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「ご連絡差し上げます」の意味と使い方・敬語として間違いか

更新日:2022年10月20日

敬語表現

ビジネスでもよく使われる「ご連絡差し上げます」。あなたは適切な使い方ができていますか?この記事では「ご連絡差し上げます」の意味や適切な使い方、ベストな表現方法まで詳しく説明しています。特に社会人の方には必須の知識ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。

どこかの会社に電話をした時に、「後ほど担当者よりお電話差し上げます」「こちらからお電話差し上げます」など、一度くらいは聞いたことがあるでしょう。電話応対の際には、「ご連絡差し上げます」の「ご連絡」の部分を「お電話」に言い換えて「お電話差し上げます」と表現します。 「お電話差し上げます」は敬語の使い方としては正しいです。お客さまや取引先企業などが、立てるべき相手に使っても本来は問題ありません。ですが、中には快く思わない人がいるのも事実です。「差し上げる」が「与える・あげる・やる」の謙譲語なので、どうしても「なんだか偉そうに感じる」「上から目線の印象を受ける」と不快に感じてしまう人が出てきます。 文法としては「お電話差し上げます」で良いですが、やはり人を不快にしてしまう恐れもあります。ならば、「お電話いたします」など、表現を変えるのが無難です。

「ご連絡差し上げます」のその他の言い方

前述で「『ご連絡差し上げます』は敬語として間違ってないけど、できるなら別の表現のほうがいい」という話をしました。 では、別の表現にするならどのような言い方が考えられるでしょうか。いくつか例を挙げてみます。

ご連絡いたします

上述で軽く触れていますが、「ご連絡差し上げます」は「ご連絡いたします」と言い換えることができます。「いたします」は、「する」の謙譲語「いたす」に、丁寧語「ます」を付け加えて表現した言葉です。謙譲語を用いる表現という点では、立派な敬語だと言えるでしょう。 つまり、「ご連絡いたします」=「連絡します」という意味です。言い方としては非常にシンプルで、なおかつ使い勝手の良い謙譲語です。「差し上げます」が「与える・あげる・やる」の謙譲語で上から目線の印象を受けるのに対し、「いたします」はシンプルで分かりやすく、かつ丁寧な印象を受けます。 「ご連絡差し上げます」でも、文法としては間違ってはいません。一方「ご連絡いたします」はシーンを選ばずに使える万能な表現です。それならば、できるだけ「ご連絡いたします」を用いるよう心がけましょう。

ご連絡申し上げます

「お(ご)~申し上げます」の形になると、「~」の動作部分が、へりくだった表現に変化します。これは謙譲語のルールなので、覚えておきましょう。 つまり、この「ご連絡申し上げます」も、「連絡する」の部分がへりくだった謙譲語の表現である以上、適切な敬語です。上述した「ご連絡いたします」と同様、多様なシチュエーションで使える表現方法ですので、どんどん活用しましょう。

「ご連絡させていただきます」はあまり使わないほうが無難かも

「ご連絡差し上げます」とよく似た表現に、「ご連絡させていただきます」があります。 「ご連絡」+「させて」+「いただく」に分解することができますが、「ご連絡」と「いただく」の2つの敬語を「(させ)て」で繋いでるだけなので、二重敬語ではありません。二重敬語は不適切とされていますが、これは連結敬語と呼ばれるので、適切な敬語の表現です。 説明したように、この「ご連絡させていただきます」は、文法自体は敬語として間違ってはいません。ですが、あまり多用はしないほうが良いです。その理由として、「させて」の部分に「相手に許可を求める」というニュアンスが含まれているからです。

使ってもいい場面は?

たとえば、以下のような場合には「ご連絡させていただきます」でも問題ありません。 【お客さまから問い合わせがあったが、担当者が不在でお答えできなかった場合】 自分「申し訳ありません。担当の○○はただ今席を外しております。」 お客「1時間後ぐらいには戻ってきてるかな?また改めて電話するね。」 自分「いえ、担当者が戻りましたら、こちらからご連絡させていただきます。」 この例のような場合だと、お客さまに対して許可を求める意味を込めています。そのため、「させていただきます」を使っても問題ありません。ですが、連絡することが最初から決まっていた場合など、相手の許可を必要としない場合には「させていただく」を用いるのは不適切です。 また、この「させていただく」は、人によっては回りくどい印象を持ちます。そのため、過度な多用は避けた方が良いでしょう。「ご連絡いたします(申し上げます)」がベストな敬語です。

「ご連絡差し上げます」に対する返信の仕方

メールなどで「詳細は追ってご連絡差し上げます」「この件につきましては、後日担当の者よりご連絡差し上げます」と言われることがあります。 これは「詳しいことは後で連絡するからね」という意味ですので、「うん、わかったよ。連絡くれるの待ってるね」という内容の返事をするようにしましょう。以下の例文を参考にすると、理解が深まるはずです。 「承知いたしました。ご連絡お待ちしております。」 「かしこまりました。またのご連絡お待ちいたしております。」 「承知しました。またのご連絡、よろしくお願いいたします。」 どの表現も、「ご連絡差し上げます」に対する返事として、適切に機能しています。

「ご連絡差し上げます」を丁寧語で表現するなら?

「ご連絡差し上げます」は謙譲語なので、目上の方に対して使うものだと説明しました。では、部下や同僚など、特別立てる必要のない目下の人に対しては、どのように表現すれば良いのでしょうか。 答えから先に言うと、丁寧語を用います。「ご連絡差し上げます」を丁寧語に言い換える場合、「ご連絡します」が適切です。このような表現になる理由については、「ご連絡」と「差し上げる」の2つの単語について以下で説明します。

「差し上げる」=「~する」

次のページ:「ご連絡いたします(申し上げます)」がベストな表現!
初回公開日:2018年03月29日

記載されている内容は2018年03月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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