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更新日:2024年07月15日
就職活動で必要になる履歴書や、面接試験でよく使われる「御社」や「貴社」という言葉があります。この二つの言葉をどのように使い分けていますか。また、「御社」や「貴社」とした場合、「様」は必要なのでしょうか。悩みがちな「御社」や「貴社」の使い方をご紹介します。
目次
みなさんは敬語で苦労した経験はありませんか。学生時代には必要なかった敬語ですが、社会人になると、急に正しい敬語を当然のように要求されます。 そこで今回は、就職するときによく迷ってしまう「御社」と「貴社」の違いや意味、使用方法などを紹介していきます。慣れない言葉ですが、就職活動時の履歴書やエントリーシート、面接だけでなく就職後の電話やメールなどでもなにかと使用することになるので、覚えておくと良いでしょう。
「御社」や「貴社」は、どちらも「あなたの会社」という意味の尊敬語です。違いは、「書き言葉」か「話し言葉」かということです。「御社」は話し言葉で、「貴社」は書き言葉です。つまり、履歴書やエントリーシートには「貴社」と書き、面接では「御社」と言います。 間違えて逆に使ってしまうと、「書き言葉」と「話し言葉」を使い分けられない人という悪印象を与えてしまいます。
間違えて書き言葉である「貴社」という言葉を面接で使うと、どうなるのでしょうか。もちろん、「あなたの会社」ということを尊敬語で表現しているので、絶対にだめというわけではありません。 「キシャ」という言葉は、「記者」「汽車」「帰社」などたくさんの同音異義語があります。そのため、間違えて話し言葉として使ってしまうと、混乱をさせてしまう可能性があります。例えば、「汽車に乗って帰社しようとすると、記者に声をかけられました。」のように、聞いただけでは分かりにくいです。 しかし、書く場合には文字がはっきりしているので、意味を取り違えられたり混乱させたりすることはありません。 他の受験者がみんな使い分けているなか、自分だけ間違えてしまうと目立ってしまいます。「御社」と「貴社」を使い分けて、好印象を与えましょう。
履歴書を書くときや面接を受けるときに、相手に失礼のないように尊敬語や丁寧語を意識します。みなさんは、「御社様」・「貴社様」という表現が変だという指摘を受けたことはありませんか。「御社様」や「貴社様」という表現は間違っているのでしょうか。
そもそも敬語とは、相手を敬うときに相手を上位にして表現する尊敬語と、自分がへりくっだって表現する謙譲語、そして「です」や「ます」を付ける丁寧語です。では、「御」や「貴」はどれにあたるのでしょうか。 「御」 ・相手の言動を敬う場合は尊敬語(お読みになる、ご覧になるなど) ・自分の言動が相手に影響を及ぼす場合は謙譲御(ご説明する、お呼びするなど) 「貴」 ・相手を敬う場合に使う尊敬語(貴院、貴殿など)
二重敬語とは、ひとつの事柄に関して二重に敬語を重ねることを言います。例えば、「先生が本をお読みになられる。」や「上司が名前をお言いになられる。」などです。なんとなく仰々しく感じられます。 「御社」・「貴社」は、尊敬の意味である「御」や「貴」があるので、すでに敬語表現になっています。そのため、さらに「様」を重ねる必要はありません。
前記のとおり、「御社様」や「貴社様」は二重敬語です。丁寧さを意識しすぎて「様」を付けないと不安になる気持ちも分かります。とくに普段使い慣れていないと、二重敬語であることに気が付かない場合もあります。
古来より二重敬語や最高敬語は、非常に身分の高い方に使っていました。そのため、自分の周りの目上の方に使うと非常に失礼にあたりました。現在でも、「御社様」や「貴社様」という二重敬語を不快に感じる方がいます。ですので、ビジネス上や公の場では避けたほうが良いとされています。
記載されている内容は2018年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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