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「お越しください」の例文・正しい敬語か・使い方・類語

更新日:2024年08月10日

敬語表現

ビジネスでもよく使われている敬語の「お越しください」ですが、あなたは正しい使い方を知っていますか?この記事では、「お越しください」の意味や使い方、類語についてご説明しています。働いてる方にとっては絶対に身につけておきたい内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

またお越しください

上述した「~ませ」は、基本的には女性だけが使う「『来る』の依頼の敬語表現方法」です。では男性はどのように表現すればいいのでしょうか。答えは簡単です。普通に「~ください」「~くださいますようお願いいたします(申し上げます)」などと表現するだけで良いです。以下で例文を挙げてみます。 「この操作方法については次回に説明しますので、またお越しくださいますようお願いいたします」 「今日は○○のセールでしたが、明日は○○のセールを実施いたします。またお越しくださいますよう従業員一同心よりお待ちしております」 「新商品の発表がこの会場で行われますので、是非ともまたお越しください」

「お越しください」の類語

「お越しになってください」

「来てください」という意味で使われる「お越しください」ですが、これ以外にも同じような意味で使われる敬語はあるのでしょうか。いくつか挙げてみます。

これは、「お越しになる」+「ください」の2つの言葉が組み合わさった敬語表現です。「お越しになる」は、上述してきたように「行く」「来る」の尊敬語で、「ください」は依頼の敬語になります。つまり、意味としては「来てほしい」「来てください」というお願いをしている形です。以下で例文を挙げてみます。 「お菓子をたくさんご用意しておりますので、ぜひお越しになってください」 「会場は大変冷えておりますので、スリッパやひざ掛けなどをお持ちの上、お越しになってください」 「我が家でお食事会を開きますので、ぜひお越しになってください」

「いらっしゃってください」

「いらっしゃる」は「行く」「来る」「いる」の尊敬語です。この言葉に依頼の敬語「ください」がついていますので、意味としては「行ってほしい」「来てほしい」「いてほしい」になります。 「コーヒーをご用意しておりますので、良ければいらっしゃってください」 「打ち合わせは1階の会議室で行われますので、14時にいらっしゃってください」

文章によっては「行く」「来る」「いる」がハッキリしない!

「いらっしゃる」は「行く」「来る」「いる」の3つの意味をもった敬語になるため、文章によってはどの意味なのか分かりにくい時があります。 たとえば、「社長室にいらっしゃってください」の文だけ見てみると、「社長室に行って(来て)ください」なのか「社長室の中にいてください」なのかいまいちハッキリしません。こういう場合には、できるだけ他の表現をするようにしましょう。 行って(来て)ほしいのであれば「お越しください」の表現の方が分かりやすいですし、いてほしいのであれば「社長室の中でお待ちください」だと意味は明確です。 以上のように、どの意味の「いらっしゃる」なのかハッキリしない場合は、別の表現をするようにしてください。

「おいでになりませんか?」

「おいでになる」も「行く」「来る」の尊敬語で、これに勧誘の意味として使われる「しませんか?」がくっついた表現になります。つまり「行きませんか?」「来ませんか?」と誘う表現をしているのが「おいでになりませんか?」です。 「次の休日、我が家へおいでになりませんか?」「明日もこのお店においでになりませんか?」などが例文として挙げられますが、疑問形にしていることで、物腰やわらかな丁寧な印象を受けます。より丁寧な表現にしたいなら、疑問形を用いてみましょう。

丁寧さを追求するなら疑問形にしてみよう!

上述したように、疑問形にするとより丁寧です。これは、「~してください」の表現より強制力はなく、相手に判断を委ねる形になっているので物腰やわらかな感じを受けるからです。 ですので、「お越しください」も「お越しくださいますか?」や「お越しいただけますか?」、「いらっしゃってください」も「いらしてくださいませんか?」「いらしていただけますか?」などと疑問形で表現することができます。 「~していただく」という表現は、「くれる」「もらう」の謙譲語です。謙譲語とは自分を下にしてへりくだった敬語ですので、より丁寧な敬語表現をしたいなら「お越しいただけませんか?」「いらしていただけませんか?」を使いましょう。

「お越しください」のビジネスでの使い方

ビジネスシーンにおいても「お越しください」はよく使われる言葉です。顧客や取引先企業などに「~に来て(行って)ほしい」と伝える際に必須の言葉になります。 これまで説明してきたような、「お越しください」「お越しになってください」「いらっしゃってください」「お越しいただけますか?」「いらっしゃっていただけませんか?」などを使っても大丈夫です。これらは全て「来て(行って)ほしい」という意味の敬語になるので、目上の方(顧客や取引先企業など)に対して使うのは何ら問題ありません。

似た表現の「お立ち寄りください」

「来てほしい」の意味としても使われている、よく似た表現の「お立ち寄りください」ですが、若干ニュアンスが異なります。 「お立ち寄りください」は「できれば寄ってください」「時間があれば寄ってください」「何かのついでにでも寄ってください」というニュアンスを含んでいるため、「時間がなかったら寄らなくていい」「その近くに行く用事はないから行かなくていい」と捉えられることもあります。 ですので、「絶対に来てほしい」という意味合いを含みたい場合は、「お越しください」などの「お立ち寄りください」以外の別の表現にしましょう。

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初回公開日:2018年03月08日

記載されている内容は2018年03月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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