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空手界の「押忍」が持つ3つの意味|語源由来や漢字の持つ意味を紹介!

更新日:2024年10月21日

雑学・歴史

空手などの武道を中心に「押忍」という挨拶が頻繁に交されて日常的です。この押忍という言葉にはどのような秘密があるのでしょうか。押忍という言葉に興味がある人、あるいは空手家が押忍で応える理由が知りたい人に、押忍の3つの意味と語源由来や漢字の持つ意味をご紹介します。

押忍という言葉の「押」の意味は、ほとんどの方々も理解しているはずです。「ある物を動かそうとして力を加える」のことです。あるいは「上から圧力を掛ける」ような状態を意味します。 他にも、力によって相手より優位に立つ場合や、ものごと確かめるといった意味が含まれています。外部からの何らかの圧を吹き込むというのが本質です。 武道の世界で用いられている関係上では、相手に攻撃を加える状態のことを意味しているとされています。

「忍」の持つ意味とは?

押忍という言葉の「忍」の意味は、割とネガティヴなことが多く見受けられます。なぜか「心」という漢字の上に「刃」が乗っているという構成でもあります。 この構成からでも何となく理解できるように、ものごとを我慢する状態、ひっそりと隠れながら人目を避けている状態などを意味しています。「押」に攻撃的な印象があるとしたら、「忍」はその逆で耐えて防御をするといった意味があるとされています。

空手界の「押忍」が持つ3つの意味とは?

押忍という漢字の持つ意味は、先述のように「我を押して忍ぶ」という緩急の現れであることがわかると思います。そして空手道における押忍の精神は、とても重要な位置にあり、大きく3つの意味が隠されているとされています。 押して忍ぶという文字2つを使って表現される押忍の、主な3つの意味についてご紹介します。

「押忍」が持つ意味1:非日常を意識

押忍という言葉は耳慣れてはいますが、本来であればとても精神性を高めることに繋がるため、気合を自分に入れる際などで発することが多い言葉と言えます。それは非日常を意識して、自分を高めていこうとする儀式めいた部分も含むと言われています。 そんな儀式めいた押忍の精神性に触れることによって、日常や現実への尊敬の念を忘れないためにあるとも言われています。

「押忍」が持つ意味2:自己鍛錬

空手道の中で育まれてきた押忍という言葉なので、もちろん欠かせない意味として自己鍛錬に重きを置いているとされています。己を鍛え上げて強くすることが空手では欠かせません。な にごとにも耐え忍ぶことを教える意味で、普段からこの言葉を活用しで意識を高めているともされています。自己鍛錬をひたすら繰り返し、耐えた先に活路が見出されるという意味が込められています。

「押忍」が持つ意味3:積極忍耐

これも自己鍛錬と通じることですが、押して忍ぶという二つの言葉から構成されているということは、忍ぶだけでではなく押すことも大事だという意味があります。積極的にものごとに当たる時と、絶えて待つ時の双方を理解して緩急をつけるという意味があります。

空手界での「押忍」以外の掛け声は?

空手の世界での押忍は、掛け声として自分を鼓舞する力があります。掛け声自体は空手に限らず、あらゆる格闘技やスポーツ全般にある共通項目です。ここでは、空手の世界で使われている押忍とは違った別な掛け声についてもご紹介します。

「ぁうぇいっし!」とは?

空手道の掛け声は押忍の他に、「ぁうぇいっし!」という発する人もおられます。このフレーズの意味については特に由来があるわけではなく、空手や格闘技をする人々の中で自然派生したものと捉えて良いでしょう。 特にはK-1などの世界や、現役時代の魔裟斗選手のイメージが強烈ではあります。この「ぁうぇいっし!」という声とともに打撃をする光景が目立ちます。

「シュッ!」

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初回公開日:2019年10月15日

記載されている内容は2019年10月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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