IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

職業選択の自由の意味と制限|憲法/判例・転職/副業禁止の可否

更新日:2020年08月07日

言葉の意味

職業選択の自由とはなんなのでしょうか。職業選択の自由というものの、違法で好きな場所にお店を誰でも出していいということではありません。それは条件つきの職業選択の自由です。まず、一番最初に考えるべきことは、私達の暮らしにどう安泰がもたらされるかということです。

今後ますます副業に向きあう意識がある

定年退職の後は、年金に頼らざるを得ませんが、年金制度が崩壊しても何とか暮らしていくことがでるだけの一定の副収入があればということを多くの人たちが現在考えているのではないでしょうか。 現在勤務している会社の給料だけでは不安だから、私達は必然的に副業を求めていくことになります。もちろん、副業をしている人たちは、自身の会社の仕事をおろそかにしようとは思っていないでしょう。 しかし、現在、会社はその問題をどう捉えているのでしょうか。週末起業という言葉もブームとなっている現状を一方的にNOと言えるでしょうか。 現在事実上、社員の兼業を黙認している企業は多いと言います。そして社会全体としては、今後、企業が社員の兼業を許容する方向に進んでいくとも言われています。

職業選択の自由と公共の福祉による制限

職業選択の自由が、公共の福祉に反するという言い方がされることがありますが、それはどのようなことなのでしょうか。職業選択の自由は、 公共の福祉に反しない限りという言葉がありますので、「制限つきの職業選択の自由」とはいうことができます。

社会的、経済的弱者を守るため

私達の世界において、その行為自体が犯罪になるような職業は認められないのは当然のことです。裏でDVDを作成して販売して、職業にしようと思っても、それが、職業選択の自由の項目に則したものだからと言って、認めてくれることはありません。 実社会において、お店を出そうと思っているケースでも、どこでも自由に、どのような内容のお店を出すことができる訳ではありません。そのとき警察に、職業選択の自由でしょうといっても、なんの意味があるのでしょうか。 それは、国民の生命や健康に対する危険を防止するために行う必要最小限の規制と考えていいでしょう。それは、医師として営業するためには、最小限医師の資格取得が必要ということです。そして、職業選択の自由には積極的な規制もあり、 社会的、経済的弱者を守るために行う規制です。中小の小売店を守るために大規模店の出店を規制というのも積極的規制にあたります。

職業選択の自由に関する判例

実際に、私達の身近では、職業選択の自由という問題をそれほど関心事として捉える機会が少ないとしても、 私達の世界には、これは職業選択の自由を侵犯しているのではという事例は、さまざまあります。 プロ野球のドラフトもそうではないでしょうか。ドラフトは、選手たちの職業選択の自由を奪う制度ではないでしょうか。ドラフトとは、毎年10月のこの時期に、一般社団法人日本野球機構が行っているそれぞれ新人選手との入団の交渉権をNPB所属の1プロ野球球団だけに絞って振り分けるシステムのことを言います。 自分の希望選択という意志は認められないので、憲法第22条に違反するのではないかという議論も、毎年持ち上がっているのも事実です。ドラフト会議制度が、新人プロ選手の職業選択の自由を制限して、それは公序良俗に反し無効であるとまでいうことができるのでしょうか。

制限をいくらでも受ける可能性がある

それは、多くの人たちが客観的にみて、 自分が希望選択したわけではない一球団との交渉に絞られる点は、職業選択の自由を脅かすものとしての見方ができます。しかし、職業選択の自由というものは、 信仰の自由,表現の自由といった精神的自由と比較して、合理性がある場合において広い制限をいくらでも受ける可能性があるものと捉えることができます。 実際に、職業選択の自由の項目事態に、そのような意味がある訳ではありませんが、現在の法解釈の通説としてそのような流れになっています。

ドラフトにもメリットがある

実際に、ドラフトのことを考えると、 自由競争による契約金高騰により特定の資金的体力を持っている球団に戦力が集中してしまう傾向があり、もしもドラフトがなければ、巨人やソフトバンクのような資金のある会社が、多くお金を出して有能選手を獲得してしまい、プロ野球自体を面白くなくしてしまうでしょう。 そのようなことを考えと、ドラフトの果たした機能は大いに評価できると考えることができます。 目的自体に一定の理由があってそのための制限措置としても、 著しく不合理であることが明白ではない事例として扱われています。

そもそも、プロ野球を運営の企業のお金を限定するのも方法

ただし絶対に職業選択の自由を侵犯していないともいうことができません。ある選手が巨人へ行きたいと思っても巨人とは直接交渉できないというのは、就職活動をしている人たちにとってストレートにおかしいと思うのではないでしょうか。 企業に志願者が集中してしまうことも仕方がないことです。それが、プロ野球を面白くなくしてしまうというのなら、そもそも、プロ野球を運営の企業のお金を限定するのも方法のひとつです。

職業選択の自由に何を思う

初回公開日:2018年02月05日

記載されている内容は2018年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング