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「悶々とする」の意味と使い方|正しい読み方など例文を交えて紹介

更新日:2024年03月08日

言葉の意味・例文

「悶々とする」という言葉自体は知っているけれど、詳しい意味が分からないということはありませんか。当記事では言葉の解説をはじめ、例文や類語、英語表現などをご紹介します。ビジネスシーンのみならずプライベートにおいても語彙力・表現力を磨きたい方は是非ご一読ください。

ここまで「悶々とする」という言葉の意味、正しい使い方などを確認してきました。 ですが、実は同じような意味合いで用いることの出来る他の表現も存在します。 いくつかご紹介させていただきますので、順に確認していきましょう。

思い悩む

【思い悩む】 良い解決(対応)策が得られず、どうしたものかと頭を悩ませる。 とある問題が起こってしまったとき、せめて早く解決出来ないかと思考を巡らせる方は少なくないでしょう。 特にビジネスシーンでは素早い対処が迫られることも多くあります。 この場合、「思い悩む」(思い悩んでいる)と表現出来ます。

憂う

【憂う】 悪い状況(が予想されること)について心配する。 決定事項でなくとも、このまま行けばあまり良くない状況が起こってしまうのではないか‪と感じる瞬間に覚えはありませんか。 要因は様々ですが、生きているとなんとなく良くない兆候を感じ取ってしまうことが度々起こります。 そのような状態を「憂う」と表します。

心が苦しい

【心が苦しい(心苦しい)】 誰かに世話になったり、迷惑をかけたりして申し訳ない気持ちだ。 困っているときに、思いかけず他者に親切にされて救われることもありますよね。 また、自分ではどうすることも出来ないことで、誰かに迷惑をかけてしまうこともあります。 相手の方はさほど気にしていなくても、こちらとしてはお世話になってしまった、お手数をおかけしてしまった、と申し訳ない気持ちでいっぱいになったりします。 そういった状況を表すときに用いられる言葉が「心(が)苦しい」という表現です。 大前提として他者の存在が明白なことがポイントです。

気にやむ

【気に病む】 未解決の問題を抱え、どう対処したら良いかと、寝ても覚めてもそのことばかり考える。 「思い悩む」とよく似た意味合いではありますが、こちらの方が重々しい空気を纏っています。 未解決の問題を抱えているという点は同じです。しかしこちらは寝ているときも起きているときも、ずっと同じようにそのことばかりを考えてしまっているとなります。 一般的には何かしら苦悩があったとしても、少なくとも眠っている間はその悩みから解放されていると考えることが出来ます。 だからこそ、寝ても覚めても悩みの種についてばかり考えてしまう「気に病む」という状態は、非常に追い詰められた状況だと判断されるのです。 より重い意味合いを込めて用いる表現だと言えるでしょう。

「悶々とする」の対義語

それでは次に「悶々とする」とは逆の意味になる表現を確認してみましょう。 細かく分析すると、「悶々とする」の明確な対義語は存在しないという一説があります。 しかし大まかに考えて逆の状態を表す言葉も覚えておくことで、その場に適した言葉をより正しく述べることが出来るようになります。 例えば「安心する」や「心安らぐ」などは何かに悩まされることなく寛いでいる状態ですので、「悶々とする」とは逆の意味合いを持つと考えることが出来ます。

安堵する

【安堵する】 それまでの不安がなくなって、落ち着きを取り戻すこと。 読み方は「あんど-スル」となります。 悩みを抱えている間はなかなか落ち着けず、心も休まらないものですが、解決した瞬間に肩の力が抜けて一気にリラックス出来たりしますよね。 「安堵する」とはそういった状況を表す言葉です。 「悶々としている」状態から抜け出した心境を意味するとも考えられます。

ほっこりする

【ほっこりする】 心が暖かくなる。ほっとする。 元々は京言葉だったという一説があります。本来は意外にも「適度な疲れを覚えている状態」を表す言葉だったそうです。 しかし時代と共に言葉の意味は変遷するので、その中で「ほっとする」という意味を表す言葉として広く普及したようです。 お隣の府の大阪でも「ほっこりする」という言葉を使うことはありますが、こちらは京言葉の流入により用いられるようになった表現となります。 なので、例えば「ほっこりしていこや」という言葉は「少し休んで、ほっと一息ついていこう」といった意味であり、「暖かくなる」といった内容は含まれません。

「悶々とする」の英語表現

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初回公開日:2022年06月28日

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