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内定辞退の理由例|家庭の事情/給与/病気/他社/介護・伝え方

内定後

内定辞退の壁、就職活動の最中に直面します。どんな伝え方をするのが適切なのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、内定辞退の理由例や伝える際の注意点を紹介しています。礼儀正しく、しっかりと辞退の意思を伝えたい方は、ぜひご覧ください。

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内定を辞退する理由って?

内定を辞退する理由って?

厳しい就職活動を乗り切った末に手に入れた内定でも、理由があって辞退しなくてはいけないこともあるでしょう。 学生のアルバイトであれば、適当な理由をつけて休んだり辞めたりしても「最近の若い人は無責任だな」と思われるだけで済みますが、就職したらそうはいきません。仕事を断るということは、下手をしたら二度と仕事がもらえなくなる可能性を孕んでいるからです。 内定を辞退する場合も、社会人としての対応が求められます。相手からの打診を円滑に断ることができるのも、立派なコミュニケーション能力の一つであり、そのためには、きちんと理由を述べつつ角が立たないよう言葉を選ばなければなりません。 内定辞退に踏み切る際には、他企業を選択する場合や家庭の事情など、さまざまな理由があるでしょう。そこで今回は、適切な内定辞退の理由例について紹介します。

家庭の事情による内定辞退

家庭の事情による内定辞退

就職活動を始める段階で家族とよく話し合い、就職先の条件や、一人暮らしをするのか実家で暮らし続けるのかなど、意見を整理しておくのが鉄則ではあります。しかし、家庭事情が変化して、やむにやまれず内定辞退をしなければならない場合もあるでしょう。 家庭の事情で辞退を申し出る際には、話せる範囲でしっかりと理由を伝え、きちんと謝罪を添えるよう意識しましょう。

①電話編

お世話になっております、私〇〇大学の山田花子と申します。恐れ入りますが、人事部採用サポートグループの佐藤様はいらっしゃいますか。 (担当者が電話に出る) お忙しいところ恐れ入ります、〇〇大学の山田花子です。先日は内定のご連絡をいただきまして、ありがとうございました。その後、両親に報告をしたのですが、地元の会社に就職した方がよいのではないかという提案を受けました。 悩みましたが、検討を重ね、最終的には両親の意見に沿って就職活動をやり直してみようと覚悟が決まり、本日は内定辞退の旨をお伝えするためご連絡いたしました。 縁があると判断してくださったにもかかわらず、勝手ばかり述べて申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

②メール編

〇〇株式会社 人事部 採用サポートグループ 佐藤 太郎様 お世話になっております、〇〇大学の山田花子です。 この度は、内定のご連絡をいただきまして、誠にありがとうございました。たいへん光栄なお知らせをいただいておきながら恐縮ですが、検討の結果、内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。 先週、父の転勤が決まり、家族揃って引っ越すこととなりました。一人暮らしをすることも考えたのですが、経済的な不安が大きく断念するに至りました。 企業説明会や面接などで丁寧にご対応いただいたにもかかわらず、たいへん申し訳ございません。お詫びの言葉もございませんが、何卒ご容赦くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 〇〇大学 山田 花子 【連絡先など】

給与が理由の内定辞退

給与が理由の内定辞退

無事に内定が出て、就職後の給与について具体的に話を詰めていったところ、想定よりも手取りの額が少なかったということもあるでしょう。 給与を理由に内定辞退を申し出る場合は、「給与が不満だから」ではなく「その条件の給与では生活が立ち行かないから」という方向性に話の流れを向け、相手に失礼な印象を与えないよう、辞退の旨ははっきり示しつつも、理由に関しては程よく婉曲に表すことが大切です。

①電話編

※担当者が電話に出た後 お忙しいところ恐れ入ります、〇〇大学の鈴木太郎です。実は、先日いただいた内定を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げました。 私事ですが、父が転職したため経済状況が変わり、より給与や福利厚生の面に対してシビアな視点で就職活動をやり直さなければならなくなったためです。 こちらの一方的な事情で内定辞退という結論に至ったこと、たいへん申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。

