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三回忌のお布施の金額の相場|浄土真宗/曹洞宗/日蓮宗・注意点

更新日:2023年12月17日

社会人常識

三回忌などの法要を執り行うにあたり、分からないことが沢山出てきます。当日に困らないためにも、事前にしっかりとした準備が必要です。ここでは、三回忌のお布施の相場から準備の仕方、お渡しするまでをまとめました。マナーを守って故人を十分に供養しましょう。

最も正式とされている形式は奉書紙で包む方法です。お金を半紙で包んだ中包みを準備します。中包みを奉書紙(上包み)で包みます。この時の中包みは必ずしも半紙でなくとも、真っ白の封筒(中袋)でも構いません。 ちなみに、奉書紙には表裏がありますのでご注意ください。ツルツルしている面が表面、ザラザラしている面が裏面になります。 なお、お布施は不祝儀ではありませんので水引は必要ないと言われていますが、地域によって考え方が異なりますのでご注意ください。

お布施は封筒に入れる?

奉書紙で包まなくても、郵便番号欄のない真っ白な封筒に入れても構いません。ただし、封筒の場合も奉書紙と同様でお金を直接入れるのではなく、半紙などにお金を包んで入れると良いでしょう。市販されている封筒で、最初から「お布施」や「御布施」と印刷されている封筒を選んでも良いです。

表書きは何を書く?

元々「お布施」や「御布施」と印刷されている場合は必要ありませんが、自分で書く必要がある場合は、普通の黒墨で「お布施」や「御布施」と書き、その下に「〇〇家」またはフルネームを書きましょう。 奉書紙や真っ白の封筒に何も書かずに渡しても構いません。その場合は、中包みや中袋に住所・名前・金額を記載してお渡しします。

裏書きは何を書く?

表面に「お布施」「御布施」「名前」を書いた場合は、裏面に「住所」や「金額」を書くと良いでしょう。また、奉書紙や真っ白な封筒に何も書かない場合は、中包みや中袋の裏面に住所・名前・金額を書きます。 本来、お布施はお礼の気持ちなので金額を書く必要はありません。しかし、お寺の記録や税務・経理上の都合で書いてあった方がより親切です。 金額については算用数字ではなく、漢数字かつ旧字体で書きましょう。

三回忌のお布施はここに注意しよう

葬儀や三回忌などの法要の際にお坊さんへお渡しするお金は、お布施だけではありません。他にも法要をお寺で行わず葬儀屋や自宅で執り行う場合は「御車代」、お坊さんがお斎(お食事)を辞退された場合は「御膳料」、卒塔婆を立てた場合は「卒塔婆料」を別途用意する必要があります。それぞれ意味合いが異なりますので別々にご準備ください。 他にも、三回忌においてのお札の種類や入れ方、包み方、渡し方など、気を付けるべきことがあります。

新札は使ってもいい?

冠婚葬祭で使用するお札は、時と場合で新札と旧札を使い分けた方が良い場合があり、それぞれ意味を持ちます。 例えば、結婚などのお祝い事においては新札を使い、「お祝い事を待っていました」という気持ちを込めることができます。逆に、葬儀などのご不幸な場において新札を使ってしまうと「不幸を待っていた」という意味にとられてしまうため、仮に新札しかなった場合でも一度折り目を付けておくなどの心遣いが必要です。 さて、お布施についてですが、前述したように不祝儀ではありません。三回忌であるかどうかにかかわらず、法要には新札を使用しましょう。何よりお布施とは、お礼の気持ちを込めてお坊さんにお渡しするお金ですので、その意味合いを考えれば新札の方が良いでしょう。

入れ方と包み方は?

一般的にお札は左頭方向が正式と言われています。1万円を例とすると、福沢諭吉が描かれている面が1万円の表面で、福沢諭吉の頭方向がお札の頭方向となります。つまり、お布施袋に入れる際、袋の表面に福沢諭吉の面があり、頭方向が左側になるように入れることが正式です。 なお、三回忌の奉書紙の折り方は不祝儀ではないので、慶事の折り方です。先に上側を折り返し、次に下側を折り返します。 また、袱紗に包む場合は、奉書紙とは逆で弔事の包み方になりますので注意が必要です。袱紗の色は紺やグレー、紫などの寒色系を使いましょう。中でも紫に関しては、慶事のみではなく弔事にも使える色なので、持っていれば大変便利です。

どのように渡せばいいの?

三回忌のお布施はお坊さんに直接渡すのではなく、切手盆などの小さなお盆に乗せてお渡ししましょう。お盆がなければ袱紗に包んでお渡ししても良いでしょう。一言挨拶を添えるとさらに丁寧になります。 お盆に乗せた時は、お盆に乗せたままお坊さんの手が届くところにお盆を置きましょう。その時のお布施の向きは、お坊さん側が正面になるようにしましょう。お盆を引きずって差し出すことは失礼になりますのでやめましょう。 また、袱紗に包んだ場合も床につけないようにしてください。袱紗は弔事包みにして、開かず包んだままお渡しします。開いて中身を出すことは失礼にあたります。向きは、お盆の際と同様にお坊さん側が正面になるようにお渡しします。

いつ渡せばいいの?

お布施は、本来三回忌の前日にお寺へ赴きお渡ししておくのが正式です。しかし、お坊さんの都合などもありますので、一般的には三回忌の前にお坊さんへ挨拶するタイミングがあればその時にお渡しします。もし、タイミングが合わなければ三回忌の法要終了後にお渡ししましょう。 ちなみに、御車代や御膳料などは三回忌の法要後にお渡しするのが通常ですが、お布施と別々のタイミングでお渡しする必要はありませんので、お布施を法要前にお渡しするのであれば一緒にお渡ししましょう。

マナーに気を付けてお布施をお渡ししましょう

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初回公開日:2018年02月18日

記載されている内容は2018年02月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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