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「グルービー」の意味・グルービーな音楽とはどんな音楽か

言葉の意味

「グルービー」という言葉をご存知でしょうか?音楽について語るときに出てくる言葉で、「グルービーな曲だ」とか「グルービーな演奏」というように使うのですが、一体、どのような意味を持った言葉なのでしょう。今記事ではそんな「グルービー」の意味についてご紹介します。

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グルービーってどんな言葉?

「グルービーな音楽だ」や「グルービーな演奏だった」というような使われ方をするグルービーという言葉、ご存知でしょうか。聞いたことはあるし、なんとなく音楽用語っぽい気はするけれど、その意味はしっかりとは知らない、という方も多いことでしょう。 この記事では、そんな「グルービー」の意味や使い方についてご紹介します。ぜひ、記事を読んで意味を覚えておいて、話題になったときに話せるようになりましょう。

グルービーの意味

そもそも、「グルービー」とはどこから生まれた言葉なのでしょうか。その元となる言語から、意味、歴史まで詳しくみていきましょう。

「グルービー」は「goroove」という英語から生まれた!

「グルービー」はgoroove(グルーブ)という英語から生まれた言葉です。このgorooveという言葉は、「固い表面についた溝や細長いくぼみのこと」や「レコードなどにある溝や車で熱や水を逃す役割のある溝のこと」を指す言葉です。この言葉が、グルービーの原型となっています。

スラングの言葉

スラングとは、特定の職業や年齢、生活の仕方、趣味、好みをが同じ集団の中でのみ、その意味が伝わる言葉のことで、隠語や略語、日常会話に使う言葉のことを指します。日本語で例えるなら、「真面目に」というのが本来の正しい日本語ですが、日常でくだけた会話をするときには「マジで」と言ったりする時の、この「マジで」がスラングです。 「グルービー」という言葉もこうした、くだけた表現の1つです。ではどんな人たちの間で流行ったスラングかというと、1930年代前半のジャズミュージシャンの間で流行り始めました。

「超イケてるじゃん!」「かっけー!」という意味

「グルービー」という言葉が、スラングであるため、この言葉の意味はとても曖昧です。どうして曖昧になるのかというのを、日本語を例えてお話しすると、例えば先ほどの「マジで」という言葉は、本来は「真面目に」という言葉なので、「真剣に」とか「本気で」という意味ですが、実際に使うときは「本当に」や「とても」という意味も含まれていることがあります。 このようにスラングは、使い手や使う場面によってニュアンスがちょっとずつ変わる言葉なので、スラングに分類される「グルービー」もその意味を定義するのが難しい言葉となります。 では一般的な意味でいうと、どういう意味の言葉になるかというと、「イカしている」とか「かっこいい」、「最高」、「ノリがいい」、「素晴らしい」という意味です。日本語にすると「イケてる」や「かっけー」といった若者言葉にあたる言葉といえるでしょう。

ジャズ用語で使われていた

グルービーはもともとジャズミュージシャンの間で使われていた言葉です。その後、他のジャンルにも使われるようになりました。 ジャズ用語として使われていた時の意味としては、上でご紹介した「かっこいい」や「イケている」と言った意味の他に、音楽に波やうねりがある感じやその高揚感などを意味していました。もう少し具体的にいうと、音楽にのってノリノリになる感じのことを「グルービー」と言ったということです。 この意味は、今でも音楽の言葉として残っています。ですので例えば「グルービーな曲だね」と言ったときは、「音やテンポに波のような強弱があって、体が動き出しそうなノリのいい曲だ」と言っているといえます。

「グルービー」のグルーブが意味する「溝」って何の溝?

どうして「グルービー」という言葉が生まれたのか、誰が言い始めたのかは定かではありません。しかし、「グルービー(groovy)」の元の言語「グルーブ(groove)」の「溝」という言葉が「何の溝」を示しているかについては有力な説があります。 「グルービー」という言葉が生まれた時代は、1930年代前半です。この時代、音楽はレコードで聴かれていました。レコードには音楽を記録するための「溝」がついています。この「溝(goroove)」からとって「グルービー」という言葉は生まれたと言われています。

響きの似た言葉「グルーピー」

「グルービー」に似た響きを持つ言葉に、「グルーピー」という言葉があります。響きは似ていますが、この言葉は「グルービー」とは全く意味の違う言葉です。 「グルーピー」は音楽バンドを示す言語である「グループ」から生まれた言葉です。元々「バンド」という言葉は、楽器演奏者が大半を占める集団を指す言葉で、楽器演奏者の多さに限らず音楽をする集団のことを示す名称が「グループ」です。

グルーピーの意味

ではどういう意味のある言葉か、というと、「ミュージシャンと(肉体関係も含む)親密な関係を持ちたがるファン」のことを指す、侮辱的な言葉です。今では、とてもその有名人が好きな、熱狂的なファンのことを指す言葉として使われることもありますが、元々は、「ファン以下の存在」というような意味を持つ言葉でした。 「グルービー」が褒め言葉なのに対して「グルーピー」は侮辱する言葉なので、「グルーピー」とは正反対の使い方をする言葉と言えるでしょう。

グルーピーが話題になった時代がある

ロック黄金期とわれる60年代、ロックスターとグルーピーが関係を持つことが、頻繁に話題になったことがありました。ロックスターが有名であっただけではなく、関係を持つグルーピーがモデルをやっているなど、容姿に華があるのもあって、世界の雑誌にのるなど広く知れ渡り大変話題になりました。 この時代のグルーピーがすごいのは、ただ単にロックスター達と関係を持っただけではなく、次から次へと別のロックスターに乗り換えていくところです。この時代のロックスターたちも、そんなグルーピーたちと関係を持って噂を作ることが、有名ロックスターのステータスであると感じていたのでしょう。 イギリスの言わずと知れた有名ロックバンド、ローリングストーンズは、そんなグルーピー達のの歌も作っています。

アメリカでは死語?!

