「メタい」の意味と由来・「メタい」が使われるもの・メタ発言

今の若者にとっては、テレビを見るよりもYouTubeやニコニコ動画といった動画投稿サイトの動画を見る割合がかなり増えています。これらの動画投稿サイトではこのメタいという言葉はかなり高頻度で使われますので、意味を理解しているとより楽しめるでしょう。 YouTubeの場合はコメントを動画外に書き込める場合も多々ありますので、動画内のメタい部分を指摘するために書き込むことも多々あります。 このメタいという言葉が頻繁に登場するのが、ニコニコ動画のような視聴者と投稿者がコメントを書き込むことが可能なサイトで、動画内におけるメタ発言を指摘するために段幕のように「メタい」というコメントであふれかえることがあります。 使い方もとっても簡単で、メタい部分に視聴者側が「メタい」とか「メタァ」と入力するだけです。それだけでニコニコ動画のような若者向けのサイトならば十二分に意味が通じます。

ちなみに、ニコニコ動画といった動画投稿サイトの場合には、メタい場面があると「メメタァ」と記載することもあります。これは元ネタが別にあるのでそちらも説明しましょう。 もともと、これは大人気シリーズのジョジョの奇妙な冒険で登場する蛙を殴ったときの擬音語です。蛙を殴ってなんでこんな擬音語が出るのかという突っ込みはしないでください。しかし、あまりにもインパクトがあるシーンだったので、この擬音語が面白半分で使われるようになり、いつしか「メメタァ」が「メタい」の意味を持つようになりました。

出典: Jane Austen Novelist Writer · Free image on Pixabay

日常会話的にはこのメタいという言葉はなかなか使えないものではありますが、いわゆるフィクションを手がける側になると、メタフィクションをどのように活用するのかで頭を悩ませることになります。 ある意味テンプレートとなっている推理ものやヒーローもののメタい発現はそこまで頭を悩ます必要はありませんが、それ以外の物語の場合はどこまでメタい要素を盛り込むのかを真剣に考えた方が良いでしょう。 ある程度シリアスに進むストーリーにおいてメタい要素があると、視聴者や読者はしらけてしまい離れてしまう恐れがあります。逆に面白いギャグシナリオに盛り込む場合には、面白い要素を引き立てるために役立つ要素にもなってくれるでしょう。 最初からギャグ要素が満載の作品ならば、メタい要素もお楽しみできる部分として納得してくれるものではありますが、無理矢理盛り込むことで色々と破綻する可能性もあるので、まさに劇薬となってしまいます。

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このようにメタいとは意外と意味がシンプルなので、一度理解してしまったら特に問題なく用いることができるでしょう。しかし、このメタいの意味を理解すればするほど、日常会話として使う機会はほとんどない言葉であることに気がついてしまいます。つまりリアルの世界では封印した方が安全ということです。 しかし、動画投稿サイトや漫画といったフィクションではよく見られる描写や表現となっていますので、この言葉の意味を理解しているとより深く楽しむことができるでしょう。逆に、フィクションの作り手になった場合は劇薬にもなると理解した上で用いるようにしてください。