②メール編

※宛名、署名省略 お世話になっております、〇〇大学の鈴木太郎です。 先ほどお電話したのですが、本日は終日外出されているとのことでしたので、メールで失礼します。 先日は内定通知を賜わり、誠にありがとうございました。申し上げにくいのですが、熟考のうえ内定辞退をさせていただきたく、本日ご連絡いたしました。理由は、一人暮らしで生計を立てるにあたり、住宅手当などの面で不安が残るという結論に至ったからです。今さらこのようなお話をして、申し訳ございません。 勝手を申し上げているのは重々承知しておりますが、どうかご容赦いただけましたら幸甚に存じます。

病気が理由の内定辞退

どれだけ体調管理に気をつけていても、治癒に時間がかかる病気を経験してしまう場合もあるでしょう。 病気を理由に内定辞退をする場合は、可能な限り、現在の体調や医師から出された指示などに触れつつ、辞退の旨を伝えると良いでしょう。具体的な病名などについて言いたくなければ濁しても構いませんが、辞退することに関しては誠意を込めて謝罪しましょう。

①電話編

※担当者が電話に出た後 お仕事中に失礼します、〇〇大学の鈴木太郎です。先日は内定のご連絡をくださり、ありがとうございました。 私事で恐縮なのですが、近頃体調が優れず、病院へ行って診察と検査を受けたところ、思わしくない結果となりました。医師からも、少なくとも一年ほどの休養が必要と言われ、迷いましたが、 この度いただいた内定を辞退させていただきたくご連絡しました。 せっかく内定を出していただいたにもかかわらず、突然このようなお話をして申し訳ございません。どうかご容赦のほどよろしくお願いいたします。

②メール編

※宛名、署名省略 いつもお世話になっております、〇〇大学の鈴木太郎です。先日は内定のご連絡を賜わりまして、誠にありがとうございました。 実は、その後体調が芳しくない日々が続いたため、病院で検査を受けてまいりました。検査結果と医師の診断を併せて検討した結果、四月からの就職は厳しいという結論に至りました。そこで、失礼なのは重々承知しておりますが、内定辞退の手続きをとらせていただきたいと思い、ご連絡した次第です。 私の都合でご迷惑をおかけすることになり心苦しいのですが、ご容赦いただけましたら幸いです。勝手を申して恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

他社を選ぶ場合の内定辞退

他社を選ぶ場合の内定辞退

より希望度の高い他社から出た内定を受けたいという理由で、企業に内定辞退を申告するというのはよくある話です。しかし、それに甘んじて手を抜いた連絡を入れるのと、辞退の旨を誠実に伝えるよう努めるのとでは、その後の社会人としてのスキルに大きな差が出てきます。 他社を理由に内定辞退をする場合、内定をいただいたことへの感謝と、失礼にあたらない範囲内で他社を選ぶ理由を伝えるとよいでしょう。

①電話編

※担当者が電話に出た後 お世話になっております、〇〇大学の山田花子です。面接では真摯にご対応いただき、ありがとうございました。先日いただいた内定通知も、とても光栄な思いで拝受しました。 あの後、実は他社からも内定をいただきまして、両親と話し合いながら検討を重ね、学生時代から関心を寄せているマーケティングにより早く携わることができそうな、そちらの会社で頑張っていきたいという結論に達しました。 御社から貴重なお返事をいただいたにもかかわらず、申し訳ございません。勝手ばかり申して恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

②メール編

※宛名、署名省略 〇〇大学の山田花子です。先日の面接ではお世話になりました。 昨日は内定のお知らせをくださり、誠にありがとうございました。嬉しい評価をいただいておきながら申し上げにくいのですが、本日は内定辞退の意志をお伝えしたく、ご連絡差し上げました。 就職活動を進めていくうちに、学生時代の研究対象だった物流に関する知識を生かせる仕事に就きたいという思いが日に日に強くなり、熟考の末、その方面に特化した企業を選ぼうという結論に至ったことが理由です。 今後は、御社にいただいた結果を励みに社会人として邁進していく所存です。勝手ばかり申して恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

介護が理由の内定辞退

介護が理由の内定辞退

新卒ではあまりないでしょうが、急に両親や祖父母の介護を担うことになった場合、それは内定辞退の理由として充分に機能します。 あまり重たく聞こえないよう簡潔に、それでいてきちんと要旨を伝えることが重要です。

