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「グルービー」の意味・グルービーな音楽とはどんな音楽か

更新日:2023年11月08日

言葉の意味・例文

「グルービー」という言葉をご存知でしょうか?音楽について語るときに出てくる言葉で、「グルービーな曲だ」とか「グルービーな演奏」というように使うのですが、一体、どのような意味を持った言葉なのでしょう。今記事ではそんな「グルービー」の意味についてご紹介します。

グルービーってどんな言葉?

「グルービーな音楽だ」や「グルービーな演奏だった」というような使われ方をするグルービーという言葉、ご存知でしょうか。聞いたことはあるし、なんとなく音楽用語っぽい気はするけれど、その意味はしっかりとは知らない、という方も多いことでしょう。 この記事では、そんな「グルービー」の意味や使い方についてご紹介します。ぜひ、記事を読んで意味を覚えておいて、話題になったときに話せるようになりましょう。

グルービーの意味

そもそも、「グルービー」とはどこから生まれた言葉なのでしょうか。その元となる言語から、意味、歴史まで詳しくみていきましょう。

「グルービー」は「goroove」という英語から生まれた!

「グルービー」はgoroove(グルーブ)という英語から生まれた言葉です。このgorooveという言葉は、「固い表面についた溝や細長いくぼみのこと」や「レコードなどにある溝や車で熱や水を逃す役割のある溝のこと」を指す言葉です。この言葉が、グルービーの原型となっています。

スラングの言葉

スラングとは、特定の職業や年齢、生活の仕方、趣味、好みが同じ集団の中でのみ、その意味が伝わる言葉のことで、隠語や略語、日常会話に使う言葉のことを指します。日本語で例えるなら、「真面目に」というのが本来の正しい日本語ですが、日常でくだけた会話をするときには「マジで」と言ったりする時の、この「マジで」がスラングです。 「グルービー」という言葉もこうした、くだけた表現の1つです。ではどんな人たちの間で流行ったスラングかというと、1930年代前半のジャズミュージシャンの間で流行り始めました。

「超イケてるじゃん!」「かっけー!」という意味

「グルービー」という言葉が、スラングであるため、この言葉の意味はとても曖昧です。どうして曖昧になるのかというのを、日本語を例えてお話しすると、例えば先ほどの「マジで」という言葉は、本来は「真面目に」という言葉なので、「真剣に」とか「本気で」という意味ですが、実際に使うときは「本当に」や「とても」という意味も含まれていることがあります。 このようにスラングは、使い手や使う場面によってニュアンスがちょっとずつ変わる言葉なので、スラングに分類される「グルービー」もその意味を定義するのが難しい言葉となります。 では一般的な意味でいうと、どういう意味の言葉になるかというと、「イカしている」とか「かっこいい」、「最高」、「ノリがいい」、「素晴らしい」という意味です。日本語にすると「イケてる」や「かっけー」といった若者言葉にあたる言葉といえるでしょう。

ジャズ用語で使われていた

グルービーはもともとジャズミュージシャンの間で使われていた言葉です。その後、他のジャンルにも使われるようになりました。 ジャズ用語として使われていた時の意味としては、上でご紹介した「かっこいい」や「イケている」と言った意味の他に、音楽に波やうねりがある感じやその高揚感などを意味していました。もう少し具体的にいうと、音楽にのってノリノリになる感じのことを「グルービー」と言ったということです。 この意味は、今でも音楽の言葉として残っています。ですので例えば「グルービーな曲だね」と言ったときは、「音やテンポに波のような強弱があって、体が動き出しそうなノリのいい曲だ」と言っているといえます。

「グルービー」のグルーブが意味する「溝」って何の溝?

どうして「グルービー」という言葉が生まれたのか、誰が言い始めたのかは定かではありません。しかし、「グルービー(groovy)」の元の言語「グルーブ(groove)」の「溝」という言葉が「何の溝」を示しているかについては有力な説があります。 「グルービー」という言葉が生まれた時代は、1930年代前半です。この時代、音楽はレコードで聴かれていました。レコードには音楽を記録するための「溝」がついています。この「溝(goroove)」からとって「グルービー」という言葉は生まれたと言われています。

響きの似た言葉「グルーピー」

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初回公開日:2018年03月12日

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