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「決裁」の使い方と例文|決裁が下りる/とる・承認との違い

更新日:2024年09月01日

言葉の意味・例文

ビジネスの場できわめてよく目にする「決裁」という用語ですが、実は誤った使い方をしている人も多い用語です。似た意味をもつ「承認」「稟議」、誤変換の多い「決済」についても併せて整理しています。本稿を読んで「決裁」を正しく使えるビジネスパーソンを目指しましょう。

「決裁」と意味が似ており、混同しやすい用語に「承認」があります。こちらでは「承認」の意味を確認するとともに、「決裁」との違いを整理します。

承認の意味と、決裁との違いは?

「承認」は、「そのことが正当または事実であると認めること」という意味になります。決裁の稟議書回付に際しては、起案担当者以外の決裁回付先メンバーが「正当であると認め」、「承認」してようやく決裁権限者へ回付されますます。起案者と決裁権限者の間に承認者がいるようなケースで、「承認」が積み重ねられて最終的に「決裁」されます。 「承認」の先に、「決裁」という企業の方向性や対外的な契約金額についての「決定」が存在することになり、「決裁」は「承認」とは種類と重みが異なることがわかります。

しょう‐にん【承認】の意味

決裁と決済の違い

最後に、「決済」について確認します。よみが同じであること、文字変換でそれぞれ誤記が発生しやすいことから頻繁に発生する「決裁」と「決済」の勘違いと、違いについて整理します。

決済の意味と決裁との違い

一般的な商取引においては、代金などのやりとりの前に、お金を支払う義務や、品物を引き渡す義務(あるいは相手方の受け取る権利)が発生します。これらの義務を債務と呼び、相手方の権利を債権と呼びます。この債務と債権のうち、お金に関するものについては、お金の支払い/受け取りの完了をもって、債権、債務が解消したということになります。このお金の受け払いのことを決済とよびます。 決済の手段には、その場で品物やサービスと受け払いが完了する現金決済から、銀行預金を利用した振り込み決済、クレジットカードやデビッドカードによる信用決済があります。 上記の説明をご覧になってお分かりのとおり、「決裁」は権限を持つ人が可否決定すること、「決済」はお金の受け払いが完了することです。

けっ‐さい【決済】の意味

決済を使用した例文

「決済」を使用した例文をあげてみます。 例) ・乗り込んだタクシーはクレジットカードで決済できるタクシーであった。 ・現金一括決済の場合は、定価の5%引きにしてくれるとのこと。

「決裁」の意味と使い方を正しく理解して適切に対処しよう

ビジネスではよく目にしますが、意外と誤った理解の人が多い「決裁」の意味やその使い方について整理しました。また、似た意味を持つ「承認」や「稟議」との意味の違いや、「決裁」と誤変換の多い「決済」についても併せて整理しました。 「決裁」の意味とその使い方を正しく理解し、ビジネスシーンで使いこなしていくことができれば、お客様や上司からも認められる存在になります。この機会にしっかりとマスターしておきましょう。

初回公開日:2018年02月17日

記載されている内容は2018年02月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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