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更新日:2024年08月17日
「多角的な視点に立って物事を考えなさい」という上司や先生からのおしかりや指導的なお言葉は多くの方々が言われたことがある用語となっていますが、具体的にこの多角的な視点とはどのような代物なのでしょうか。参考になる本や対義語が存在するのかも気になります。
目次
仕事や勉強をしている時に、上司や教師から「多角的な視点で物事を考えた方が良い」とか「問題に遭遇したときは一点からではなく、いろいろな方角、それこそ多角的な視点で動いた方が良い」というアドバイスをもらいます。 しかし、この「多角的な視点」とはいったいどのような視点のことなのか、なんとなくしかわからないという人も多いでしょう。 そこで、まずは仕事を実例に出して「多角的な視点」で物事を考えて行動するパターンをお教えします。
多角的な視点とはもっと砕けた言い方をすると、多方面からの見方をするということです。この多方面の見方のわかりやすい例が、上司と部下となります。 今まで部下として過ごしてきた人が上司にいろんなアドバイスをもらって成長していきますが、中には「なぜあの人はこのような行動をするのだろう」と疑問に思ってしまうような事柄も存在します。 このように部下であったときは上司の行動が理解できなかったというものが、自分自身が部下を持って行動するようになったことでその判断を理解できるようになります。これはとってもわかりやすい例と言えるでしょう。 実際に、一部下という立場なら上司の指示に従ってある程度指示されたとおりの仕事をこなせば許されましたが、まとめ役になると同じ組織やチームの舵取りをおこなう必要性が出るようになり、多くの方たちの視点に立って行動する必要が出てきます。
仕事において多角的な視点が育つ瞬間を理解できるのは、人事異動によって仕事の中身ががらりと変わったときです。 たとえば、製造現場にいた人間が配置転換によって設計業務の方に異動したとき、設計部署からどのような工程で製造現場へ図面が提供されるようになるのかがよくわかるようになります。 製造現場にいたときの人間であれば、その過程や労力をよく理解できないので「○○という部分の図面変更をお願いします」と連絡すれば速攻で対応してくれると考えてしまう人も多いです。 実際に図面変更が必要になった場合は使う用途の確認、コストの確認、納期の確認、生産性の確認など多くの必須要項が発生するので設計部門の方はてんやわんやとなります。 このように、実際に働いてみないとどのような仕事をしているのかが見えてきません。人事異動によって立場が変わることでものの見方が変わり、具体的な視点のひとつを手に入れることができます。
この多角的な視点において必要になることが多いのは何らかの物を生産している方々です。実際にひとつの製品を作るとなった場合には多くの事柄をまとめて考えて実行する必要があります。 その製品のニーズはどこにあるのか、その製品を作るためにはどれくらいのコストがかかるのか、どのような素材が良いのか、ひとつ作るのにどれくらいの時間がかかるのか、大量生産する施設はどうするのか、原材料は安定的にとれるのか、製品を改良する余地はあるのか、万人が安全に使える代物なのか、設計納期はどれくらいあるのか、保証はどうするのかなど、いろんなことを考える必要があります。 つまり、ものを作る人はそれに関わってくるすべての人たちがどのように行動するのかも理解した上で行動する必要があると言うことです。これが多角的な視点の一例となります。
今までは働く人たちにおいての多角的な視点について解説いたしましたが、今度は就活生における多角的な視点とはいったいどのようなものがあるのかを解説いたします。
就活生において、この多角的な視点が求められるのが面接です。面接官はその人が自分の会社で働く姿が想像できるのかどうかをかなりのポイントとしているので、面接官に働いている自分の姿を想像できるような回答を用意する必要があります。 だからといって「アルバイトを通じて多角的な視点を持つことができました」というアピールをすることが正解ではありません。 この多角的な視点というのはかなり抽象的な言葉なので、口に出して言われたところで面接官からすれば「つかみ所がよくわからなかった人」という認識で終わってしまいます。 ここで言いたいことは、その会社において自分が社員として働くという立場になったと想定して、その視点で説明することが大切だということです。
具体的に多角的な視点を持った面接での自己PRの中身について簡単にご紹介いたします。 基本的に自己PRをするときは自分がアピールしたい忍耐力や行動力を一言めに持ってきて、その強みを証明するようなエピソードをお話しして、どのように仕事に活かせるのかを話します。この「どのように仕事に活かせるのか」で役に立つのが多角的な視点です。 忍耐力についてアピールしたいという方は「御社の仕事で○○というトラブルを解決するために何ヶ月もひたすら実験を繰り返した」という社員情報を入れつつ、忍耐力を持ってそのようなトラブルでも対応できるというお話をしましょう。 ポイントは企業研究をおこなって、そこで働いている社員の視点やそこの企業のお客様視点を手に入れて、多角的な視点で話せるようになることです。そのためには、前提条件が多角的な視点を手に入れるための企業研究です。
この多角的な視点は口に出すとよくわからないぼんやりとした言葉になってしまいがちですし、そう簡単に入手できるものではありません。 この多角的な視点を手に入れるためにはあらゆる視点に立って行動できる知識と経験が何よりも重要になります。その知識の入手先のひとつが本なのですが、より具体的な一冊をご紹介いたします。
記載されている内容は2018年03月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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