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拓くの意味や読み方は?|例文5つを参考にして「拓く」を正しく使おう!

更新日:2024年10月23日

雑学・歴史

「拓く」という言葉は、「開拓」や「魚拓」といった単語を構成するあtン後の訓読みで「ひらく」と読みます。こちらの記事では例文を交えながら「拓く」と「開く」は何が違うのか、「拓く」の正しい意味や使い方、「拓く」と似たような表現をご紹介します。

長期間にわたる交渉の末、憧れの人物が残した言葉が刻まれた石碑から拓本を取る許可を得ることができた。 ここでは「拓本」という熟語の中で「拓く」が使われています。 拓本とは木や石に彫られた文字などを紙に複写することです。 大きな魚や珍しい魚を釣り上げたときに行う「魚拓」を構成する「拓く」も、拓本の「拓く」と同じ意味で用いられています。

拓くを使った例文5

市が中心となって干拓した土地の用途について、幅広い議論が行われるべきだ。 「干拓」とは海底を構成していた大地を陸地として運用するための工程です。 浅瀬に防波堤を作り、防波堤の内側の海水を排水することで、海に沈んでいた土地を陸地にします。 こちらも「不毛の地」と同じように、人の手が入っていない場所を「拓く」意味で「拓」が使われています。

拓くと似た意味の言葉

「拓く」の意味や使い方を理解したら、今度は似た意味の言葉を覚えましょう。 似た意味の言葉を覚えておくと、「拓く」を文章や会話の中で使う際に言い換えることができるので、表現の重複を避けるのに役立ちます。

開拓する

「拓く」と同じ読み方をする漢字である「開く」を組み合わせた「開拓」という言葉は、これまでにないを編み出す」、「新しいことに積極的に挑戦する」といった意味を持っています。 開拓は「開く」よりも「拓く」に近い意味ですので、上記の例文1や例文2、例文3の「拓く」との言い換えの際に利用することも可能です。 反対に「開拓」については、「拓く」に替えても違和感がない場面がほとんどです。

新境地に至る

「新境地に至る」という表現も「拓く」という言葉によく似た意味を持っています。 ただし、「新境地に至る」は新境地に到達した結果を表すのに対し、「拓く」は新しい分野を切り拓く行為そのものを表している点に注意が必要です。

新しい分野を作る

「新しい分野を作る」もまた、「拓く」と同じ領域の意味を有している表現の一つです。 「新しい分野」の場合は、科学などの抽象的な概念に目的語が絞られるため、「拓く」の例文のように「不毛の地」を拓くといった場面では使えない点に配慮してください。

拓くと開くの違い

「拓く」と同じ読み方の「開く」は、日常でもよく利用する漢字です。 「開く」は「閉じているものを開く」、「間隔が広がる」など、場広いシチュエーションで用いられるのに対し、「拓く」は「新しいことを始める」、「未知の領域に挑む」という意味合いに特化している点が大きな違いです。 スポーツの試合で点差が「ひらく」場合には「開く」を、運命を「ひらく」ときには「拓く」を使用するのが正しい活用例です。

拓くの意味を理解して正しく使おう!

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初回公開日:2019年10月08日

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