬る」と書く「漸く」の例文

では「さんずいに斬る」と書く「漸く」を使った例文をいくつか紹介します。 ビジネスと日常生活における例文をそれぞれ2つずつ記載していますので、ぜひ実際に使ってみてください。

ビジネスにおける例文①「プロジェクトの完了報告」

まずは、長らく時間がかかったプロジェクトの完了報告する際の例文です。

  • 「〇〇様いつもお世話になっております。企画部の〇〇です。本日をもちまして、漸くA案件が無事完了を迎えました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。」

この例文は、苦労して進めていた案件が完了したことを報告する文章です。これは「しばらく待っていたことが実現すること」に相当し、文章からは達成感を感じられるでしょう。 ビジネスシーンでは口語に近い「やっと」よりも「さんずいに斬る」と書く「漸く」のほうが多用されます。

ビジネスにおける例文②「システムが徐々に安定してきた」

つづいては「徐々に状況が変化する様」という意味で「漸く」を使った例文です。

  • 「〇〇様いつもお世話になっております。開発部の〇〇です。先日お伝えしておりましたシステムの不具合ですが、漸く落ち着き安定してきました。詳しくは報告書をご覧ください。」

この例文は、システムの不具合が発生していた時点から、徐々に落ち着きつつあることを伝える文章です。既述したような達成感ではなく、客観的に物事を捉えています。

日常生活における例文①「ギリギリの時間の中で帰路に就いた」

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初回公開日:2022年08月19日

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