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「悼む」の意味と使い方の例文|読み方・死を悼む/惜しむ/偲ぶ

更新日:2023年11月13日

言葉の違い

「追悼」「悼辞」などで使われている「悼む」という言葉とその意味をご存知でしょうか。この記事では、人の死に関係しているこの「悼む」というの字の正しい意味や語源、類語やその使い分けについてご説明しています。正しい使い方を身に付けましょう。

「悼む」とは

「悼む」という言葉をご存知でしょうか。これは「いたむ」と読み、亡くなった方を思う際に使われる言葉のひとつです。日常生活ではあまり使わない言葉なのでピンとこないかもしれませんが、追悼(ついとう)・悼辞(とうじ)などという言葉を思い出してもらえれば分かるでしょう。 しかし、いまいち意味や使い方がわからない、お悔やみごとで使う言葉だから間違いたくないという方がいらっしゃるでしょうから、一緒におさらいしていきましょう。例文や類語、またその意味の違いも説明していきます。

意味

「悼む」の意味は「人の死を嘆き悲しむ」という、亡くなった人を思うときや悔やむときに使われる言葉です。注意すべき点は、亡くなった「人」に限定されるということです。 この「悼」という漢字の「卓」は、上から順に人の象形・太陽の象形・人の頭の象形であり、昇りつめた太陽よりも人が高いさまから、「高くおどりあがる」という意味を持っています。心(心臓)の象形である立心偏と組み合わさることで、「心が悲しみで高く動揺する」という意味をさす漢字、「悼」が成り立ったとのことです。

読み方

「悼む」は「いたむ」と読みます。「いたむ」というのは肉体的・精神的な苦しみやダメージについて説明する言葉です。それでは、同じ読みをする「痛む」「傷む」「悼む」の違いを説明します。

痛む

「痛む」は一般的によく使われるのでご存知の方も多はずです。「傷や病気などでからだに痛みを覚える」という肉体的ダメージの表現の他、「悩みによって心に悲しみや苦しみを感じたとき」という精神からくる心のダメージのことをさす場合もあります。

傷む

「傷む」は「物に傷がついたり破損してしまったりすること」や「食べ物が腐ったり、傷がついて悪くなってしまったりすること」という意味があります。「痛む」とよく間違えてしまいがちですが、こちらは「人」ではなく「物」の状態悪化に使われる言葉なので、対象物を考えれば違いが分かります。

悼む

「悼む」は先ほども説明したとおり、亡くなった人に対して思いをはせたり悔んだりするときに使う言葉です。他の二つと違って、対象が「人」に限定するので間違って使ってしまうことはあまりないでしょう。変換ミスにだけご注意ください。

類語

次に「悼む」の類語についてです。「(人の死に対して)悲しみを感じる」という意味をもつ類語とその意味をまとめます。 ・悲しむ、哀しむ…切なく思い、心痛めること ・悔やむ…人の死を惜しむこと ・弔う…人の死を悲しみいたむ。または死者のために法要などを営むこと。 ・嘆く…ひどく悲しみ、泣くこと。 などです。他にもたくさん存在し、どれも死者を思い悲しむ意味を持っています。

英語

「悼む」という意味を持つ英語は複数存在します。それぞれの意味や使われやすい場面を紹介します。 ・mourn こちらは動詞であり、近親者の死を追悼する・弔うというときに使われる英語です。大切で身近な人を失い、ひどく嘆き悲しんでいる様子を表現します。形容詞であるmournfulは「悲しみに沈んだ」という意味を持つ関連用語です。 ・lament 名詞や動詞のどちらとしても使うことのできるこちらの単語も「嘆き悲しむ・悔やむ」という意味を持っています。違いは、こちらの単語はmournに比べて形式ばっているという部分です。ラテン語の「悲しい声」が語源となっています。

「悼む」の使い方の例文

次に、「悼む」という言葉はどのように使用すればいいのか、使い方やその例文、使うべき場面についてご紹介します。 意味からもわかる通り、人の死と必ず関連されるこの「悼む」という言葉。お悔やみの言葉を送る際にとても多く使われます。間違った言い回しをしてしまわないよう注意しましょう。

死を悼む

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初回公開日:2018年02月03日

記載されている内容は2018年02月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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