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「お忙しい中」の意味と正しい使い方・メール挨拶の例文

初回公開日:2018年02月12日

更新日:2020年05月14日

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ビジネスシーンで頻繁に使用される「お忙しい中」という表現ですが、これまで正しい使い方を知らないで何となく使用している人もいるのではないでしょうか。そこで今回、「お忙しい中」の正しい使い方や例文を取り上げてご紹介していきます。

「お忙しい中」とは?

「お忙しい中」とは?
※画像はイメージです
出典: https://unsplash.com

「お忙しい中」とは、誰かにお願いするときや催促するときなど、さまざまなフレーズの枕詞として、ビジネスシーンの多くの場面で使用することができる言葉です。ビジネスシーンで頻繁に使用されている「お忙しい中」という言葉ですが、中には正しい使い方を知らない人もいるのではないでしょうか。 今回、便利だけど少し使い方が曖昧な言葉である「お忙しい中」について、正しい使い方や意味、表現についてご紹介していきます。

「お忙しい中」の意味

「お忙しい中」の意味とは、文字のとおり「忙しい状態」であり、ビジネスシーン、特にビジネスメールでは大活躍する表現です。本来の言葉の「忙しい状態」という意味とは少しニュアンスが異なり、その時に相手が忙しいかどうかは関係なく、相手への気遣い、心遣いの言葉として使うことができます。 「お忙しい中」とは、多くのビジネスシーンの場面で使用することができ、「お忙しい中とは存じますが」「お忙しい中、申し訳ありませんが」などといった言葉の組み合わせで使用されることが多いです。

「お忙しい中」の類語

「お忙しい中」の類語としては、「お忙しいところ」「ご多用の中」「ご多忙中」などといった言葉が挙げられます。ビジネスシーンでは、そのときの状況や相手にあわせて使い分けると良いでしょう。 例えば、「お忙しい中〜ですが」は話し言葉としては言いやすいですが、メールなど文章にする場合には、「ご多用の中〜ですが」も同じように使うことができます。「お忙しい中、恐れ入りますが」や「お忙しい中すみませんが」などは、柔らかい印象を受けるので、話し言葉で使用する人が多いです。 一方で、メールや書面などの文章では、「ご多用中、お手数をおかけしますが」や「ご多忙の中、誠に恐縮ですが」 などといった表現を使うことで、よりしっかりとした印象を与える文章を作ることができます。 このように、言葉の頭につける枕詞はいくつかのパターンがありますので、把握しておくと大変便利です。

「お忙しい中」とは敬語なのか?

「お忙しい中」とは敬語表現にあたります。社内のメールで上司や先輩に使用しても良いですし、社外の相手とのメールに使用しても良い、丁寧な敬語表現であると言えます。

「お忙しい中」を使う際の注意点とは?

「お忙しい中」という言葉は、相手が実際に忙しいかどうかは関係なく、使うことができるので、使用に際しての注意点としては、時間に余裕があることが明らかな場合など、嫌みに聞こえてしまうことがあります。そのような状況の場合には、あえて「お忙しい中」を使わないという判断も賢明です。 また、その他の注意点として、「お忙しい中」を使用した場合は、相手に要求しすぎないことが大切です。相手のことを考慮した言葉を使って、自分のお願いごとを聞いてもらっているにもかかわらず、納期を決めたり、複数のことを依頼したりすることはやめておきましょう。 そして、「お忙しい中」を使用した際は、相手に「指図」をしないようにしない気を付けましょう。例えば、「早めのご返信お待ちしております」といった書き方は、相手に「早く返信するように」と指図していることになるので、このような書き方はやめましょう。

「お忙しい中」の正しい使い方・挨拶の例文

そもそも、「お忙しい中」とは、どのような時に使用して、どのような場面で登場する言葉なのでしょうか。相手を気遣った枕詞、つまり定型文のような言葉ですが、「使用時の注意点」でもご紹介したとおり、使い方を誤ると逆に相手に不快な思いをさせ兼ねません。 ここでは、「お忙しい中」の正しい使い方と、挨拶の例文をいくつかご紹介します。

