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更新日:2024年09月08日
マクロとミクロ、似た言葉で意味は真逆ですが、一つの物事を両方の視点でみることはとても大切なことです。この記事では、マクロとミクロの意味を解説した後、マクロ視点とミクロ視点の効率的かつ有効的な活用方法を伝授します。勉強や仕事に役立ててください。
ノーベル賞は、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞と部門が分かれています。日本人の受賞者は21世紀ではかなり多くの数ですが、唯一誰も受賞できていないのがノーベル経済学賞です。大学の学部に経済学部がある学校も多いですが、「経済学」といわれると日本にはあまり馴染みが深くありません。 そんな経済学の基本分野は2つあります。それが、「マクロ経済学」と「ミクロ経済学」です。両者の違いを理解することで、「マクロ」と「ミクロ」についてより一層知識を深めることができます。
マクロ経済学では国全体の経済をまとめてみます。国は家計や企業がたくさん集まってできたもので、これらの集合体である国の分析から、物価や経済成長率、GDPなどをみていきます。 一方ミクロ経済学では家計や企業そのものを個々にみます。家計では消費や貯蓄など、企業では雇用や生産などについて分析します。全体をみるマクロと、個々をみるミクロ。非常にわかりやすい区別ができます。
マクロ経済学の場合は「時間の経過」も考慮に入れます。時代や年、時間が変化することでどのように国の経済が変わるかを考えます。ミクロ経済学の場合は「瞬間的な時間」しか考慮に入れません。その場、その時に応じて個々の経済について考えます。
計画をより高水準で完成させたり、物事を考えたりするときに「マクロ視点」と「ミクロ視点」という2つの視点を両方用いることは極めて有効になります。 社会人の仕事や学生の勉強においても役立つことの多い、この2つの視点について説明していきます。
「マクロ視点」という言葉を日本で使われている言葉に例えると「鳥の目」になります。鳥類は空中飛行が可能であり、空高いところからあらゆる場所を見渡すことができます。つまり「マクロ視点」とは、全体像を見渡す視点ということです。 全体像を見渡すことでゴール地点(目標)と今の実力(現状)の差が明確に把握でき、その目標達成のためにどのような過程が必要になるかがわかります。
鳥は高いところを飛んでいる間、地上の細かい様子を具体的に把握することはできません。つまり、一つ一つがおおまかにしか捉えられなくなります。 マクロ視点で物事を見るときや考えるときも、個々の作業や内容について詳細には触れません。読書でいうと「目次」を見ている状態、プロジェクトでいうと「計画書」を見ている状態に相当します。このマクロ視点のデメリットを補うのが、ミクロ視点になります。
「ミクロ視点」は「虫の目」と言い換えることができます。鳥とは反対に低いところにいる小さな昆虫の視点だと、広い世界こそ見ることはできませんが、自身の周辺状況を詳しく知ることができます。 狭く深く一つの物事を追求することで、個々の質を高め、それを連続させることで全体の完成度も上がっていきます。
人間がその時にできることは限られていて、効率の良い方法は「目の前のことがらに集中してサクサク終わらせていく」とも言われています。一所懸命に作業や思考をしているのに進捗が滞ってしまっている方は、ミクロ視点(虫の目)だけで進めようとしていることが多く、狭い視野ゆえなかなか解決策が浮かびません。 そんなときはマクロ視点(鳥の目)に変えて、今一度全体像を見渡してみましょう。他の過程にヒントがある可能性がありますし、目標と現状を同時にみることで不足している点が発見できる可能性もあります。 マクロで詰まればミクロへ、ミクロで詰まればマクロへという風に、互いを行き来することで柔軟な対応が可能になります。
記載されている内容は2018年03月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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