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更新日:2024年09月08日
マクロとミクロ、似た言葉で意味は真逆ですが、一つの物事を両方の視点でみることはとても大切なことです。この記事では、マクロとミクロの意味を解説した後、マクロ視点とミクロ視点の効率的かつ有効的な活用方法を伝授します。勉強や仕事に役立ててください。
マーケティング戦略として、マクロ分析とミクロ分析というものがあります。より深く理解や把握をしていくためにはマクロ視点とミクロ視点の両方の分析が必要です。それぞれのどのようなものを分析するのでしょうか。
鳥の目で行うマクロ分析のキーワードは、「社会全体の流れをみて環境を分析する」ということです。GDPなどの経済面や、新制度や新政策などの政治面、宗教や文化などの社会・文化面など、さまざまな面に注目することで変化を見つけ出していきます。 政治のPolitics、経済のEconomic、社会のSocial、技術のTechnologicalの頭文字をとり、PEST分析ともいいます。
虫の目で行うミクロ分析のキーワードは、「個々の経済行動を分析する」ということです。ミクロ分析では主に生産者や消費者の視点で分析を行います。新規の参入業者や競合社の数、代替品や交渉力などが分析対象に入ります。
マクロ視点とミクロ視点、どちらから順に考えていくべきかという疑問に対して、良いヒントがあります。 それは、絶滅の危険性がある野生動物を守るためにつくられる「レッドリスト」と「レッドデータブック」です。日本の環境省はレッドリストを作成した後、レッドデータブックを作成します。
現在、さまざまな環境問題によって絶滅の危機にさらされている生物がたくさんいます。そこで世界や日本では第一にレッドリストをつくります。 レッドリストとは絶滅のおそれのある野生動物をリスト化したものです。生物名をリストアップしていくだけなので早く発表できるという利点がありますが、個々の生物がどのように危険なのかという詳細については記されていません。 これは「マクロ」に相当します。まずは全体としてどの生物が危険なのかという「目次」を作成するということです。
レッドリストに掲載された生物リストに基づいて、各生物の具体的な内容を記したレッドデータブックが作成されます。これは「ミクロ」に相当します。 レッドデータブックは情報量が多いので作成に時間がかかりますが、有益なものです。このようにマクロ、ミクロの順で作成することで互いのデメリットを補いあっています。
視点においても同じことが言えます。まずマクロ視点で全体像を理解し、目標と過程を設定します。そしてミクロ視点で個々の段階の質を高めていき、必要に応じてマクロ視点に戻って再構築・改良するというルーティンを繰り返すという方法がよいでしょう。
いかがだったでしょうか。マクロとミクロの意味や、視点についてご理解いただけましたでしょうか。日本には「大は小を兼ねる」ということわざがあります。このことわざの意味は「大きいものは小さいものの代わりとして扱うことができる」というものです。 しかし、大きいものばかりを見ているよりも、逆に小さいものばかりを見ているよりも、両方を適切に使い分ける方が良質で効率的です。 「大も小も兼ねる」視点、すなわちマクロ視点もミクロ視点もできるスキルを身につけると、さまざまなことがスムーズにはかどるようになります。
記載されている内容は2018年03月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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