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「お越しください」の例文・正しい敬語か・使い方・類語

敬語

ビジネスでもよく使われている敬語の「お越しください」ですが、あなたは正しい使い方を知っていますか?この記事では、「お越しください」の意味や使い方、類語についてご説明しています。働いてる方にとっては絶対に身につけておきたい内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

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「お越しください」は正しい敬語なの?

「お越しください」は正しい敬語なのでしょうか。敬語について多少知ってる人なら「これって二重敬語なんじゃないの」「実は使い方間違ってるんでしょ」などと感じる方もいるでしょう。結論を先に言いますと、この「お越しください」という言葉は正しい敬語の表現です。 「お越しください」の言葉を分解してみると、「お越し」+「ください」に分けることができます。この「お越し」は「行く」「来る」の尊敬語になります。そして「ください」は「する」の命令(依頼)の尊敬語になります。この「お越しください」は2つの単語から成り立っていますので、二重敬語ではなく正しい敬語の表現です。

二重敬語とは?

そもそも「二重敬語」というのは、その名前のとおりなんですが、一つの言葉を二種類の敬語で表現することを意味しています。この二重敬語は適切な表現ではないと文科省で定められております。(一部例外として、語によって習慣として定着しているものがあり、それは使っても大丈夫です)。 過剰な敬語表現は、回りくどい印象を与えてしまいますので、人によっては良くない印象を持つことがあります。適切な使い方ができるように普段から意識しておきましょう。

「お越しになられる」はNG!

たとえば、「お越しになられる」は二重敬語で誤った表現になります。これは「お越しになる」で一つの尊敬語なのに、さらに「お越しになる」の「なる」の部分を尊敬語の「なられる」と変換しています。このように尊敬語の部分が重なってしまっているので、二重敬語になり不適切です。 以上のことから、「社長がお越しになられました」や「○○さまがお越しになられています」などという表現は誤りになりますので、使わないようご注意ください。

「お越しください」の例文

「来てください」という意味の「お越しください」について詳しくご説明します。 まず、この「お越しください」は「行く」「来る」の尊敬語になります。尊敬語は目上の方に対してだけ使えます。ですので、お客さまや取引先企業など、自分より立場が上の方に「来てほしい」ということを言いたい場合に「お越しください」を用いて表現します。 それでは例文をご紹介します。

「是非」を使った例文

「是非」は「強調」の意味として使われており、「良くても悪くても来てほしい」「どうしても来てほしい」というニュアンスになります。「是非とも」と表現しても良いです。以下、例文です。 「来月から新サービスが開始になりますので、是非起こし下さいますようお願い申し上げます」 「明日はお食事会を予定しておりますので、是非とも起こしください」 「タイムセールを実施しますので、是非当店へお越しください」 「今回のトークショーでは○○がゲストとして来ますので、是非起こし下さいませ」

「お越しくださいまして」を使った例文

敬語表現の「~くださいまして」という表現は、「くださる」が「くれる」「もらう」の尊敬語になります。つまりこの「お越しくださいまして」の意味は「来てくれて」です。この「お越しくださいまして」はこれ単体では使いません。普通は「来てくれてありがとう」のように「~してくれて~」という表現をします。それでは、以下で例文をご紹介します。 「本日はお忙しい中、お越しくださいまして誠にありがとうございます」 「足元がお悪い中、当店へお越しくださいまして感謝申し上げます」 「お客さまがお越しくださいましたこと、大変嬉しく存じます」 「せっかくお越し下さいましたのに、担当者の不在で大変ご迷惑おかけいたしました。申し訳ございません」

「お越しくださいませ」とは?

お店などに行った際に、店員がよく接客用語として使っている言葉の「お越しくださいませ」ですが、この「~ませ」は実は女性だけが使う女性語(女性特有の言い回しや表現)なのをご存知でしょうか。 この「~ませ」という表現は、丁寧の助動詞である「ます」が命令形になって「ませ」という敬語表現になります。「行く」「来る」の尊敬語「お越し」と、「する」の命令の尊敬語とくっついて「お越しくださいませ」と表します。 以上のことから、「ぜひ来てくださいね」「また来てね」という依頼を敬語に言い換えた表現が「お越し下さいませ」になります。

「お越しくださいませ」が入った例文

「ありがとうございました。またお越し下さいませ」 「本日13時よりタイムセールを実施いたします。ぜひお越し下さいませ」 「○月○日○時より、○○会場にてイベントを開催いたします。ぜひみなさまご家族ご友人お誘いあわせの上、お越しくださいませ」 「○○ホールでクリスマス会を実施しておりますので、ぜひとも起こし下さいませ」

またお越しください

上述した「~ませ」は、基本的には女性だけが使う「『来る』の依頼の敬語表現方法」です。では男性はどのように表現すればいいのでしょうか。答えは簡単です。普通に「~ください」「~くださいますようお願いいたします(申し上げます)」などと表現するだけで良いです。以下で例文を挙げてみます。 「この操作方法については次回に説明しますので、またお越しくださいますようお願いいたします」 「今日は○○のセールでしたが、明日は○○のセールを実施いたします。またお越しくださいますよう従業員一同心よりお待ちしております」 「新商品の発表がこの会場で行われますので、是非ともまたお越しください」

