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「利害の一致」の意味とは?例文を含めた使い方や言い換え表現も解説

更新日:2024年05月01日

言葉の意味・例文

「利害の一致」とはどのような状況を表現する言葉かご存知でしょうか。本記事では、「利害の一致」の意味や使い方、使う状況などを解説しています。正しい意味や使い方を覚え、「利害の一致」も自分の言葉として使いこなせるようにしておきましょう。

対人トラブルのリスクが減る

価値観が似ている者同士では、同じ価値観で物事を判断するため、対立が起こりにくいといわれています。利害の一致している者同士というのは、価値観が多少異なったとしても、同じ目標や目的を目指している同士であるため、対立があまり起きません。 対立する状況となっても目指すところは同じであるため、譲歩や認容など、相手を受け入れやすい状態であり、真っ向から対立してトラブルに発展することを避けられます。

騙されるリスクが減る

利害関係が対立していると、「相手を騙してでも、自分の利益を得よう」と考える者が少なからずいます。利害が一致している者同士の場合、相手が利益を得ることは、自分の利益にもつながるため、相手を騙すことは無意味に近いでしょう。 相手との利害の一致が認められる場合は、相手に騙されるリスクも低いと判断できます。ただし、「利害の一致」を勘違いして認識していると、自分の損失が相手の利益につながっていることもあるので注意が必要です。

物事が円滑に進む

本来あまり気が合わない者同士でも、利害の一致が認められると対立やトラブルが発生しにくくなるため、物事が円滑に進みやすくなります。 物事が円滑に進まない一因として、各々が自分の利益を追求するあまり、自己主張を繰り返したり、他者への配慮が欠けたりすることもあげられるでしょう。 利害の一致により、自己主張ばかりする必然性もなくなり、ともに利益を追求する相手への配慮もできるようになるため、物事が円滑に進まない原因の一部を廃除できます。

駆け引きの必要がない

利害が対立する場合は、できるだけ自分に有利な条件や状況を引き出すために、相手の腹の探り合いが必要です。利害の一致した相手とであれば、「利益」だけでなく「損害」も共有しているため、相手が不利になる状況を探る必要がありません。 利害の一致した相手には、駆け引きを仕掛ける必要もなく、素直に本音で向き合うことができます。

協力し合うことができる

利害の一致とは、わかりやすく表現すれば、相手の利益は自分の利益に、相手の損害は自分の損害になるということです。相手が窮地にあるときは、自分が損害を被らないためにも、相手のことを助ける必要があります。 利害の一致がある以上、お互い協力し合って、よりよい結果を導き出すことが必要です。利害の一致によって、協力体制や協調体制を組むことができるのも、利害の一致によるメリットといえるでしょう。

干渉する労力を省ける

利害の一致する関係では、お互い相手に干渉する必要がありません。どちらも同じ利益に向かって行動しているはずなので、「自分に損害を与えるのではないか」という観点で注意深く監視する必要がないためです。 ビジネスでも恋愛でも、干渉したりされたりすることはストレスとなります。利害の一致により互いの干渉を避けられれば、ストレスも感じずにすみます。

利害が一致している関係の例

利害の一致とは、どのような関係性の中で起きることなのでしょう。同じ関係性の中であっても、いつでも利害の一致が見られるわけではありません。利害の一致がないときには、利害が対立していることもあります。 ここでは、人間関係の中で「利害の一致」が起こり得る関係性について解説します。

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初回公開日:2022年07月28日

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