正しい使い方1:お願い事をするとき

「お忙しい中」を使用するときの多くは、何か相手にお願い事をしたり、相手に回答を求めたりと、相手側に何かと労力や時間をかけさせてしまいそうな時によく使用します。特に、上司や先輩といった目上の人に使用します。 「お忙しい中」という枕詞をお願い事をする際、冒頭に付け加えるだけで、相手の状況に気を遣っていることが伝わりますし、謙虚な姿勢で自分がお願い事をしているという状況も伝えることができます。 また、「お忙しい中」には、相手に猶予をもって取り組んでもらう、といった意味合いもあります。相手の状況を配慮し、「お忙しい中」を付け加えることで、「もし可能であれば」といった意味合いや、「あなたのタイミングや都合に合わせます」といった意味合いをお願い事に付け足すことができます。 その結果、依頼された相手もそこまで負担感を持つことなく、お願い事を受け入れてもらいやすくなります。

正しい使い方2:感謝の気持ちを込めて

自分のために、誰かが何か時間を割いてしてくれたとき、相手の手間や労力を想像して「お忙しい中〜してくださってありがとうございます」などと使うことができます。相手は、自分自身でもやることがある中、依頼した自分のためにわざわざ時間を割いてくれたことに感謝している気持ちを表しています。 実際に、相手からもし「お忙しい中」と言われた場合、もしかすると流してしまうような定型文でもあるのですが、「お忙しい中」を言われなかったら言われなかったで、なんだか寂しい気持ちになってしまう人もいることでしょう。ただ、「ありがとう」と言われるよりも、プラスアルファで「お忙しい中」と言われた方が何だか嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。

正しい使い方3:時間を割いてもらった時

「お忙しい中」という言葉が出てくるのは、相手に時間を割いてもらっている、という意識があるから言えることです。例えば、「お忙しい中ありがとうございます」を英語で表現すると、「Thank you for taking your time.」といいます。英語にしてみると表現が率直でさらに相手に時間を割いてもらっている、ということが伝わります。 どのような内容であったとしても、相手に時間を割いてもらっている、時間をかけてもらっていることに関して、英語でいう「time」の部分を日本語では「お忙しい中」と表現していることがわかります。 それでは続いて、「お忙しい中」の挨拶の例文をご紹介しますので、参考にしてみてください。

例文1:「お忙しい中恐れ入りますが」

・お忙しい中大変恐縮でございますが、お返事をいただきたく、お待ち申し上げます。 ・お忙しい中大変恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。 ・お忙しい中お手数をおかけしますが、お手元の控えをご訂正くださいますようお願い申し上げます。 ・お忙しい中お手数をおかけして恐縮ですが、何卒ご出席くださいますようお願いいたします。

例文2:「本日はお忙しい中・先日はお忙しい中」

・本日はお忙しい中、皆さまお集まりいただき誠にありがとうございます。 ・先日はお忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。

例文3:「お忙しい中ありがとうございます・お忙しい中すみません」

・遠路わざわざお越し下さいまして、お忙しい中ありがとうございます。 ・大変有益なお話をお聞かせいただき、お忙しい中ありがとうございました。 ・お忙しい中すみませんが、ひとつご相談させていただきたいことがございます。 ・お忙しい中すみませんが、もしお手すきの時間がありましたら、お手伝いいただいてもよろしいでしょうか。

例文4:「お忙しい中メール」

・お忙しい中メールにて失礼いたします。 ・お忙しい中メールを頂戴いたしましてありがとうございます。

例文5:「お忙しい中お時間」

・この度は、お忙しい中お時間をいただき、誠にありがとうございます。 ・お忙しい中お時間を作っていただき、感謝申し上げます。 ・お忙しい中お時間を割いていただきまして、大変助かりました。