「お越しください」の類語

「来てください」という意味で使われる「お越しください」ですが、これ以外にも同じような意味で使われる敬語はあるのでしょうか。いくつか挙げてみます。

「お越しになってください」

これは、「お越しになる」+「ください」の2つの言葉が組み合わさった敬語表現です。「お越しになる」は、上述してきたように「行く」「来る」の尊敬語で、「ください」は依頼の敬語になります。つまり、意味としては「来てほしい」「来てください」というお願いをしている形です。以下で例文を挙げてみます。 「お菓子をたくさんご用意しておりますので、ぜひお越しになってください」 「会場は大変冷えておりますので、スリッパやひざ掛けなどをお持ちの上、お越しになってください」 「我が家でお食事会を開きますので、ぜひお越しになってください」

「いらっしゃってください」

「いらっしゃる」は「行く」「来る」「いる」の尊敬語です。この言葉に依頼の敬語「ください」がついていますので、意味としては「行ってほしい」「来てほしい」「いてほしい」になります。 「コーヒーをご用意しておりますので、良ければいらっしゃってください」 「打ち合わせは1階の会議室で行われますので、14時にいらっしゃってください」

文章によっては「行く」「来る」「いる」がハッキリしない!

「いらっしゃる」は「行く」「来る」「いる」の3つの意味をもった敬語になるため、文章によってはどの意味なのか分かりにくい時があります。 たとえば、「社長室にいらっしゃってください」の文だけ見てみると、「社長室に行って(来て)ください」なのか「社長室の中にいてください」なのかいまいちハッキリしません。こういう場合には、できるだけ他の表現をするようにしましょう。 行って(来て)ほしいのであれば「お越しください」の表現の方が分かりやすいですし、いてほしいのであれば「社長室の中でお待ちください」だと意味は明確です。 以上のように、どの意味の「いらっしゃる」なのかハッキリしない場合は、別の表現をするようにしてください。

「おいでになりませんか?」

「おいでになる」も「行く」「来る」の尊敬語で、これに勧誘の意味として使われる「しませんか?」がくっついた表現になります。つまり「行きませんか?」「来ませんか?」と誘う表現をしているのが「おいでになりませんか?」です。 「次の休日、我が家へおいでになりませんか?」「明日もこのお店においでになりませんか?」などが例文として挙げられますが、疑問形にしていることで、物腰やわらかな丁寧な印象を受けます。より丁寧な表現にしたいなら、疑問形を用いてみましょう。

丁寧さを追求するなら疑問形にしてみよう!

上述したように、疑問形にするとより丁寧です。これは、「~してください」の表現より強制力はなく、相手に判断を委ねる形になっているので物腰やわらかな感じを受けるからです。 ですので、「お越しください」も「お越しくださいますか?」や「お越しいただけますか?」、「いっらっしゃってください」も「いらしてくださいませんか?」「いらしていただけますか?」などと疑問形で表現することができます。 「~していただく」という表現は、「くれる」「もらう」の謙譲語です。謙譲語とは自分を下にしてへりくだった敬語ですので、より丁寧な敬語表現をしたいなら「お越しいただけませんか?」「いらしていただけませんか?」を使いましょう。

「お越しください」のビジネスでの使い方

ビジネスシーンにおいても「お越しください」はよく使われる言葉です。顧客や取引先企業などに「~に来て(行って)ほしい」と伝える際に必須の言葉になります。 これまで説明してきたような、「お越しください」「お越しになってください」「いらっしゃってください」「お越しいただけますか?」「いらっしゃっていただけませんか?」などを使っても大丈夫です。これらは全て「来て(行って)ほしい」という意味の敬語になるので、目上の方(顧客や取引先企業など)に対して使うのは何ら問題ありません。

似た表現の「お立ち寄りください」

「来てほしい」の意味としても使われている、よく似た表現の「お立ち寄りください」ですが、若干ニュアンスが異なります。 「お立ち寄りください」は「できれば寄ってください」「時間があれば寄ってください」「何かのついでにでも寄ってください」というニュアンスを含んでいるため、「時間がなかったら寄らなくていい」「その近くに行く用事はないから行かなくていい」と捉えられることもあります。 ですので、「絶対に来てほしい」という意味合いを含みたい場合は、「お越しください」などの「お立ち寄りください」以外の別の表現にしましょう。

「来た」という意味の「お見えになる」

「行く」と「来る」の両方の意味を持つ「お越しください」ですが、「来る」という意味で使われる別の表現は「お見えになる」があります。「お越し」が「来る」の意味で使われてるのに対し、「お見え」は「(人を)見る=会う」から意訳して「来る」として使われます。 以上のことから、たとえば「○○さまがお見えになりました」や「担当者の○○さまは何時ごろお見えになるでしょうか?」は「○○さまが来ました」「担当者○○さまは何時ぐらいに来ますか?」という意味になります。

二重敬語にならないように気をつけよう!

「お越しください」について説明しました。それではこの記事の内容をまとめます。 「行ってください」「来てください」の敬語「お越しください」は、目上の方に対してのみ使われます。特にビジネスにおいては、取引先企業やお客さま、顧客に対して用いる敬語です。 「お越しください」以外にも「お越しになってください」や「いらっしゃってください」「おいでになりませんか?」など、同じ意味を持った別の敬語表現ができます。もし、もっと丁寧な言い方をしたいのなら、「お越しいただけませんか?」などと疑問形を用いてください。 ただし、二重敬語には十分に注意して下さい。「お越しになられる」「おいでになられる」などは二重敬語になるため、不適切な表現です。二重敬語は人によっては良くない印象を持ってしまいますので、二重敬語にならないよう普段から適切な使い方を心がけてください。

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