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「同胞」の意味や読み方とは?「同朋」との違いや類語も解説

更新日:2024年03月10日

言葉の違い

街中や文章で目にし、耳にしてなんとなく理解しているつもりになっている漢字「同胞」。皆さまは本当に理解できていますか。実はこの漢字、すごく難解なんです。似すぎる意味、もはや同じ類語の数々、指摘される前に詳しく理解していきましょう。

今更訊けない? 【同胞】の意味や読み方のあれこれ

今更訊けない? 【同胞】の意味や読み方のあれこれ

皆さまご存知でしょうが、「同胞」という日本漢字があります。生活する中で使い始めるのは高校生になったあたりでしょうか。「○○の同胞」など、特殊な条件の友人を第三者に紹介する際に使うことが多々ありますが、皆さまこの「同胞」という漢字の意味を正確に把握していますか。 なんとなく、今更訊くのはちょっと恥ずかしい「同胞」の意味やいくつか存在する読み方について解説していきます。

どうほう

まず、始めに紹介するのが基本的な読み方になります。「どうほう」です。 現代において同胞と書いてなんて読むかと言われれば皆さまがこう呼ぶことでしょう。故に解説することも特に無いのですが、一つ豆知識を披露いたします。こちらの読み方ですが、実は「どうぼう」と読んでも間違いではありません。ですので、「どうぼう」と読む人がいても間違えていると指摘しないようにしましょう。 他に細かい部分での基本的な情報を書きますと、「どうほう」という読み方は現代語に分類されます。つまり、昭和辺りから今の時代にかけて多く使われている読み方ということになります。

はらから

続きまして、ご紹介する「同胞」の読み方はずばり「はらから」です。最初に紹介した読み方と違ってこちらの読み方はあまり使うこともなく、聞き覚えもないことでしょう。ですが、だからといって何の問題もありません。 それはなぜかと言うと、読み方は違えども二つとも意味は同じだからです。つまり、読み方が違うだけということです。どちらの読み方を使おうと何も問題ないので好きな方をお使いください。 違いが無いことはわかりました。では、なぜ意味が同じ読み方が二つ存在するのか。その背景には時代が関係しています。日本の漢字の読み方は現代語と古語(古典ともいう)の二つに分類されます。現代語は最近使われているモノ、古語は昔使われていたモノということになります。 「どうほう」と「はらから」の二つもこれに関わっており、要は「はらから」は昔使われていた読み方ということです。

なんとなくではなくしっかりと知ろう【同胞】の意味

今更ですが、二つある「同胞「」の読み方を再認識したところで、次は「同胞」の意味を知っていきましょう。同じような言葉が何個か続きため混乱する可能性がありますが、知っていて当然という雰囲気が社会に浸透しているからこそ間違った使い方をしないようにしっかりと一つ一つ知っていきましょう。

意味その1「同じ父母から生まれた兄弟姉妹」

1つめから若干長文な「同胞」の意味と言い回しですが、簡潔に言うと「自分の兄弟もしくは姉妹」ということです。第三者に自分の兄弟、姉妹を紹介する際に「この子は僕(もしくは私)の同胞の〇〇だよ」と「同胞」の言葉を使いましょうということですが、正直なところどうでしょうか。逆に分かりづらい気がしませんか。 鎌倉や江戸時代ではこの言い回しで通じていましたが、現代では単純に兄、姉や弟、妹と紹介する方が紹介された方からしても伝わりやすいです。古語に分類される意味のため、現代では使う機会が少ない「同胞」の意味ですが、奇をてらって使ってみるのも面白いでしょう。

意味その2「同じ国土に生まれた人々」

二つめの「同胞」の意味は「同じ国土に生まれた人々」です。字面を見て、なんとなく「同胞」という漢字らしい意味だと感じたことでしょう。紹介する際にも「同じ日本生まれの〇〇」と紹介するよりも「同胞の〇〇」と紹介する方が言葉も少なく住むので受け取る側からしてもややこしい言葉が削除され、シンプルにすんなりと受け取ることができます。

意味その3「同じ国民」

三つめの「同胞」の意味がこちらの「同じ国民」となります。ですが、ちょっと待ってください。こちらの意味を見て皆さまの頭の中に一つの疑問が浮かんだことでしょう。 シンプルに、二つめの意味と同じじゃないかと感じませんでしたか。その疑問は間違いではありません。まったくもってそのとおりです。ではなぜ別の意味として別れているのか、それについて解説していきます。 厳密に言うと、二つめに紹介した「同胞」の意味「同じ国土に生まれた人々」とは「人々」とあるとおり、その他大勢を指します。 一方、こちらの「同じ国民」とは特定の人間を指して使われるということです。不特定多数の人間を指す場合と目の前にいる特定の人間を指す場合に二つの意味を使い分けます。本当に、難癖をつけるレベルの使い分けです。これが日本語が難しいと言われる所以でしょう。

意味その4「同じ民族」

内容の濃い「同胞」の意味。こちらが最後の紹介となります。いかがでしょうか。無事についてこれましたでしょうか。 二つめ、三つめと同じように似たような「同胞」の意味ですが、こちらの意味も厳密に言うと違いがあります。二つめと三つめの意味を一つに纏めると「国民」となりますが、この言葉を簡潔に言い表すと同じ国に生まれた人となります。 一方、今回の意味である「民族」とはその括りをさらに細分化した言葉になります。若干意味は違いますが「〇〇派」と捉えて頂ければ分かりやすいでしょう。

似すぎている【同胞】の類語

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初回公開日:2018年02月11日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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