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「インビジブル」の意味と使い方の例|エネミー/空母/結末

更新日:2024年04月27日

言葉の意味・例文

TVなどでよく目にするものの、意味が掴めない言葉というものは意外と多く存在するものです。今回は、そんな中から「インビジブル」という言葉を取り上げます。どんな意味なのか、どのような使われ方をする言葉なのか、学んでいきましょう。

ここまで、英語・日本語での「インビジブル」の意味を解説してきました。英語と日本語で多少の差異こそあれ、基本的には「目に見えない」というニュアンスを持つ言葉として扱えられるでしょう。 では、「インビジブル」と相反する意味を持つ言葉とはどのようなものなのでしょうか。「インビジブル」の意味を補完するためにも、対義語を調べていきましょう。辞書上では、「インビジブル」の対義語・反意語にはこのような記載があります。

visible

visible 目に見える、(…に)見えて、見てわかる、明らかな 出典:研究社 新英和中辞典

上記の英語としての意味で説明したように、「invisible」は複数の言葉が合わさって形作られています。そのため、対義語として真っ先に出てくるものは、否定を表す「in(=not)」を除いた形の「visible」となります。 主に「目に見える」という意味の「visible」ですが、「invisible」と同じく、それ以外の使われ方がいくつか存在し、「(人が)新聞やテレビによく登場する」や「 今現在手元にある」といった、対象を人・物とした意味でも使われています。

apparent

apparent (一見してそれとわかるほどの)明白な、はっきりした、明白で、はっきりして、外見上の、見かけの、一見…らしい 出典:研究社 新英和中辞典

「apparent」も「visible」と同様に対義語として挙げられる言葉です。こちらは、ただ「見える」という意味よりは、むしろ「はっきりとした」「わかりやすい」という意味合いが強く現れています。 また、「はっきりとした」という意味から「生まれながらに(相続などの)権利を持った」という使われ方をしていたり、「見かけの・外見上の」という意味から、「うわべ(だけ)の」というような使われ方もしています。

「インビジブル」の分かりやすい日本語は

日本語として使われる場合、単語そのものだけで使われるケースはあまりなく、何か別の語句と組み合わさって使われるケースの多い言葉です。また、日常会話の中で使用されることが少ない反面で、曲やドラマのタイトルとして目にする機会は多く、その作品の世界観や雰囲気を表す言葉として効果的に使われるケースが多々あります。

「インビジブル」の使い方の例

前述したとおり、日本語としての「インビジブル」は、他の言葉とセットで使われるケースが多い言葉です。ここからは、そのような使われ方を、いくつか例を挙げつつ具体的に解説していきます。

「インビジブル・エネミー」

「インビジブルエネミー」とは、2016年にアメリカで公開された映画のタイトルです。正体不明の敵に追い詰められた傭兵部隊を描いたストーリーであり、話の複雑さや確信に至る部分をあえて明確にしない作りから、難解な映画であると言われています。戦争物にありがちな派手な撃ち合いではなく、追い詰められた人間の混乱や疑心暗鬼に陥る心の動きに焦点が当てられており、人の心という、正に「見えざる敵」との戦いを描いた作品です。 また、テレビゲームの世界においては、敵の姿が見えない特別なモードや、そういう特性を持った敵そのものを指す言葉としても使われており、代表的なものでは、3DS版バイオハザード「インビジブル・エネミーモード」などが挙げられます。

空母の名前としての「インビジブル」

「インビジブル」は、戦艦に関しての記載の中にも散見されます。1973年にイギリス軍によって建造された航空母艦の名称(および空母のサイズを表す艦級名)であり、2011年にトルコのスクラップ会社により200万ポンドにて落札されスクラップとされた艦を指すものとして使われているのを目にします。 しかし、正式には「インヴィンシブル級航空母艦(Invincible)」と表記されるものであり、言葉の意味としても、「インビジブル」が「目に見えない」であるのに対し、「インヴィンシブル」は「無敵」・「頑強な」といった意味となるため、おそらくは、字面や発音が似ていたことによる誤用と考えられ、実際、ニュース記事などの信頼のおけるものの中で「インビジブル」とは表記されていません。

映画「インビジブル」のタイトルの意味とその結末

上で挙げた「インビジブルエネミー」とは別に、「インビジブル」というタイトルの映画も存在します。こちらは、2000年にアメリカで公開された映画で、透明になる薬を開発し、自らに投与したものの、元に戻れなくなり狂気へと堕ち、モラルを失っていく科学者の姿を描いたものです。ネタバレをさけるため、結末は詳細には明かしませんが、ラストに至るまでの感情の描写がとてもうまく、単なるパニックホラーでは終わらない名作として根強いを誇っている作品です。 また、透明になってしまったことにより、「人は他人に認知されない孤独でより深い狂気に陥る」という部分が特に深く描かれており、これは、普通の生活というものが、人同士の関わり合いにより成立しているのだということを表しているとも言われています。

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初回公開日:2018年02月05日

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