間違えて覚えてない？某の意味や使い方｜例文5つと対義語4つ紹介

皆さんは表題の漢字にどのような意味があるかご存知でしょうか？一般的によく使用されている「某」という言葉は「ボウ」と読み、不特定という意味でしょう。 また、同じ読み方でも人名を指す意味があったり、ナニガシと読む場合は数があまり多くないという意味になるケースがあります。 このように同じ一つの漢字でも多様な意味があることが分かります。

出典: ://

「某」の使い方は大きく3つに分かれます。 1つ目は、人物の名前や場所などを明示しない場合に使用する「某」の使い方です。対象物をはっきり言わない時に頻度が高い使われ方です。 2つ目は、一人称に代名詞として用いられる場合です。こちらの使い方は、主に男性が使用するケースが多い言葉です。 また他にも、前述したナニガシと読む「某」では、数量について述べる時に使用する方法があります。

出典: ://

ここまでは「某」という漢字の意味や使い方の概要について解説しました。 「某」には一般的に使用頻度の高い不特定を指す意味以外にも、幅広い意味があることが分かって頂けたでしょう。 ここからは、具体的にどういった意味で使われるのか、その例文を5つご紹介します。日常会話でナチュラルに使いこなせるよう、ここで勉強しておきましょう。

某政治家は問題発言で話題になった。 こちらの「某」はボウと読み、政治家の人名を明確に言及しないパターンです。冒頭の意味を解説した見出し内では、1つ目に該当する意味です。 この「某」の意味が多く、主要な使い方と言っても過言ではないでしょう。

某の婦人は気儘な人だ。 こちらの「某」も人名を指す意味ではありますが、対象となる名前を知らないケースです。 このように「某」には、知っていはいるが意図的にぼやかした表現を使う場合と、上記のようにそもそも名前が分からない場合にも使われます。

関西には某という村があります。 ここでは、場所を対象にした表現です。今回のように人名以外にも、地名や月日などに用いられるパターンがあります。 前項で申し上げた、意図的に明言しない場合と名称が不明瞭な場合両方に使う、という条件は地名や月日にも当てはまります。 本件に関わらず、どちらのケースで使用しているのかはしっかりと判断する必要があります。

https://d5wn5sd3xupzm.cloudfront.net/item/image/user/356a192b7913b04c54574d18c28d46e6395428ab/d8cf59f0-7b97-44e5-83fd-816e9f2f6100.jpg

その女性は、某の妹でございます。 この「某」には古風な印象を受けた方が多いのではないでしょうか。古文では頻繁に用いられる表現で、教科書に登場する源氏物語にも使用されている意味です。 また、本ケースのように男性が使用する場合が多く、自身をへりくだって言う時に使用する意味となります。少し改まった表現のため、日常会話で使用する場合には違った単語が好ましいでしょう。

ボランティアで某かの現金を寄付した。 この例文での「某」はナニガシと読み、不特定の数を意味しています。ここでは特に、金額について量を表現している「某」の使い方となります。 前述したようにそれほど多くない数量を示している言葉のため、大量の数量を述べる場合には違った表現の方が適しています。