①電話編

※担当者が電話に出た後 お仕事中に失礼いたします、〇〇大学の鈴木太郎です。いつもお世話になっております。 貴重な内定通知をいただいた後にこのようなお話をして恐縮なのですが、先日母が倒れ、介護が必要な身体となりました。父と並んで私自身も母の助けとなるために、これから始まる介護生活がおくりやすい職場を探そうと決意いたしまして、内定辞退の旨をお伝えするためご連絡差し上げました。 御社のご厚意を仇にしてしまい申し訳ございませんが、どうかご容赦のほどよろしくお願いいたします。

②メール編

※宛名、署名省略 お世話になっております、〇〇大学の鈴木太郎です。先ほどお電話差し上げたのですが、ご不在とのことでしたので、メールにて失礼します。 先日は、内定のご連絡をいただきまして、ありがとうございました。光栄な評価をいただいておきながら申し上げにくいのですが、本日は、内定辞退をさせていただきたくご連絡いたしました。 私事ですが、三日前に祖父が事故に遭い、歩行が困難な身体になりました。長期のリハビリを要するということで、設備の整った病院への転院が決まったのですが、主治医からある程度の介護ができるように準備をと、家族に対して打診がありました。そこで、私も祖父のサポートがしやすい職に就くため、就職活動をやり直そうと決意した次第です。 いただいたご厚意を裏切る形となってしまい、申し訳ございません。お詫びのしようもございませんが、何卒ご容赦いただけましたら幸甚に存じます。

単位不足が理由の内定辞退

単位不足が理由の内定辞退

本来あってはならないことですが、とれるはずだった単位をとれずに卒業できない事態に陥った場合、たとえ第一希望の企業に合格したとしても内定辞退を申し出なければなりません。 これは完全に、自分の過失が原因で相手の厚意や期待を裏切ることになります。辞退の連絡をする際には、言い訳をせずに理由を明らかにし、誠意を込めて謝罪する姿勢が求められます。

①電話編

※担当者が電話に出た後 お忙しいところ失礼します、〇〇大学の山田花子です。先日は内定のご連絡をくださり、ありがとうございました。 申し上げにくいのですが、本日は内定辞退をさせていただきたく、ご連絡しました。理由は、卒業要件の単位を修得できなかったためです。私の未熟さのせいでこのような事態を招いてしまい、本当に申し訳ございません。御社からのご期待を裏切ってしまった自分自身に不甲斐なさを感じます。 ご迷惑をおかけして恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。

②メール編

※宛名、署名省略 お世話になっております、〇〇大学の山田花子です。ご不在とのことでしたので、メールにて失礼します。 申し上げにくいのですが、本日は内定辞退の旨をお伝えするべくご連絡いたしました。修得した単位数が卒業要件を満たしていないという、私自身の過失が理由です。情けないお話ですが、就職活動に力を入れるあまり、本分である学業が疎かになってしまいました。このような理由で、いただいた貴重な内定を無駄にしてしまい、誠に申し訳ございません。 お詫びの言葉もございませんが、心を新たに一から励んでいく所存でございますので、何卒ご容赦のほどよろしくお願い申し上げます。

内定辞退の理由を伝えるときに注意することとは?

内定辞退の理由を伝えるときに注意することとは?

①手紙の場合

フォーマルな形式で丁寧に内定辞退を申し出たい場合には、手紙を書くのがおすすめです。 ポイントは、縦書き用無地の便箋に、誠意を込めて手書きで文章をしたためることです。手紙は、丁寧に気持ちを伝えることができる伝達手段ですが、相手は忙しい仕事の合間を縫って封を切り、内容を確認することになりますから、そのことに対する謝意もしっかりと入れましょう。 最も礼儀正しいのは、手紙と電話の合わせ技を使うことです。手紙を投函したすぐ後に電話をかけ、「本日お手紙を投函したのですが、実は〜」と辞退の旨を伝えると、誠実な断り方になります。

