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更新日:2024年07月21日
「◯◯を紡ぐ」という形で使用されることが多い「紡ぐ」ですが、この意味をご存知でしょうか?「紬」とよく混合されがちですが、この2つは意味が異なります。名付けに使うこともありますが、その際の意味は何でしょうか。「紡ぐ」についてを説明しています。
「歴史を紡ぐ」に用いられている意味は「言葉をつなげて文章を作る」ですが、この使い方では、「言葉」というよりは「人」の「つながり」が表されています。 「歴史」は「人が経て来た流動や変遷そのもの・それらの記録」であり、長き時をかけて構成されていくものです。もちろん、その中には言葉をつなげることも含まれますが、「歴史を紡ぐ」が主として表しているのは「人が生きる」ことを「つなげていく」ことです。
「紡いだ命」も「言葉をつなげて文章を作る」の意味を使っていますが、表していることとしては「歴史を紡ぐ」に近いものがあります。この使い方が示すのは「人と人とのつながりで在る生命」の意味であり、「父と母が紡いだ命」などの形です使うこともできます。
「紡ぐ」とよく似た言葉に、「紬」があります。これは「つむぎ」と読み、読み方としても漢字の部首(糸)としても、似た部分が多い印象ですが、意味に関しては違いが存在します。意味も混合されやすいのですが、表していることには違いがあるため、同じ意味だと間違えないように、「紬」の意味・「紡ぐ」との違いを確認しておきましょう。
「紬」の言葉には、「紬糸で織る平織り絹織物」の意味があります。絹織物として代表的なものには、「大島紬・結城紬」などがあります。また、「紬糸で織る平織り絹織物」は「紬織り」と呼ばれることもあるそうです。 「紬糸」とは、「屑繭」または「真棉」に「手で縒りをかけて紡いで」作る「太く節の多い絹糸」のことです。「屑繭」は「絹糸にできない不良品としての繭」、「真綿」は「屑繭などを煮てから引き伸ばした綿」を言います。つまり、「紬糸」は「絹糸にならない屑繭などを手で紡いだ太くて節の多い絹糸」です。 これを使って作るのが「大島紬」や「結城紬」などですが、屑繭だからといって、質は劣りません。特に「真綿」は利便性が高く、人の生活に役立つ生地となります。
「大島紬(おおしまつむぎ)」は、奄美大島で産出される、絣織り(かすりおり)の紬のことです。糸を紡ぐ作業は手で行われ、奄美大島地産のティーチキと呼ばれる植物の煮出し汁と、泥の中にある鉄塩で茶色に染めてあります。 「結城紬(ゆうきつむぎ)」は、茨城県結城地方で産出される、絹織物のことです。横糸にも縦糸にも「紬糸」を使用し、地質の主体は「堅牢(けんろう)」と「絣(かすり)」や「縞」とされます。結城紬は、無形文化遺産・重要無形文化財に登録されています。
「紡ぐ」は、「綿や繭から繊維を引き出し縒り合わせて糸にする」ことです。「紬」は、「紬糸で織る平織り絹織物」を意味する言葉です。つまり、「紬」は「紬糸で作った絹織物」のこと、「紡ぐ」は「綿などを縒って糸にすること」なので、表していることに違いがあることが分かります。 簡単に言えば、「紡ぐ」は「糸を作ること」、「紬」は「絹織物」の意味です。「紬」は「紡ぐ」ことでできる「糸」を使用して作った「織物」であり、「紡ぐ」は「紬」などを作るために必要な「糸」を作る作業のこと、ということです。
「紡」という漢字は、音読みで「ぼう」、訓読みで「つむ(ぐ)」と読むことができます。また、音読みの表外読みには「ほう」という読み方もあります。表外読みというのは「常用漢字表外読み」のことで、一般的には使わない漢字の読み方のことです。 名付けの際だけ使われる読み方というものを持っている漢字も多いのですが、「紡」には名付け用の読み方というのが存在していません。しかしながら、名前には使用できる漢字です。そのため、名前に「紡」を使う場合は、訓読み「つむぐ」として使うことが多くなります。 この「つむぐ」から派生して「つむぎ」という読みで「紡」の漢字が使用されることもありますが、「紡」に「つむぎ」の読み方は無いため、当て字になります。また、「紡ぐ」と「紬」が混合されやすい理由は、この名付け方にあると考えられます。
「紡」の漢字自体は名付けに使用しても問題がないため、読み方を「つむぐ」か「つむぎ」のどちらにするのかは名付け親の判断に委ねられますが、言葉の響きとしては「つむぐ」は男性向き、「つむぎ」は女性向きと言えます。どちらも両性に使える響きではありますが、「むぐ」の響きはどちらかと言えば男性向きで、「むぎ」はどちらかと言えば女性向きの印象があります。
「紡」を名付けに使う時には、「つなげる」=「結び付ける」から連想される「絆」などの意味が込められることが多いです。「言葉をつなげる」の意味で考えると、「物語を紡ぐ」=「人生を歩んでいく」の意味でも良いとされます。
記載されている内容は2018年01月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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