グルービーという言葉は、1930年代前半に生まれた言葉です。ですので、アメリカではちょっと古臭いスラングで、使うことはありません。 この感覚を例えるなら、日本で昭和に流行った言葉で、「当たり前田のクラッカー」という言葉がありますが、この言葉を知る若者は現在なかなかいません。意味を知る人がいたとしても、それを使おうとする若者はいないでしょう。 「グルービー」もこれと同じで、今のアメリカの若者が使う言葉ではないと言えます。ですので、日本では使われていますが、英語圏の国で日常的に「かっこいい、最高だ」と言いたい時は、「awesome(最高、すごい)」、や「cool(かっこいい)」と言うのがベターです。 ちなみに「当たり前田のクラッカー」の意味が知りたくなった方は、下にリンクを載せますので、よろしければお読みください。

「グルービー」の使い方

ではグルービーと言う言葉が実際には、どのような使われ方をするのでしょうか。グルービーには上記にも示したように、「かっこいい、イケてる、ノリが良い」といった意味があります。そのために、「グルービー」と言う言葉を使うときは、「褒め言葉」として使います。

音楽について話すときに使う

「最高だね」「かっこいいね」といった意味がある「グルービー」ですが、「その服グルービーだね」などというように使うことは、ありません。「グルービー」という言葉が、音楽の世界で生まれたこともあり、主に音楽に関わることで使います。 例えば、思わず体が動き出してしまうようなノリのいい音楽を聴いた時に「グルービーな楽曲だ」と言ったり、とても素晴らしい演奏がされた時に、「グルービーな演奏だった」などというように使います。 また、ジャズの世界で生まれた言葉でもあるので、先ほどの例文で「グルービーな演奏だった」という文章を取り上げましたが、ノリが良く体を震わすような音楽ジャンルで使われます。ですので、素晴らしい演奏だったから、といっても「クラシック」などで使う褒め言葉ではないことも抑えておきましょう。

こんな意味を持つ言葉だと覚えよう

グルービーの意味が曖昧であることで、使い方も少し難しく感じる方もいることでしょう。ではどのような時に使えば間違いがないか、といえば、広い意味では聴いた多くの人が簡単にノルことができて、踊れそうな曲で、楽しくて興奮してしまいそうな音楽に対して使う言葉だといえます。 ですので、思わずビートを刻みたくなような、ノリのいい曲が流れて来た時に「グルービーな曲だ」と言ったり、ライブなどで次にかかる曲がノリのいい曲のときに「グルービーに決めようぜ」と言ったりするのが、間違いない使い方です。

グルービーな音楽とはどんな音楽か

音楽について語るときに、「グルービー」な音楽という言葉を聞くことがあります。これは具体的にはどのような音楽を指しているのでしょうか。「グルービー」の意味を踏まえた上で、考えてみましょう。

今はノリのいい曲全般に使われる

ジャズの世界から生まれた言葉である「グルービー」ですが、現在は先ほど使い方のところでも触れたように、「ノリがよくて思わず体を動かしてしまうような音楽」の褒め言葉として使われます。

ジャズの褒め言葉からブラックミュージックの音楽の褒め言葉に広まった

それでは、どのように「グルービー」という言葉が広まっていったかについてご紹介しましょう。最初は前項からお話ししているように、ジャズの演奏や音楽を褒める言葉として広まりました。 ジャズは19世紀末から20世紀初頭にアメリカ南部で生まれた、アフリカ系アメリカ人の生み出した音楽ジャンルの1つです。この、アメリカ系アフリカ人が作った音楽ジャンルのことをブラックミュージックと呼びます。 ブラックミュージックの特徴の一つが、ジャズにみられるような、独特の波のあるテンポと強弱です。これをグルーヴと言います。グルーヴは「グルービー」の原型となる言葉です。 このように、「グルーヴ」を感じられる曲は、ジャズの他にもレゲエやソウルといった他のブラックミュージックにもあったため、「グルービー」と言う言葉もブラックミュージック全般に使われる言葉になっていきました。

その後、ブラックミュージックのようなノリの良さを表す音楽の褒め言葉になった

ジャズやレゲエ、ソウルを聴くと、思わず体を動かしてしまうようなノリやすい曲であることに気づきます。ここから、転じてブラックミュージックにある「グルーヴ」がなくても、誰もがノリやすくて親しみやすい曲に対して、「グルービー」という言葉が使われるようになったのでしょう。

肌で感じとることも大切なこと!

いかがでしたでしょうか。「グルーピー」について、その意味と使い方をご紹介するとともに、どんな音楽を「グルーピー」な音楽というかについて、ご説明してきました。 スラングに関わらず、言葉は時代や使い手によって、使い方も意味合いも変わってきます。日常会話で使う言葉は特にその変わり様が激しくなります。正しい言葉の意味を知って言葉を使うことは大切なことですが、その時代その場に合う意味を肌で感じて知ることも、大切なことだと言えるでしょう。

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