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「悼む」の意味と使い方の例文|読み方・死を悼む/惜しむ/偲ぶ

更新日:2023年11月13日

言葉の違い

「追悼」「悼辞」などで使われている「悼む」という言葉とその意味をご存知でしょうか。この記事では、人の死に関係しているこの「悼む」というの字の正しい意味や語源、類語やその使い分けについてご説明しています。正しい使い方を身に付けましょう。

上記でも述べたように、「悼む」という言葉は「死」という言葉と同時に使われることが多いです。「死」は悲しいものでありますから、それを嘆き悲しむ意味を持つ「悼む」と関連づくのは当然といっても過言ではありません。 使い方として、 ・大切な人の死を悼む ・恩師の死を悼む などです。かつてお世話になった人や身近な存在であった人の死に対して使われることが多く、亡くなった人のことを考えたり悔やんでいる様子を表すときに使うのが一般的です。

悼む挨拶

次に、故人を悼む際にご遺族に送るお悔やみの気持ちを伝える挨拶についてです。生きていくうえで「人の死」に触れる機会は必ずといっていいほどありますので、ここで挨拶の使い方を身に付けておきましょう。 挨拶をする際、失礼にならないポイントとして ・短い挨拶でお悔やみの気持ちを伝えること ・故人の死を悼み、遺族を励ます言葉を使うこと です。 忙しいご遺族と長々と話してしまうのは迷惑になります。ましてや故人の死因を聞いてしまったり、不幸が重なることを連想させる「重ね重ね」「ますます」などの重ね言葉や、「大変なことになる」などの不吉な表現はもってのほかです。言葉を発する前に今一度言葉の意味を考え直してみて下さい。 汎用的なお悔やみの挨拶は以下の通りです。 ・このたびはまことにご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます。 ・突然のことで本当に驚いています。ご家族の皆様もさぞお辛いことでしょう。

悼む曲

次に、故人を思って作られた曲、故人を思う時にぜひ聞いてほしい曲をご紹介します。曲を聴くと余計に苦しくなって辛いという方は歌詞を読んでみるだけでもかまいません。故人を思い、悲しみ涙することは、弱くて悪いことではありません。 荒井由実「ひこうき雲」 1973年にリリースされた、荒井由実(松任谷由実)さんの有名な曲です。これは荒井由実さんが、亡くなられたご友人を思って書いた曲だそうです。 コブクロ「遠くで…」 1999年リリースの名曲。こちらはコブクロの小渕健太郎さんが亡き母を思い作った曲だそうです。

悼むと類語の意味と使い方の違い

最後に、「悼む」の類語である「惜しむ」と「偲ぶ」の意味と使い方の違いについて説明します。違いを理解し、しっかりと使い分けましょう。

「惜しむ」の意味と使い方

「惜しむ」という言葉は「心残りに思う。残念に思う」「金品などをだすことをもったいないと思う」「大切に思い、尊重する」「愛する。めでる。」などのたくさんの意味を含んでいます。読みは「おしむ」です。 「悼む」と関連している意味としては「故人の死を残念に思うこと」になります。違いは故人を思う気持ちの深さでしょうか。「残念に思う=諦め(死を受け入れている)」に対し、悼むは「悲しみ嘆く。故人の死を悔やむ(諦め切れない・受け入れられない)」という意味です。そういった点で使い分けができることが考えられます。

「偲ぶ」の意味と使い方

次に「偲ぶ」です。こちらも「過ぎ去った物事や遠く離れている人・所を思い出し、懐かしむ」「心惹かれて思いをめぐらす」「物の美しさに感心する。賞美する」といった複数の意味を持っています。 「悼む」に近い意味は「遠く離れている人を思い出し懐かしむ」ところです。しかしこれは「(懐かしく思えるほどの)過ぎ去った過去」という意味になります。 どちらも故人を思う気持ちを表す言葉であることに変わりませんが、今現在悲しみ嘆いているという「悼む」とは使う場面が違うことが一目瞭然です。これを頭に残しておけば間違って使ってしまうことはないでしょう。

悼むを正しく使い分けられるようになろう

「悼む」という言葉は、故人を思ったり、悔やみ悲しんだりする様子を表すものだということが分かりました。類語もさまざまで、ひとつひとつに意味があり、適切な使い分けをすることが必要です。意味を理解すれば間違うことはないので、しっかり覚えて使い分けましょう。

初回公開日:2018年02月03日

記載されている内容は2018年02月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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