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「ありがたく存じます」の意味や使い方|場面別の例文や言い換え表現も併せて解説

更新日:2024年08月22日

敬語表現

「ありがたく存じます」は目上の人に対して使う謙譲語です。ビジネスシーンで使われることが多いですが、正しく使えるか自信がない人もいるのではないでしょうか。本記事では、表現の意味と使い方を解説しています。敬語を正しく使いたい人はぜひお読みください。

「ありがたく存じます」は感謝の気持ちを伝える場面と、目上の人に依頼する場面で使える丁寧な表現だということがわかりました。便利な表現ですが、使い方を間違えて違和感を与えないように気を付ける必要があります。 ここでは「ありがたく存じます」を使う際に注意するポイントを2つ紹介します。

同僚や部下には使えない

「ありがたく存じます」の意味について説明した際に、この言葉は敬語の「謙譲語」にあたる言葉であるとお伝えしました。 謙譲語は、自分や自分の身内に対してへりくだった言い方をすることで、相手の立場を自分より上にみたて敬意を示す言葉ですので、自分と同じ立場の方や、自分より目下にあたる部下には使えません。

日常会話よりメールや文章向き

「ありがたく存じます」は「存じます」と言う言葉が謙譲語で、かしこまった言い回しであるため、日常会話で使うことも間違いではないものの、言葉のニュアンスとして、文章やメールで使うのに、より適した言葉であると言えます。

ビジネスの場では多用に注意

ビジネスの場では、お客様や目上の方に対して感謝をすることは重要なことです。「ありがたく存じます」と言う言葉は上記で見たように、そうした際に使えるとても丁寧な言い回しとなります。 しかし、使い過ぎてしまうと逆に「心からの言葉」に感じられなくなり、印象を悪くしますので、文章やメールなどで使うのが無難でしょう。日常会話で使う時も挨拶のように使うのではなく、「本当に助かった、ありがたかった」という時に使うようにしましょう。

使う時と場面を考慮する

「ありがたく存じます」は感謝の気持ちやお礼を伝える丁寧な表現として、主にビジネスシーン、手紙やメール、会社の式典や結婚式など、フォーマルな場面で使われます。 そのため、親しい友人や会社の同僚などとの席では使わないのが一般的です。謙譲語を使う場面かどうか状況をしっかり考慮して、適切な場面で使うようにしましょう。

「ありがたく存じます」の言い換え表現

「ありがたく存じます」と同様に、感謝を伝える丁寧な表現は他にもいくつかあります。意味はおおよそ同じですが、少しずつニュアンスに違いがあるため、より適切な言葉を選べると表現の幅が広がるでしょう。 ここでは「ありがたく存じます」を言い換えられる表現を紹介します。

「何よりの幸せです」

「ありがたい」、「助かった」、「嬉しい」という意味をもつ、「ありがたく存じます」という言葉ですが、それだけで済まず、「そうしてもらえることが最高です」といった言い回しです。感謝の気持ちを目一杯伝えられる言葉でしょう。

「幸甚に存じます」

「幸甚(こうじん)に存じます」と読みます。「幸甚 (こうじん)」が「とても幸せである」という意味をもつ言葉で、「(そうして頂けると)とても幸せで、ありがたく思います」という意味の表現です。こちらの言葉は元々は手紙言葉なので、メール向きの言い回しになります。

「痛み入ります」

「ありがたく存じます」がシンプルな感謝の意を伝える言葉なのに対し、「痛み入ります」は「(そうして頂けるなんて)自分には勿体無い限りです」といった、謙遜する気持ちも一緒に伝えられる言葉です。あくまでも、感謝を伝える言葉なので、謝罪の意味で使うことはありません。

「感謝申し上げます」

「感謝申し上げます」も、相手へのお礼の気持ちを丁寧に表す言葉です。 「感謝」で目上の人へのお礼の気持ちを表し、「言う」の謙譲語「申し上げる」に、丁寧語の「ます」が組み合わさっています。「目上の方に感謝の気持ちを言わせていただきます」と言う意味になります。

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初回公開日:2018年03月01日

記載されている内容は2018年03月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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