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エントリーシートに「ゼミの研究内容」を書く時の書き方・例文

更新日:2024年10月08日

書類選考・ES

就活の際に、多くの企業がエントリーシートの提出を求めてきますが、その中に、大学のゼミでの研究内容について書かせる欄を設けている企業も多数見受けられます。このような時に、多くの学生は迷ってしまいがちです。

グローバル化が進むということは、それだけ人材のダイバーシティー(多様性)が求められてくるということで、そのような環境の中で「学生たるもの、かならず何かのゼミの研究室に所属して勉強に没頭すべし」と採用側が画一的に考えているわけではないのです。

採用側がゼミの所属を合否の判断材料にすることは100%ないと考えてよいでしょう。採用側の観点のところでご紹介したように、あくまで学生生活の中で一定以上の時間を投下して一般的に行われる取り組みのひとつが、ゼミであるというにすぎないのです。

それでは、仮にゼミに所属していなかったとしたら、エントリーシートに「私は学生時代ゼミに所属しておりませんでした、以上。」と正直に記載してもよいものなのでしょうか。それもなかなか勇気がいるところでしょう。

ゼミに入っていない場合は空欄にしてもいいのか

こちらも結論として、たとえゼミに入っていなかったとしても、空欄にはしない方が無難です。

ゼミ活動の代わりに、学生時代に取り組んだ活動の中で、最も時間や熱意を要したものを記載すればよいのです。その時に、なぜゼミに所属しなかったのかを簡単にでも記載をしておくとさらによいでしょう。

もちろん、「なんとなく、ゼミに興味がもてなくて入りませんでした」という記載は絶対にNGです。

ゼミに所属する代わりに、例えば、「ボランティア活動、アルバイト、長期インターンシップ、海外留学、海外旅行、スポーツ等の部活動」など、様々な活動があると思いますが、それらに積極的に取り組み、そこから得られた学びを、研究内容の書き方のところで解説したポイントを踏まえて、論理的に、簡潔かつ明確に記載すれば十分です。

例えば、あなたが工学部の学生であり、建築会社への就職を希望しており、在学中ゼミに参加していなかったと仮定しましょう。あなたはゼミには参加しなかったものの、代わりに企業や建築事務所でインターンとして長期休暇にアルバイトをしていた、という場合は、下記のようなエントリーシートを作成できるでしょう。

『私は、他の学生とは異なり、在学中特定のゼミには参加しませんでした。それは、勉学については講義で十分であり、ゼミの研究室の中だけでは得られない、もっとビジネス的な視点や物の考え方、そして、社会人になった時にすぐに能力を発揮できる素地を養っておきたいと思ったためです。

私はこの考えに基づき、大学1年生から、夏季休暇、冬期休暇を利用して、専攻している都市計画・デザインの領域をさらに実務の観点からも深めていきたいと考え、建築事務所と建築会社でインターンとしてアルバイトをさせて頂いておりました。

もちろん、アルバイトですので基本的にはコピー取りや接客対応、お茶出し、簡単な資料作成など雑用と呼ばれる仕事が中心でしたが、その中でも、現職に一級建築士の先生方の打ち合わせに議事録を取るために参加させて頂いた時に、街全体のイメージ、そこで生活する人々の期待、そして、その街ならではの魅力は何か、という点から徹底的に議論をされている姿をみて、教科書では学べない、数十年後をも見据えた都市計画のあり方を肌で学ぶことができました。

さらには、建築物の模型作りも、ぜひやらせて頂きたいと私の方から申し出たところ、社員の皆さんに色々と教えて頂きながら、作業に参加させて頂く機会も得ることができました。

この経験を通じ、私はあえてゼミには参加をしませんでしたが、御社を応募するにあたり、御社が最も大事にしている、建築物を通じて人に暮らしをより豊かにするというミッションを、十分理解し、入社のあかつきには実務者から色々とお教え頂いた知識を生かしていくことができると考えております。」

このように、ゼミに参加していたか、いなかったか、という点ではなく、学生時代に何をしてきたかが、エントリーシートのポイントとなるのです。

エントリーシートは手書き?パソコン?

エントリーシートは手書きがよいか、パソコンがよいか。就活生にとってはこれも悩みどころです。パソコンがこれほど一般家庭にも、企業にも浸透した時代に、手書きは非常に時間がかかる方法です。

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