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当社と弊社の違いと使い分け方法|ホームページ/社内/自社

更新日:2024年03月18日

言葉の違い

社会人になるとよく使われる「当社」と「弊社」。この2つの言葉の違いは何か知っていますか?この記事では「当社」と「弊社」の違い、使い分けのポイント、シーン別での解説もしています。特に会社勤めの方には必須のビジネス知識ですので、ぜひ最後までご覧ください。

ホームページでは基本的には「当社」と表記します。へりくだる必要がある内容に関しては「弊社」を用います。 会社のホームページは、色々なお客さまが見るため、謙譲語の「弊社」を全般的に使うべきだと感じる方が多いでしょう。ですが、通常ホームページでは、企業理念、商品説明、会社の強み、営業成績など、その会社に関するさまざまな情報が載っています。このような内容のことを話す場合、毅然とした態度でいるのが普通ですので、上述したように「当社」を使います。 ですが、そのホームページの中でも、お客さまへの挨拶文やへりくだって表現する必要がある内容もあります。その場合には「当社」ではなく「弊社」を用います。

社内に向けた言葉なら「当社」を使おう

社内で回る文書や社員同士で話する際などは「当社」を使います。話をする相手がたとえ上司や社長であっても「弊社」は使わず「当社」を用います。 「当社」とは「会社全体」を意味します。個人では上司や社長より目下であっても、会社全体の話をする時は「当社」を使いましょう。会社全体の話をするのに上司や社長に変にへりくだる必要はありません。

「自社」は「当社」とほぼ同じ意味!

「当社」と同じ意味の「自社」という言葉あります。これはその文字どおり「自分の会社」を意味します。ただ自分の会社を表してるだけの文字ですので、謙譲語でも丁寧語でもありません。「当社」の使い方と同じで、へりくだる必要がなく、相手と同等の位置づけの場合に用いられます。「当社」と同じように、会社内での会話で使われます。 また、「自社」は独立してその言葉単体では使われません。「自社(の)製品」「自社(の)ブランド」のように、他の単語とくっついて使われます。上記の例にある「当社は○○には関知していません」のように「自分の会社」を主語として表現をする際に「自社は~」などと表現するのは不自然です。「自社の~」という表現の際に使える言葉だと覚えておきましょう。

「我が社」は誇りを伴った表現になる!

もう一つ、自分の会社という意味を持つ「我が社」という言葉についてもご説明します。「我が社」も「当社」も「自社」もどれも「自分の会社」という意味においては同じです。意味は同じですが使われ方が異なります。「当社」と「自社」は上述したとおりですが、「我が社」を使えるのは同じ社内の中でもちょっと限定されます。 「我が社」についても「当社」同様、会社内で使う言葉です。ですが、この言葉を使うと誇りを伴う表現になります。「我が社の歴史は昭和30年に創業して以来〜」「○○部署の○○さんは我が社の誇りだ」などという表現を耳にすることがあります。このようにプライド、誇りを伴った表現をする場合には「当社」よりも「我が社」と表現します。

使っていいのは目上の人だけ

社内で使われる「我が社」ですが、誇りを伴った表現をするということから目上の人しか使うことはできません。たとえば、会議やプレゼンなどで、ある程度の立場の人が「我が社は〜」という言い方をするのは何ら問題ありません。 ですが、新入社員が「我が社の業績は〜」などと上司に言ってしまうのは誤りです。誇りを伴った表現ですので、新しく入った人がそんな言葉を使ってしまうと、「まだ入り立てで何も知らないくせに」「なんか偉そう」という印象を相手に与えてしまいます。 ですので会社内でも、ある程度地位を確立している人しか「我が社」を使えません。新入社員などの地位が低い人は「当社」を使って表現しましょう。

プレゼンでは「当社」を使おう!

プレゼンテーションでは、「当社」を使って「自分の会社」という表現をします。「当社」という言葉はへりくだった表現ではないので、話をする相手と対等の立場である場合に使われる表現になります。 会社内のプレゼンに限らず、会議や提案、社員同士の会話でも相手と対等の場合に使われる「当社」を使います。話をする相手がたとえ上司であっても、会社の話をするのにへりくだる必要はありません。これは、「個人」ではなく「同じ会社という組織全体」として見ますので、上司や社長が相手でも「弊社」ではなく「当社」と表現します。

クレームの回答や相手への抗議の場合は「当社」を!

上述のように、社内向けの場合は「当社」を使うと言いましたが、クレームの回答、相手への抗議などにおいても「当社」を用います。 これは、自分の会社の威厳を保つ表現で、「当社」を用いることで強い姿勢を見せる意味があります。自信をもって自分の会社の主張をするのですから、「弊社」を使って相手にへりくだる必要はありません。社外向けの提案やプレゼン、会議、報道に対するコメントなども同様です。

電話は主に「弊社」!

電話での受け答えをする場合は、主に「弊社」が使われますが、電話の相手によって上手に使い分けしましょう。 だいたい電話する相手というのは、取引先や顧客、お客さまが多いです。このように電話の相手と上下関係がある場合には「弊社」を用います。へりくだることで相手を立てる表現です。 ですが、中には同じ会社の人間と電話で打ち合わせをすることもあるでしょう。その場合には「当社」を用います。また、クレームの回答や報道に対するコメントなども上述したように、強い姿勢を見せるために「当社」を使います。 以上のことから、「電話でのお話=『弊社』を使う」というわけではありませんので、電話の相手によってしっかり使い分けをして下さい。

「当社」と「弊社」の書き言葉はどうする?

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初回公開日:2018年03月15日

記載されている内容は2018年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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