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更新日:2024年08月18日
ビジネスマンにとってお葬式マナーを知っているのはとても需要なことですが、神葬祭のお葬式マナーをご存知でしょうか。仏式の49日に相当する50日祭のマナーやルール、包むお金の相場やのしの書き方について調べてみましたので紹介します。
50日祭と言うと、聞き慣れないですが、お寺さんでやるお葬式の後、49日の法要をして供養のひと段落としますが、ざっくり言うと神社におけるお葬式の49日法要版になります。神社ではお祓いの儀式や結婚式しかしませんのであまり知られてはおりませんが、実は、神社でもお葬式は執り行います。 しかし、神様は清いものを良しとし、穢れを嫌がりますので、神様をお祀りしている都合上、神社のお葬式である神葬祭は斎場や喪主の自宅で行います。ちなみに、この50日祭の儀式も喪主の自宅、霊園、墓前でやります。今回は、仏教が入ってくるまで日本のスタンダードだった50日祭について、包むお金の相場やマナー、特に仏式との違いをご紹介しましょう。
まず、神道のお葬式、ざっくり言うと神社がやるお葬式は「神葬祭」と言います。この神葬祭でも仏式と同じくお金を包んで喪主に渡す習慣があるのですが、仏式同様、故人との関係性や年齢で金額の相場が異なります。なので、あくまで目安となりますが、相場をご紹介しましょう。
〜30代 | 40代 | 50代 | 60代 | |
---|---|---|---|---|
祖父祖母 | 1万円 | 1万円 | 3万円 | 3万円 |
両親 | 5万円 | 10万円 | 10万円 | 10万円 |
兄弟姉妹 | 3万円 | 5万円 | 5万円 | 5万円 |
叔父叔母 | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 2万円 |
遠縁の親戚 | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 2万円 |
職場関係者 | 5千円 | 1万円 | 1万円 | 2万円 |
取引先 | 5千円 | 5千円 | 1万円 | 5千円 |
友人 | 1万円 | 1万円 | 5千円 | 5千円 |
隣近所 | 5千円 | 5千円 | 5千円 | 5千円 |
関東地域ではあまり一般的ではないのですが、関西地域の場合だと天理教の方法でお葬式をする人が多くなりますので、紹介します。天理教での50日祭は基本的に神葬祭のそれと同じなので、香典は玉串料と言います。もちろん、用意するのしも玉串料の相場も神葬祭の時と同じになりますので、先にあげた目安を参考にしてみてください。
ところで、50日祭の場合は仏式で言うお香典、御霊前の事を「玉串料」お布施の事を「御祭祀料(おさいしりょう)」と呼びますが、神葬祭の時にも仏式と同じのし袋を使用します。筆ペンもお葬式なのでもしあったら薄墨色のを使用すると良いでしょう。しかし、仏式の時とは書き方が異なりますので、それを紹介します。
まず、表面の書き方ですが、水引を挟んで上の方、すなわち仏式の時は「御香典」「御霊前」と書いてある部分に、50日祭の時は「御玉串料」と書きます。そもそも仏前とは違う方法でやるお葬式なので、全く何も書いていないのし袋を用意するのが理想なのですが、どうしても印刷したのしか手に入らない時は「御霊前」と書いてあるのし袋を使用します。 そして、下の段は仏式と同じく自分の名前を記入するので、上の段の書き方だけ注意すればあとは仏式と同じと覚えておきましょう。
のしの裏面には、内袋と呼ばれるお札を入れる専用の封筒が付いているか付いていないかで書くか書かないかが変わります。内袋が付いている場合は、内袋の表面に金額を書くのですが、この書き方に関しては決まりと言うのがあり、1は壱、2は弐、3は参、千円の千は阡、万円の万は萬10万円の10は拾、円は圓と書きます。 なので、例えば1万円包んだとしたら、内袋には「金壱萬圓」となり、2万円包んだとしたら「金弐萬圓」と書きます。そして、中袋の裏に手紙で自分の住所を書くのと同じ要領で住所を書きましょう。内袋がないのしであった場合は、のしの裏面に直接住所を書き、金額を書く項目があったらそこに金額を書きます。
50日祭用ののしの水引ですが、一般的には黒白が使用され、金額が多い場合は双銀と呼ばれる水引が使用される事が多いです。しかし、金額に関係なく黒白で良いとされているので、特にこだわる必要はありません。しかし、3年祭、5年祭の時は黄白、双白、双銀が使用されるので、混合しないように注意をしましょう。 ただ、この習慣は東京方面で多くある習慣で、関西、特に京都では50日祭では黄白ののしを使用します。そして、お葬式の時も黄白を使用するので、もし関西地域で神葬祭のお葬式に出る事になったら気をつけましょう。そして、関西地域からの来訪者がいる時も、黄白があってもおかしくないと言うのを覚えておきましょう。
お葬式用ののしを見ると、たまに蓮の花が書かれたお葬式用の封筒を見かけますが、これは仏前専用ののしなので、50日祭はもちろん、神葬祭の時にも使用しないようにしましょう。特に、水切りと言うのはこれがある事で中のお札は清いものです、と言う事を示すために使用するものなので、本来清いものを好まれる神様をお祭りし、清き事を良しとする神道では大変重要な意味があります。 特に、蓮の花というのは仏の象徴でもありますので、特に宮司さんに出す御祭祀料を包むのしで蓮の花ののしを使ったら失礼にあたります。黒白の水引ののしはホームセンターでもスーパーでも販売しておりますので、間違ったのに気がついたら即買い直しに行きましょう。
記載されている内容は2018年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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