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更新日:2024年10月13日
「keepcalm」と書いたポスターや商品などが販売されを得ていますが、言葉の語源や意味をご存じでしょうか。実はイギリスから生まれた深い歴史が関係する素晴らしい言葉なのです。どのような意味があるのか、とても興味深い歴史もご紹介します。
1940年に「keep calm and carry on」のポスターが大量に廃棄されてしまったのです。 しかし2000年、イギリスのある古書店がオークションで落札した書籍の箱の中からこのポスターが再発見され、この店が店内にポスターを飾ったところ客より大きな反響があり複製を販売し始めました。 これにメディアも注目し、あっという間に世間に知り渡り話題となりました。
「keep calm and carry on」の「carry on」がアレンジされ始めたのが、イギリスのサッカー及びラグビーブランド「Umbro(アンブロ)」の広告がきっかけでした。 アンブロは日本でもJリーグのクラブユニフォームのデザインを手がけたり、フットボールのスポンサーとしても有名なブランドです。アンブロの広告をきっかけに、さまざまなブランドでもメッセージ性のあるポスターや商品などを作り始めたのです。
アンブロがアレンジした言葉が「keep calm and pass it on」でした。 「keep calm and pass it on」とは「冷静に(ボールを)回せ」と言う意味を表します。 「pass it on」とは「(次に)回す、伝える」と訳しますが、サッカーやラグビーを前提に考えると「ボールを次へと回す」意味になるでしょう。また「大事なメッセージを次に伝える」行動にもぴったりな表現方法です。
「keep calm and carry on」も不動のですが、このパロディもかなり話題になっています。イギリス文化ならではの「drink tea(紅茶を飲もう)」や「grow mustache(髭を生やそう)」など、少々笑ってしまうようなメッセージが多くあります。 また王冠デザインを上下逆にして「Now Panic and Freak Out (パニックを起こして大騒ぎしろ)」というダークな意味のパロディもです。
ポスター上部には国王と国家の象徴である「チューダー・クラウン」の画がデザインされることで、国からのメッセージと強く印象づけました。 また色やフォントまでも考慮し、街中のポスターに紛れないような工夫もされました。 それではなぜイギリス政府がこの「keep calm and carry on」という言葉を選んだのか、その背景をご紹介します。
第二次世界大戦直前、ドイツとの緊張が高まりつつあった状況下、イギリス政府はドイツからの攻撃が行われると予測していました。そうなれば国中が大パニックに陥り、イギリス国民の戦意が失われることを恐れていたのです。 そういった状況を打破するために、国民へ冷静さ「keep calm」を呼びかけ、士気を高める「carry on」という強いメッセージを発信しようとしました。
1939年、ドイツとイギリスは戦争状態に入りポスターの印刷も継続されていました。「keep calm and carry on」以外にも他2つのポスターが存在していましたが、このポスターが最も多く印刷され街中に掲示される予定でした。 しかし印刷後すぐに掲示されず、このポスターが国民の目に触れることがほとんどなかったのです。
当時国民に知られなかった理由としては、イギリス政府が予想していたナチスドイツからの攻撃がなかったことが大きな要因とされています。 ポスター自体は各地に準備されていましたが、宣戦布告直後にドイツ軍からの大空襲はなくポスターの出番がなくなってしまいました。平和な生活が保たれていたために「keep calm and carry on」の言葉は国民には必要なかったのでしょう。
記載されている内容は2019年10月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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