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「存外」の意味と使い方・例文|類義語との違いや対義語も紹介

更新日:2024年07月02日

言葉の違い

「存外」という言葉は、使われる頻度が少ないため、意味を理解している人は少ないのではないでしょうか。本記事では、「存外」の意味や使い方を紹介しています。存外のシーンは至るところで見られるので、不意を突かれて困らないよう意味や使い方をしっかり理解しておきましょう。

「存外」と「案外」の違い

案外とは「予想していたことと異なる様子」「予想していたことに反していたり、上回ったりすること」という意味になります。

例文
  • 残業を覚悟していたが、案外早く仕事が片付いた。

存外も「予想していたことと異なる」という意味を持つため、案外とほぼ同義ですが「存」と「案」に着目してみると「案」には「考える」の他に「計画」という意味があります。つまり、知識から予想している存外に対して、案外は想像していた内容と「逆」の結果の時に使用すると言った微妙なニュアンスの違いがあります。

「存外」と「意外」の違い

意外とは「考えていた事柄とは、非常に異なる様子」「思っていた状態とかけ離れている様子」という意味があります。

例文
  • あの俳優は、テレビで見るより実際は意外に身長が高かった。

このように用いられます。意外の「意」には「思い」「考え」の他に「推測する」という意味があります。つまり、予想したことと異なる存外に対して、意外は予想していなかったことが起きると言ったニュアンスの違いがあります。

「存外」と「殊の外」の違い

殊の外とは「思っていたよりも」「思っていたことと実際とが、かなり違っていること」「予想に反して程度が激しい様子」という意味になります。

例文
  • 案ずるより産むがやすしで、編み物は殊の外簡単だった。

共に「物事の程度が予想と違うこと」を意味しますが、「殊の外」は大いに異なり、「存外」は違いの程度を述べていない点で異なります。

「存外」と「思いの外」の違い

思いの外とは「考えていたことと実際とが食い違う様子」「予想と違っていること」という意味になります。

例文
  • 軽い気持ちで引き受けたが、仕事は思いの外骨が折れるものだった。

「思いの外」は「予想と違うさま」で「存外」とほぼ同じ意味ですが、話し言葉でも使う点で異なります。

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初回公開日:2018年01月31日

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