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面接で「尊敬する人」を聞かれたときの答え方・回答例・注意点

更新日:2024年02月02日

面接

面接において「尊敬する人物は?」という質問は最もよく訊ねられるもののひとつです。有名人や歴史上の人物だったら高評価なのか、家族や友人など身近な人を挙げても問題ないのか、などなど意外に悩むところです。面接で尊敬する人を聞かれたときにはどう答えるのがベストなのでしょうか。

面接における回答すべてに共通することですが、ポイントをはっきりと述べる癖をつけましょう。「尊敬する人」の見た目・精神性・行動・実績など、具体的にどこを尊敬しているのかをはっきりさせなければ、ぼんやりとした回答になってしまいます。

尊敬できるポイントを話す中でエピソードを入れることにより話しが具体的になり、説得力が増します。話の中に具体的なエピソードや例を入れることで説得力を出すというのは就活の中では頻繁に用いるテクニックです。

「尊敬する人」の「~」という点を尊敬していて、結果として自身にどう活かしているのかを述べましょう。

「その人のように常に少数意見のことを忘れないようにしている」 「朝起きてからすぐにその日の計画を立てる習慣を真似している」 「困ったことがあるときにはその人ならどう切り抜けるかを考えている」 など「尊敬する人」の存在が自身の規律だったり、向上心の源などであることを付け加えましょう。

そうすることで単なる「尊敬」ではなく人生に影響を与えるレベルの「尊敬」であるとアピールできますし、面接官もあなた自身の性格を「前向きである」「何事からも学ぶ」「成長しそうな人材だ」と捉えてくれることでしょう。

「尊敬する人」が歴史上の偉人であっても面接官が知らない場合もありますし、アイドルでしたら年配の面接官が知ってる場合のほうが少ないかもしれません。そのような人物の場合は短く簡潔にその人物の概略を述べて面接官が理解しやすいように心がけましょう。相手が知らない分野について簡潔に概要を述べる技術はビジネスの世界では必須のものですからそれが試されているともいえます。

いかにあなたから見て「尊敬」できる人物であっても世間一般から見てとても評価されないような人物を挙げるのはやめましょう。ヒトラーの経済政策・雇用政策・国土開発がいかに優れていると力説したところで戦争犯罪のイメージが強すぎますから、あなたにとってプラスにはならないでしょう。

面接官が尊敬する人を聞く理由

「尊敬する人」から面接官は何を見ようとしているのでしょうか。

それは就活生の「人に関する価値観」といって良いでしょう。「企業選びの軸」が就活生の「人生や仕事に関する価値観」だとすればこちらは「人に関する価値観」なのです。この就活生はどんな人間に憧れ、どのように行動を律し、どんな人物であるように心がけているのかを見ているのです。

「尊敬」の行き着くところは「尊敬する人に近づくための行動」ですから、尊敬する人物を聞くことで就活生の「人柄」だけでなく「将来性」まで面接官によっては見るでしょう。だからこそ「尊敬する人」の尊敬できる点と、自分に与えた影響をしっかりと述べることで、自分のことを面接官に伝えることができます。

初回公開日:2022年11月05日

記載されている内容は2022年11月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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