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更新日:2024年08月31日
パソコンやスマートフォンで「のぞむ」を漢字に変換する際、初めに出てきた漢字をそのまま使用していませんか。本記事では変換ミスが起こりがちな「臨む」について、その意味や「望む」との違いをご紹介します。「臨む」の意味を知り、正しい使い方をマスターしていきましょう。
目次
おもに「風景を目の前にする」という意味でも、「臨む」は使われます。距離的には近くを指す言葉で、眼前に広がる景色を見る場面で用いられます。 1.季節と天候次第で雄大な雲海を臨むことができます。 2.今度の連休は海を臨むホテルでゆっくり過ごそうと思っていましたが、人気が高く予約が取れませんでした。 3.世界三大夜景のひとつと言われている香港で、100万ドルの夜景を臨む部屋に宿泊する予定です。
「臨む」には、「会議」や「競技」に参加するという意味も含まれています。「意気込み」の意味もあるため、選挙になるとよく聞く言葉でしょう。 1.参議院議員選挙が公示されたので、多くの立候補者が街頭演説に臨んでいます。 2.新しく発足したその歌劇団は、しっかりと打合せをしてリハーサルに臨みました。 3.今回の大会は3年間の集大成として、絶対に勝つという思いで臨みます。
「臨む」は、「人に対峙する」という意味で、立場が上の人が下の人に対するときにも使います。「態度」や「処分」を表明するときに用いられるため、厳しい状況を連想させる使い方です。 1.裁判官は被告人に対して、公正な態度で臨む姿勢が求められます。 2.弊社はハラスメントを起こした社員に対し、厳しい処分で臨むことを発表します。 3.厳しい態度で臨む教師が、必ず生徒に嫌われるというわけではありません。
「臨む」の類語には、「直面する」「対する」「出向く」などがあります。 たとえば「試験に臨む」は「試験を迎える」と、「街頭演説に臨む」は「街頭演説に赴く」と言い換えられます。複数の意味があるため、類語も多くあります。 事態に直面する場合の意味の類語 1.際する 2.迎える 目の前にする場合の意味の類語 1.面する 2.対する 赴く・参加する場合の意味の類語 1.出向く 2.赴く
「臨む」の対義語は、ズバリ「背にする」です。 「背にする」を調べてみると、「後ろに来るようにする」「後ろにする」という意味が出てきます。言葉のとおり後ろ向き、ネガティブなニュアンスです。 一方「臨む」には先に紹介した類語を見てもわかるとおり、ニュアンスとして意志の強さが見られるポジティブな意味が含まれていることがわかります。 まさに真逆の意味となっていることがわかるでしょう。
ここではビジネスシーンにおける3つの場面での使い分けをみていきましょう。 1.業務に取り組む場合 「新たな業務に臨む」「指示された業務に臨む」などと使います。 2.上司が部下に対応する場合 「厳しい評価で臨む」「厳正な態度で臨む」などと使います。 3.業績の成果を期待する場面 「成功を望む」「成果を望む」などと使います。 「希望する」という意味では、「望む」が適切です。
記載されている内容は2022年06月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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