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「利害の一致」の意味とは?例文を含めた使い方や言い換え表現も解説

更新日:2024年05月01日

言葉の意味・例文

「利害の一致」とはどのような状況を表現する言葉かご存知でしょうか。本記事では、「利害の一致」の意味や使い方、使う状況などを解説しています。正しい意味や使い方を覚え、「利害の一致」も自分の言葉として使いこなせるようにしておきましょう。

「利害の一致」の言い換え表現

「利害の一致」で表現できる内容を、相手にとってわかりやすく、理解しやすい言葉や、状況に合った言葉に言い換えることができれば、日本語表現の幅が広がります。 ここでは、「利害の一致」と類似の表現と例文を紹介します。まずは、自分にとって使いやすそうな表現や、使う場面が多そうな表現を覚え、積極的に使ってみましょう。誤った使い方をしないように、例文を参考に使用する状況をしっかり理解しておきましょう。

互助

「互助」は「ごじょ」と読み、漢字で表されている通り「お互いに助け合うこと」の意味です。わかりやすく「お互い様」ということもできます。 あまり単独で「互助する」「互助して欲しい」のような使い方はせず、「互助会」「互助組合」などで使われます。互助会や互助組合は、会員が困ったときに互いに助けるための集まりです。「被災者たちは互助の精神で、互いの片づけを手伝った」のように使うことも可能です。

ウィンウィン

ウィンウィン(Win-Win)は、ビジネスで使われることが多い言葉で、お互いに得をするときに使われます。もとは経営用語として使われていた言葉で、「わたしも勝って、あなたも勝つ」という表現から「互いに利益があること」の意味で使われます。 「利害の一致」と異なり、損害の共有は意味に含まれていません。客と業者の間では、一般的には利害関係が対立しますが、取引内容にどちらも納得し、満足できている場合には「ウィンウィンの関係が築けた」と言い換えることもできます。

ギブアンドテイク

「ギブアンドテイク(give-and-take)」とは「持ちつ持たれつ」という意味です。互いに利益があることを表現していますが、「ギブ(相手に与える)」という意味を含んでいるため、利益ばかりでなく損失や損害も含んでいるものと解釈できます。 「彼とはギブアンドテイクの関係にある」は、「彼とは利害の一致がある」とも「協力関係にある」とも言い換えられます。

「利害の一致」がもたらすメリット

「利害の一致」が認められると、どのような影響があるのでしょう。相手との間で「一致」することがあれば、同じ方向へ歩んでいけるので、関係性を深めやすくなります。 まして、一致しているものが「利害」であれば、同じ方向へ歩んでいく速度も加速することでしょう。ここでは、「利害の一致」により得られるメリットについて、わかりやすく解説します。

信頼関係を築きやすい

利害の一致があっても、お互いに「害」の部分はなるべく抑えたいという思いもあるはずです。利害が一致する者たちが「利益」をともに追及し、マイナスである損害や損失を押さえようと努力することで、協力関係や協調関係が生まれ、関係性が深まっていきます。 目的や手段が異なる集団に比べ、同じ方向を向いてまとまっている集団の方が、関係は深くなります。これはビジネスに限らず、恋愛においても利害の一致する点が多いほど関係性が深まっていくといえるでしょう。

遠慮せずに利益を追求できる

利害の一致している者同士では、互いの利益も損害も理解できていることから、腹の探り合いや相手を気遣いすぎる遠慮をする必要がありません。互いの利害が見えているため、本音も言いやすくなります。 いわば、同じ目標や目的を共有する同士にも近いため、遠慮せずに意見を交わせます。互いの意見は互いの足をひっぱるものではなく、どちらにとっても有益になるからです。

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初回公開日:2022年07月28日

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