「お忙しい中」の英語表現と例文

英語で「お忙しい中」を表現する際、先ほどの「Thank you for taking your time.」(お忙しい中ありがとうございます)の他にも、下記のような表現があります。 ・I know you must be busy.(あなたが忙しいことを知っている。) ・your busy schedule.(あなたの忙しいスケジュール) 上記の表現を使用した例文をご紹介します。 ・I know you must be busy but I’m going have to beg you for a minute. (すみません、あなたがお忙しいことは分かっていますが、少しお時間をいただきたいです。) ・Thank you for taking time out of your busy schedule. (忙しいスケジュールの中、お時間を割いてくださってありがとうございます。)

「お忙しい中」と「お忙しいところ」の違いとは?

「お忙しい中」と同じように、「お忙しいところ」という表現もありますが、意味は全く同じです。枕詞で使う言葉のため、同じ意味で違う表現のパターンをいくつか知っておくと、ビジネスシーンで大変役立つことでしょう。

「ご多忙」と「ご多忙の折」とは?

「お忙しい」とよく似ている表現に「ご多忙」があります。こちらも「お忙しいところ」と同じように意味にほとんど違いはありません。強いていうならば、口頭では「お忙しい」、書面では「ご多忙」の方がよく使用されている傾向があります。 また、似ている言葉で「ご多用」という表現もありますが、この言葉も「お忙しい中」や「ご多忙のところ」とほぼ同じ意味で使います。 「ご多忙」に「折」をつけた「ご多忙の折」という表現もありますが、これも「お忙しい中」という表現と大きな違いはありません。「ご多忙の折」とは、会合やイベントなどの招待状でよく使用される表現です。この場合の「折」というのは、時間や場所、機会や状況を表します。

「お忙しい中」が重宝される理由

一般的に、ビジネスの世界では、基本的に決められたスケジュールや時間の中で、忙しく働いているという前提があります。そのような前提の中で、忙しい相手に対して、手間を必要とする仕事や予定以外の調べものなどを依頼する場合、誰でも多少なりとも恐縮してしまいます。 つまり、お願い事をする相手に対しての申し訳なさや謙虚さを表現している「お忙しい中」が、仕事を円滑に進める上で大変重宝されています。 実際、単純に一言で「○○の対応をお願いします」といった表現と、「お忙しい中、申し訳ございませんが、○○の対応をお願いできませんか」といった表現を比べた場合、相手が受ける印象には大きな差が生じることでしょう。後者の方が、格段に相手への印象が良く、その後の仕事もお互いにやりやすくなることが明確です。

「お忙しい中」にひとこと付け加えた心遣いとは?

「お忙しい中」という枕詞を加えるだけでも、相手への気遣いの表れになるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。そこにプラスアルファで、「誠に恐縮ですが」や「お手数をおかけしますが」などと、一言付け加えた表現にすることで、さらに改まった印象をさらに相手に与えることができますので、活用してみてください。

相手に感謝の気持ちを込めて使ってみよう!

今回、「お忙しい中」という言葉から、類似した意味を持つ言葉まで、色々な例文の挨拶パターンや正しい使い方をご紹介してきました。今まであまり意味を深く考えずに、定型文として使っている機会もあったことでしょう。また、中にはどのような場合に使うべき言葉なのか、毎回定型文として使用して良いのか、といった疑問を持ったこともあったのではないでしょうか。 本来の「お忙しい中」という意味を考え、相手の状況や立場を踏まえることで、これからは「お忙しい中」の使い方に対する迷いは少なくなるのではないでしょうか。 また、自分が相手にお願い事をする場面に直面した際、相手にどのような言葉を伝えたら快く引き受けてくれるだろうか、ということを常々考えながら、自分のためにも相手のためにもその都度、言葉を選んで上手に使っていきましょう。

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