②メールの場合

すでにメールで内定辞退を申告する際の例文を挙げてきましたが、本来であれば、メールで辞退の意志を伝えるのは失礼にあたります。特に、内定承諾書を出した後の企業や、Webによるエントリーや選考を受け付けていない企業、伝統的な形式を重んじる企業などについては、手紙や電話で内定辞退の意思表示をするべきです。 しかし、現在では多くの企業が、Web上でのエントリー受付や選考を実施しており、時間短縮などの観点から、メールによる内定辞退が失礼と見なされない場合も増えてきています。念のため、まずは電話をしてみて、担当者が不在であればメールをするという手順を踏むと安心です。 内定辞退とその理由をメールで伝える際は、宛名や署名をきちんと入れ、ビジネスメールのマナーに則った文面であることを確認して送信しましょう。内定通知への感謝や辞退をする謝罪などをしっかりと入れ、辞退理由は、なるべく簡潔にとどめるのがポイントです。

③電話の場合

形式的にフォーマルなのは手紙ですが、一般的に企業側から歓迎されているのは電話による内定辞退です。電話であれば、担当者はその場ですぐに内容を把握することができ、内定辞退の理由を質問したり、場合によっては苦情を述べ、それに対する弁明もすぐに聞くことができるからです。 また、手紙やメールでは確認できない人間味も、電話であれば感じ取ることができます。このことが、内定辞退を申し出る側にとっても有利に働き、話がスムーズに進む場合も多くあります。 時間がかからず、その場で一件の内定辞退を処理することができ、声色から人間性を判断しやすいという理由から、基本的には電話による連絡がよしとされやすいと心得ておきましょう。

④直接訪問する場合

内定辞退を申し出るとしても、基本的には、手紙・メール・電話のいずれかで済むことの方が多いでしょう。また、忙しい相手に対して、自分から直接訪問したいと提案する必要もありません。 ただし、内定承諾書を出した後であったり、企業側が何らかの事情を抱えていたりする場合には、「一度会ってお話しましょう」と言われる可能性もゼロではありません。どんな理由があるにせよ、予算と時間をかけて採用活動をしている企業に対して内定辞退を希望するこちらが悪いのだと心得て、きちんと応じましょう。 大切なのは、相手の言い分をよく聞く姿勢を示すことです。万が一、改めて入社を勧められた場合は、丁寧かつきっぱりと応じられない旨を伝えましょう。あくまでも自分に非があることを念頭において誠心誠意対応すべきですが、不当な取引や脅迫めいた話をされた場合は、速やかにキャリアセンターなどに届け出る必要があります。 内定辞退の理由を伝えるときに注意することなど、相手に失礼のないような対応について知りたい方は、エージェントを活用するといいでしょう。プロのキャリアアドバイザーから、的確なアドバイスをもらうことができます。

内定辞退はいつ伝えるべき?

内定辞退はいつ伝えるべき?

民法では、労働者は2週間の予告期間をおけば、労働契約を解除できると定められています。つまり、法律的には入社の2週間前まで猶予があるということになります。 しかし、単に「言いにくいから」という理由で、内定辞退の連絡を引き延ばすのはいけません。悪い報告ほど早くするのがビジネスマナーの一つであり、内定辞退は一日も早く報告すべき案件です。内定承諾書を書く前、内定が出てから一週間以内を目処に連絡をするよう心がけましょう。 もちろん、家庭の事情や体調などの理由から、急遽辞退を決断することもあるでしょう。その際にも、きちんと理由を添えて、内定をいただいたことへの感謝と応じられない謝罪を伝えることが重要です。

明瞭に理由を述べつつ誠意を込めて内定辞退を伝えよう

内定辞退を申告する際のポイントは、以下のとおりです。 ①内定をいただいたことに対する感謝と、辞退することへの謝罪をしっかり述べる。 ②辞退に至った理由を簡潔に、また自分の現状を率直に伝える。 ③内定辞退の連絡は、一日も早く済ませる(一週間以内を目指すこと)。 誠意ある謝罪は、その後の関係性を良好に保つためには必須です。将来的にその企業が商談相手になる可能性も考慮しつつ、適切な対応を心がけることで、内定辞退はビジネススキル・マナーを学ぶ実地研修の好機となるでしょう。 内定を辞退する前にプロに相談しておけば...と後から後悔する前に、プロのキャリアアドバイザーが在籍するエージェントについて知っておきましょう。エージェントにはプロのキャリアアドバイザーが在籍しており、面接対策や就活に関する悩みまでしっかりとサポートしてくれます。これを機会にしっかりと情報を知っておくといいでしょう。

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